千葉酒が飲める店があると聞いて…の話
神保町裏路地日記(16)
2024/11/13㈬
日頃お店のことはSNSを中心に発信させて頂いておりますが、有り難いことにそれを見て千葉のお酒に興味を持ってくれる人がいらっしゃいます。ふらっとお一人で来られるお客さんと話をしていると、「ネットで(もしくはSNS)で千葉酒が飲める店があるって知ってさ。」と言ってもらえると嬉しくなります。僕と妻の二人で小さく小さくやってるけれど、ちゃんと見てもらえてるんだなと思うのです。
千葉県の酒蔵の数は意外と多くて、先日千葉の酒フェスタ2024でお話をうかがった際には32蔵(33蔵だったかな)稼働していると聞きました。地元を中心に酒造りをされている小規模の蔵から全国的に名前が知られるような大きな蔵まで、千葉県の至るところで酒造りが営まれています。そういう説明もチーバくんの地図を使って説明すると、「あ!そこの地名は知ってる!」とか「行ったことある!」とか、実は皆さんの身近なところにあるというのも東京に近い千葉のお酒ならではです。
振り返るとまだまだ勉強不足だとは思いつつ、お店を始めてから5年間の間で少しは千葉のお酒の美味しさをお伝えできているかなと思います。『現場という消費者に一番近い立ち位置で日本酒の魅力を知ってもらいたい。』という当初の目的は少しずつ浸透していると思う一方で、日々自分はどうしたらもっと日本酒業界の役に立てるだろうと考え続けています。もっと熱量を持ってやれたらいいのに、なんて、自分の発想力と行動量に歯がゆさを感じることもしばしばです。
千葉県の酒々井という土地に、飯沼本家という酒蔵さんがあるのですが昨日新社長が就任しましたというニュースリリースを拝見しました。毎年飯沼本家さんは新酒ができる時期に『酒々井の夜明け』と言う商品を発売してくれますが、今年は新社長就任ということも重なって夜明け感がすごい。こういう嬉しいニュースがあると、千葉酒を応援している店としては本当に嬉しい。いやいや、やっぱり熱量が足りないよな。もっともっと楽しいことが色々出来るはずだよなぁ。何か嬉しいニュースがあると、自分も頑張ろうという気になる。
話を戻すと、「千葉のお酒が飲めると聞いて…」と言って来てくださる方は大歓迎です。うちは『千葉酒』と『山の酒』にテーマを絞っている分いくらか傾向に偏りはあるのかもしれませんが、テーマを定点観測するのにはうってつけだなと手前味噌ですが思います。同じ酒でも毎年少し違う、とか全然変わった!とか、あるいは今年も安定してこの味だねとか。皆の記憶に刻まれていくような、そんな話が出来たり、酒の場が提供できればいいなと思います。
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