所蔵品のご紹介3 ~大型オルゴール②~
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
当館には、100年以上前の大型オルゴールが3台あることは、「所蔵品のご紹介2 ~大型オルゴール①~」でご紹介しました。
本日は、「Komet(コメット)」というドイツの会社のオルゴールをご紹介します。ディスクの直径は約52cmで、3台ある大型オルゴールの中で、一番小ぶりになります。
当館所蔵ディスクは18枚。
1:The Gay Parisienne Englis and Spanish
(ミュージカル?)
2:Killarneuy
3:Queen of the Earth ○m not Particular. C.Pincuti.
4:God save the King C(G)arey
(イギリス国家)
5:○○○○○○○.major
6:Stefanie Gavotte
(ステファニー・ガボット)
7:Sons of the Sea.
8:Der C(G)arneval von Venedig Paganini
9:Old Folks at Home
(スワニー川、故郷の人々)
10:○○○○○○○
11:○○○○○○○
12:○○○○○○○
13:○○○○○○○
14:○○○○○○○
15:○○○○○○○
16:○○○○○○○
17:○○○○○○○
18:○○○○○○○
ご覧の通り、18枚あるディスクのうち、なんと10枚はタイトルがわかりません。100年前に流行っていた曲や讃美歌だったりするそうです。盤にタイトルが印字してあるのですが、消えていて判読できない状態です。
コメットのディスクは、1枚だけ、ちょっとかかりにくい盤があるのですが、17枚はタイトルがわからない盤でも聴くことは可能です。
このオルゴールは、他の2台と異なり、右側面に、コインを入れる鍵穴(コイン入れ穴?)があるコイン投入式オルゴールです。そこに専用のコインを投入すると、盤が回り始めます。
良く聴いていると途中で、コインが落ちる音がします。実は、コインが落ちることによってストッパーの役割を果たしているのです。
他のオルゴールは、こちらでストッパーをセットしなければ、ぜんまいがある限りくり返して回っていますが、このオルゴールは、コインが落ちることによりストッパーが働き、1回転で自動的に止まります。
このコインは、下の箱に落ちてきます。下の箱には鍵がかかるのですが、当館では、落ちてきたコインを出して、何度も使っています・・・(笑)
コインを入れて曲がかかる、というのは、(今の若い世代にはわからないかもしれないけど…)いわゆる「ジュークボックス」の元…ですね。
当時は、停車場や居酒屋に、コイン投入式オルゴールが置いてあり、コインを入れてオルゴールを楽しんだそうです。
それでは、Stefanie Gavotte(ステファニー・ガボット)とOld Folks at Home(スワニー川、故郷の人々)の2曲、お聴きください。途中でコインが落ちる音もお楽しみください。
いかがでしたでしょうか?
コインが落ちる音、聞こえましたか?
最後までお読み、お聴きいただき、ありがとうございました。
次回は、処女作「もう かえって来ないんだね」をご紹介します。(S)