オグリキャップと私
こんにちは。初めての投稿になります。
OGURIと申します。なんと名字ではなく、名前がオグリになります。父親がオグリキャップという競馬の大ファンだったことから名付けられました。
このオグリキャップという馬は、かつて一世を風靡した競走馬でした。理由は、地方から出てきたペーペーの弱小馬だと思われていた馬が、東京の競馬場で何度も1位に輝き、最強の馬として認められたその下剋上ドラマチックなストーリーが、多くの人の心を掴んだからでした。
素敵な名前ですが、小学校の頃は嫌でも目立ってしまうためあまり良く思ってませんでした。(今となってはオリジナリティ120%な名前で気に入ってます笑)
オグリキャップという競走馬といえば、このエピソードが多くの人の心に刻まれていると思います。それは、最後の有馬記念です。
オグリキャップは地方から出てきて数多くのレースを連戦連勝を修めていました。
しかし、1,2年経ったある頃、突如として勝てなくなります。
それは過酷な出場スケジュールによる、疲労でした。そこから定期的に休むも状況は変わらず、遂にオグリキャップは引退を決意させられます。
そこでオグリキャップは、競馬界で一番の大会と言っても過言ではない「有馬記念」を最後のレースとして走ることになりました。
しかし、かつて栄光を辿ったオグリキャップはもうすでに勝馬ではなく、引退記念馬としての評価でした。実際に四番人気(?)で、多くの人が勝つとは思っていませんでした。
ただ、何人かのオグリファンは絶対勝つと信じていました。私の父親もその1人でした。「ドラマは、きっとまだある」そう思って馬券を購入したのでしょう。
有馬記念当日、スタートと共に一斉に馬が放たれました。オグリキャップの順位は下から数えて早いぐらいでした。
中盤になると少しボルテージが上がった感じはありましたが、多くの人はここで終わりと考えていたことでしょう。
しかし最後の一周になった時、誰もがオグリキャップの釘付けになっていました。
あの全盛期の如く、後ろから何頭もの馬をぐいぐいと抜いていき曲線の不利な状況でも足が8本に見えるかの如くみるみる抜かしてきます。
そして、最後の直線。オグリキャップは全てを出します。多くの人が、思い出したことでしょう。「そうだ、オグリは直線に強いんだ」
結果、最後の直線で先頭馬を追い越し、劇的な勝利を修め1位でフィニッシュ、大井競馬場は「オグリ オグリ」と地響きなオグリコールが轟渡ります。違う馬の馬券を買って大損した人も、必死でオグリコールをしていたと聞きます。その場にいた人たちは、これ以上ない夢と感動を体験したのでした。
さて、私の名前に込められた意味、そして素晴らしさにこの歳になってようやくわかってきました。人々に夢と感動を与えられる名馬に、私もなりたい。新卒で入った楽天グループを最近退職し、現在自分探し中の身ですが、そんなことを思っています。
最後の直線は、きっとまた来る。