超個人的、今日のおすすめの本『ウマ娘シンデレラグレイ』
こんにちは!おぐり丸です!
遅くなってしまって、すいません…!
毎週金曜日にしたものの、書く時間がないのが悲しいですね。
あ、まあ僕の話なので読む人には関係ないんですが…。
さて、今日紹介する本は『ウマ娘シンデレラグレイ』です!
現在も続くウマ娘人気の要因のひとつであるこの作品。
現実にあった第二次競馬ブームの立役者、オグリキャップの馬生をウマ娘で描いたものとなっています。
現在、掲載紙ではかなり後半まで描かれていますので、もしかしたらクライマックスに近いかもしれませんね。
作者
漫画:久住太陽 先生
脚本:杉浦理史 先生
漫画企画構成:伊藤隼之介 先生( 原作:Cygames)
あらすじ
いまいち中央に比べて盛り上がりに欠けていた地方のウマ娘レース。
その中の一つ、カサマツで一人のウマ娘がカサマツトレセン学園が入学した。名前は「オグリキャップ」、芦毛と呼ばれる髪色を持っていた。
地方中央双方で伝説を残したオグリキャップが駆け抜けた4年のシンデレラストーリー!
主要人物
オグリキャップ…主人公。地方レースのカサマツでデビューしたウマ娘。真面目ではあるもののぼんやりとした印象を受ける性格をしているが、自分なりの考えがある人物。走るという事が大好き。
ベルノライト…オグリキャップの同級生。夢を持ってカサマツ学園に入学したウマ娘。
入学後、クラスメイトのオグリキャップがルームメイトのノエルンエースにいじめられていると知ったときには、オグリの代わりに怒りをあらわにするくらい正義感が強い人物。
北原穣…カサマツ所属のトレーナー。東海ダービーに自身の担当するウマ娘を出走させる事を目標にしている。オグリキャップのゲート練習をしているところを見てその走りに感動。求めていた自身に重ねて心の底から応援したくなるウマ娘だと確信。ベルノライトと共に担当をする。
フジマサマーチ…カサマツトレセン学園の特待生。カサマツ編におけるオグリキャップのライバルウマ娘。綺麗なフォームとスピードが武器。
概要
この漫画の物語は1987年〜1990年に活躍した芦毛馬オグリキャップをモデルにして構成されています。
序盤は故郷カサマツ編、次は中央タマモクロス編、そして永世三強編と描かれていきます。
ウマ娘は史実馬の権利者の許諾が下りていなければ名前を変えて登場させています。フジマサマーチもその一頭の一人ですね!
かなり詳細に描いているものの、オグリキャップは32回もレースに出ているので、その全てを描くとなると漫画がめちゃくちゃ長くなってしまうので、いくらか省略したりして工夫して描写しています。
シリアスやギャグを丁寧に織り交ぜており競馬の史実を知らなくても読みやすくなっています!
個人的おすすめポイント
ウマ娘というコンテンツ自体が上手に作られているのですが、この漫画は史実をウマ娘で再現している部類の作品になっています。
アニメにおける、2期3期と同じ感じですね。
さらにアニメと違い、尺という心配がないため、じっくりとキャラクターの心理描写とレース描写を描く事ができます。故に、物語に感情移入がしやすく、走っているウマ娘の気持ちを理解する事ができます。
そのため、シリアスなシーンになればなるほど、ウマ娘たちの喜怒哀楽にドキドキしたり、ワクワクしたり、ハラハラしたりする事ができるのです。
次にギャグ描写についてですが、オグリキャップが普段あまり感情を表に出さない子であるため、シュールな笑いが多めではあるものの、クスリときたりジワジワとくる笑いが特徴です。
キャラの絵がデフォルメになっているところは可愛さもあります!
各章の区切りもはっきりとしていて、登場するキャラも濃いです。
この各章というのはだいたいオグリキャップの現役時代を区分化している訳ですが、この現役を知っている!という人はきっと多いでしょう。
なんていったって、まだ34年くらいしか経っていない訳ですから。
そしてウマ娘はその競走馬の陣営や主戦騎手の作戦や考えていたことをウマ娘の思考として描くことがあるのですが、それに加えて普通会話ができない、競走馬がウマ娘として話す事ができるという事でより、シリアスは心痛に、喜びの時はその嬉しさもより深く感じる事ができます。
この事は史実のレース結果を知っていても楽しめる、面白いという事につながります。
競馬ファンは競馬新聞や競馬誌に載っている情報や、レースのことしか知らない訳ですから、騎手の人たちが詳しくどのようなことを考えてレースを走ったのか、普段の厩舎での過ごし方などがキャラクターに反映されても、新鮮に感じますし新たな視点で楽しめるのです!
まあ、さっきはまだ知っている人は多いと言いましたが、34年前なので現役を知らない人も多いので、その劇的な物語を知らないでワクワクしながら読む事もできるのです!
要は、オグリキャップというエピソードが深く面白く知っていても知らなくても、楽しめるという事なのです。
さいごに
正直、今回の紹介は、中々に大変でした。
あまり詳しく書いてしまうと、長くなりすぎてしまうのでどうにか短くできないものかと…そういった点で苦心しました。
兎にも角にも、久住先生の力強くも柔らかな絵が素晴らしいので、ぜひ読んでもらいたい一冊です。