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『AHAHAHA!』の話

神保町裏路地日記(70)
2025/01/21㈫

 タイトル通りなのですが、昨晩は「あははは!」ではない「AHAHAHA!」という笑い声を久しぶりに聴いた気がします。カウンター越しに聴いていると、笑い声ってその人の人となりが出ていると思います。まぁそれは笑い声に限らず声色や言葉遣い全般に当てはまることなのだろうけど。どんな場所で、どんな声で笑うかって、気にする人は気にしている。

 昨日の笑い声は清々しいくらいに朗らかで高らかでした。気持ち良く酒を飲んで、よく通る声で笑う。そう言う笑い声にはこちらも思わず釣られ笑いをしてしまいます。顔を下にして笑いを堪える僕の隣に来た妻が「これは釣られちゃうね。」と言ったのを聞いてこれは僕だけじゃないんだなと少し安心しました。例えるなら、赤ちゃんが無邪気に笑ったときのような朗らかさ。大人でもそう言う笑い方が出来るんだ。

 良いなーと思う笑い声は他にもあって、例えば「ガハハハ」もしくは「ダハハハ!」と豪快に笑うのも好きです。酒飲みの豪気さが表れていると言うか、だいたいそう言う方はよく飲まれるし、会話のネタも豪気です。盗み聴きするわけではなく自然と耳に入るワードの一つ一つがかっこよかったりする。そんな人もいます。

 逆にちょっと苦手なのは「ギャハハハ!」という笑い声。「ガ」は良いのに「ギャ」はダメなのかと思うかもしれませんが僕にとっては結構違います。何でなんだろう?何が違うのか、詳しい人がいたら教えて欲しい。

 言葉の響き一つで印象が違う笑い声だけど、でも、うちに来てくれている人達は大概皆好きです。

酒場に来て
お酒を飲んで
ご飯を食べて
よく笑ってよく喋る。

んー、良いじゃない。どんな時でもそう言う場所で在れたら良いなと思います。笑って話が出来る場所。人が人と出会える場所。

 いやしかし、昨日は面白かったな。

「君、漢字書ける?」
『いや、漢字は正直面倒くさくてあまり…』
『でもその他なら書けるよ』
「え!?ひらがなとカタカナってこと!?」
『うん。それはカンペキ』
「おい!まじかよ!すげぇなブラザー!」

日本語で書くと他愛のない会話だけど、これを日本に来日しているアジア人と欧米人が英語で話しているのが面白い。それを見て皆であははと笑えるのが楽しい。酒場って割とそういう一面があるんです。人の喜怒哀楽が詰まっている場所。面白いよねぇ

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