私が馬券を買い始めた理由②

①は前置きでここからが本当の理由である。

とりあえずPatには登録したものの、宝塚記念以降は秋が来るまでGⅠのレースはないことに気がついた。
ちょっと始めるタイミング失敗したなと思いつつとりあえず馬券を買ってみようと思った。
素人でも普通に数千円の馬券を買って100万オーバー当てることが難しいのは承知、しかし当てるならめちゃくちゃ当てたいと思いwin5を買うことにした。
この日は宝塚記念の翌週の7/5で阪神ではCBC賞、福島ではラジオNIKKEI賞が開催していた。
携帯で馬柱を見ながらなんとなく馬を選び、win5のレース2頭ずつ計32通りの馬券を購入した。
そしてPatに残った800円をラジオNIKKEI賞のバビットの単勝に800円賭けた。

当日私は友人と朝から高尾山に登っていた。
私は登山が趣味でもあり、その日は縦走で陣馬山まで行こうと決めていた。
正直競馬はどうせ外れるだろうから見なくてもいいし、そこまで期待はしていなかった。
山の天気は悪く、雨が降ったり止んだりで大変だった。
しかし友人との話しながらの登山は楽しく、朝から登っていたせいか気付いたら15時過ぎには陣馬山の頂上にたどり着いた。
友人とベンチに腰掛け水を飲みながら休憩していた時に、ふと競馬のことを思い出した。
そういえば私が賭けた馬達は勝っているのだろうか、まぁどうせ外れているだろうと思いながら見てみたら、案の定win5の2レース目で外れていた。
1レース目は当たっていたが2レース目で外れていたらなんの意味もない。
ちょうど3レース目が出走中だったが、まぁこんなもんだろうと思い、携帯をカバンにしまい下山を始めた。
下山も順調で、下まで降りたらバスで高尾の駅まで行き、高尾山口に戻り温泉に入って、ご飯を食べた。
食事をしながら友人とあそこからの景色よかったななど色々登山の話で盛り上がった。
陣馬山の頂上に売店あってよかったななどの話をしてた時にふと競馬のことを思い出した。
そういえば一応単勝も買ったし、当たってたらラッキーだなと思いPatを開いたら残金が16000円ほど入っていた。
まさかとは思ったがあのなんとなくで選んだ単勝が当たっていたのだ。
少し嬉しかったので今度からこの馬応援しよう、どんな勝ち方したんだろうと気になり調べた。
バビットは最初から最後までハナをキープして、あがり3Fも最速で強い勝ち方をしていた。
そういえばwin5の2レース目は外れたけど他のレースはどうだったんだろう、と気になり調べてみた。
なんと2レース目以外のwin5は当たっており、しかも外れた2レース目は選んだ馬は2着だったのだ。
つまり1、2、1、1、1着ととてもおしかったのだ。
残念だがまぁこんなもんだろうと思って払い戻しを見た時に唖然となった。
その日のwin5の払い戻しは3060万円だった。
マジかと思い落ち込んだ。
飯を食いながら友人と登山の話をしていたが全く話が入ってこない。
帰りの電車でも心地よい疲れとビールを飲んだせいでぐっすり寝てしまうところが、全く眠れない。
その時から頭の中から競馬が離れなくなってしまったのだ。

私にとって人生で1番と言ってもいいくらい悔しい出来事だった。
もう何百円かあのレースに賭けていればとか、もっと馬柱をしっかり見ていたらとか、色々考えた。
4レースは13番人気を、5レース目は8番人気を的中することができたのに、なぜ2レース目の2番人気を外してしまったのか。

この話を誰に話してもそんなんタラレバでしょうと言われたが、賭けた本人的には目の前に3060万円出されて、触れることはできたがもらうことはできなかった、なんだか不思議な体験をした気分だった。

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