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『六条さんのアトリビュート』九月号感想

 一ヶ月ぶりです、ほうらいです。
 感想の前に全然関係ない話なんですけど、私激走戦隊カーレンジャーの主人公と敵幹部の恋愛がものすごく好きなんですよね。最近あまりそう言う展開見ないから、またそういうのやってくれないかなぁ……あ、今回の感想に本当に関係ない話ですよ。私の趣味の話です。

 というわけで、まんがタイムきららMAX九月号『六条さんのアトリビュート』の感想を書いていこうと思います。
 まず今月号の双石さんですが、一コマだけの登場でした。いやぁ…可愛い…。
 今回は美術館に行く話でしたね。
コマの端っこに入場料書いてあったんですけど、高校生は税込み800円っぽいので、このみちゃんと六条さんで1600円なんですね。最近大学の制度を利用しまくって無料で入場してたので妙に高く感じてしまいましたよ…あはは。
んなことはどうでもいいんすよ!私の話なんて!それより、今月号の鍵となる作品!絵!最後の絵!あれはモネの『散歩、日傘をさした女性』ですね!
このみちゃんと見た瞬間の反応が違う六条さん、これまた意味深な描写。どうストーリーに絡むのかなぁ…!
そして、六条さんの過去の記憶と思われるシーン。床の色が違うから、通りすがりの人は記憶の中の人なんだろうか。
直前の美術館の床は木の床みたいなものではなかった…でももしかしたら、今の人かも…。
あー、あと一つ、気づきで言えば『赤い頭巾、モネ夫人の肖像』モデルの六条さんは可愛いという事。
今回も六条さんとこのみちゃん可愛い…(一生言う)


↓ここから私の知識ひけらかしタイム。見たくない人は一気に最後までスクロールしてね。
 さて、印象派と風景画の話がメインとして取り上げられたのだが、やはり風景画的な話を聞くと、カメラ・オブ・スキュラを思い出す。
 かのヤン・フェルメールも使っていたと言われる道具だ。
 とはいえ、これは線画をその場でするが、着色は家やアトリエで行う物なので、六条さんの言っていた戸外活動が云々の話とはまた別の話なのだ。
 今日の感想は関係ない話をちょくちょく入れていくぞ!……すいません。

 美術館という事で多くの作品が登場しまた。
一つ上げるとしたら、ミレーの『落穂拾い』が出てきてました。
この作品、どうやら日本人は大好きらしい。……世界中で人気だよなんてツッコミはいられないよ。
 日本人に人気な理由として、日本の農村風景を想起させるのでは…?なんて話ですね。
 いやぁ、確かにのどかな絵です。落穂を拾っているのが貧しい農民であったり、後ろの方に馬に乗った農民の管理人が指揮していたりしているのどかな絵です。
 のどかに、厳然とした階級差を表している絵ですな。
 まあ私の意見です、気にしないで。

 次は風景画の話ですね。風景画について語る六条さんはとてもかわいい。
 ……え、もっと何か言えって?いやぁ、風景画の話は少し苦手なんですよね。
 まあ知っている知識使って頑張ります。風景画の話ですが、本編でもそんなに多く取り上げられているわけではないので、あまり書けませんが、少し書こうと思います。
 まず、「風景画」と言うのは「風景」から生まれたモノではないのです。
それとは逆に「風景画」から「風景」が生まれたのです。
 英語的に言うと、seeではくなくlookやgazeと表現されます。
 つまり、何となく周りを見ているだけでは風景画は描けず、丁寧に観察して初めて景色を「風景」として捉えられる…という事です。
 いやぁ…難しい…。だから風景画の話は苦手なんですよね。
 とりあえず、「風景画」というのは描いた人がそう見えた世界を描いている、そう思ってくださいな。
 ちなみにイギリスでは18世紀あたりから唐突にのどかな風景が出てきます。
 それはイタリアからのどかな風景を描いた風景画が多く入ってきたからですね。
 それまでのイギリスの風景画というのは険しい物ばかりでした。
 イギリスの風景ではないですがシャーロック・ホームズの『ライヘンバッハの滝』(ターナー作)の挿絵を見て頂けるとわかると思います。そんな感じの風景が主だったのです。

 次は印象派ですね。印象派…本当に散々な事を言われていたところです。
 今でこそ評価は高いですが、当時はちゃんと丁寧に描くことがいいとされていましたからね。
 上記にもありますが、丁寧に観察してこそよく描けるのが風景画なのですから。
 六条さんの説明でこのみちゃんも言っていました、そうですただの悪口です。
 では、印象派の作品で私が好きなものをいくつか挙げましょう。
 まずホイッスラーの『陶器の国の姫君』。ホイッスラーは印象派の影響を受けていた、と言うだけなんですが、作品の雰囲気は印象派に近いです。
 次に(ロマン派なのですが)ターナーの『雨、上記、速度――グレートウェスタン鉄道』です。このぼんやりとした汽車の輪郭が、何ともセンチメンタルな気分に浸らせてくれます(主観)。
 ちなみにターナーは他にも『吹雪―港の沖合の蒸気船』という作品を上の作品より前に書いていますが、これは印象派と言う言葉が生まれる30年も前の作品で、滅茶苦茶酷評されました。いやぁ、厳しい世界ですね。この絵もいい絵ですよ。何かかっこよさを感じる絵です。(主観)


 というわけで、今回の感想でした。
 まあほとんど基本的にそれに関した私の知識ひけらかしタイムになってしまいますね。反省…。
 六条さんがこのみちゃんに、知識を教える回になると、私も色々知っていることを言いたくなってしまうのです…。
 申し訳ない。
 まあ今回一番気になったのは、六条さんの過去に最後に出た絵と通りすがりの人の言葉がどう関係しているのか…。
 今のところわかるのは、六条さんもコンクールに絵を出したのだろう…という事。
 そして、そこで何かあったんであろうという事。
 六条さんの過去関連になると、ストーリーが進んでいる気がして、とても面白いのです。
 いつも面白いんですけど。
 来月にどうストーリーが進むのか気になるところです。
 では、また来月。

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