4か月サイクルのプロジェクト型コミュニティで何がうまれるか? 【第6期Higashi Mikawa UPPERS Kick-OFFイベント参加レポート】
2024年3月14日、オンラインにて第6期Higashi Mikawa UPPERS Kick-OFFイベントにプロジェクト発起人として初めて参加しました!「そもそもHigashi Mikawa UPPERSってなに?」という方向けの説明を加えつつ参加レポートを行います。
※その前にお前は誰やねん!という方は、かれこれ5年前のインタビューですが以下をご参照ください
Higashi Mikawa UPPERSとは?
東三河(愛知県東部の8市町村)地域で自律拡大するコミュニティや起業文化の創出を目的として行われている取組み(コミュニティ)のこと。
あらゆる人・団体・組織がフェアに自分がチャレンジしたいプロジェクトを掲げて参加ができます。この旗振り役は「発起人」と呼ばれ、4〜5人のプロジェクトメンバーと共にステップアップを目指します。(以下:参考記事)
※上記の記事中の表記は2022年4月現在のコミュニティ人数やサイクル期間です
いま現在どのステップにいて、次にどんなステップを目指すかも制限はありません。実証実験に取り組むプロジェクトもあれば、イベント企画やユーザーインタビューを行うプロジェクトも。
「まだ一緒にプロジェクトを進める仲間がいない!」という方は、アイディアを発表して仲間を募るところから参加することもできます。(以下:参考記事)
活動のサイクルは4ヶ月ごと。これまで1期〜5期が終了しており、第6期の活動がスタートしました。
Kick-OFFイベントってどんなイベント?
新しいサイクルの封切りであるキックオフイベントでは、プロジェクト発起人たちが「自身のチャレンジしたい内容」や「協力してほしいポイント」を発表します。
第6期で立ち上がったのは12のプロジェクト。オンラインで行われるキックオフイベントでは、プロジェクトのカテゴリごとにブレイクアウトルームに分かれて発表と質疑応答やフィードバックが行われました。
私のプロジェクトは「地域課題・教育」カテゴリ。他には進路に悩む高校生向けのWEBメディアづくりや新しい観点から学生と企業がつながる就活サービスのプロジェクト発表が行われました。
中にはすぐにチームメンバーやヒアリング対象者が見つかったプロジェクトもあり、聴講者からのコメントも充実した内容が多くありました!
ここから8月に行われる成果発表&ミートアップイベントへ向けて、おのおの4ヶ月活動を行います。
いわゆるアクセラレーションプログラム(短期間で事業を成長させるためのプログラム)とは異なり、運営側から積極的に働きかけるような取り組みは行われません。
毎月行われるオフライン/オンラインの定期ミーティングや希望者は起業支援施設の相談員へメンタリングを依頼することができます。
「それって自力でプロジェクト進めるのと何が違うの??」と思った方もいるかもしれませんね。(正直、私もうっすらそう思っていました)
ここからは(めちゃめちゃ主観的にですが)今回のキックオフイベントを経て得られたことをご紹介します!
参加して見えたもの・気づいたこと
チャレンジを先延ばしにしないために期限は有効
あなたは「こういう商品サービスやりたいな」と思っていてもロクに検証もしないまま何年もアイディアを塩漬けにすることを繰り返していませんか? 私はよくしています。そういうタイプの方には一定期間の区切りと成果発表の機会があるという点はすごく良いなと思いました。
「時間ができたらやろう」と思っているものは永遠に着手できないものですが、こういった機会にエイヤっと飛びこめばやらざるを得ない状況に自分を追い込めます。
「そんな弱い課題感で取り組むな!」というお叱りを受けそうですが、プロジェクトの大小を問わずチャレンジできるのがHigashi Mikawa UPPERSです。(一方で今回のようなキックオフや成果発表があってあんまり小粒過ぎるのは参加しにくいというのがちょうどいい塩梅かと思いました)
アイディアを検証した結果、思い描いたような結果が得られないこともあるでしょう。(たいていはそうですね)それはそれで、ずるずると長年妄想だけして過ごすよりも4ヶ月間で集中してチャレンジし、致命傷になる前に早めに小さく転んでおくというのはスタートアップ的なマインドを実践する(慣れる)ためにもいいんじゃないかな〜と思います。
新しいコミュニティで自分のことを認知してもらいやすくなる
個人的な最近のチャレンジとして、「あんまりよく知らないコミュニティに参加する」ということをしています。
もともと私は既存のコミュニティに馴染むのがものすごく苦手なタイプなのですが、発表の機会があるイベントに参加するというのは自分のことを認知してもらいやすいのでおすすめです。
私の場合だとHigashi Mikawa UPPERSコミュニティにはそれなりに知り合いがいるのでまったく0からの認知というわけではありませんが、「こういったコミュニティに接点がない!」という方にはめちゃくちゃ良い機会だと思います。(単に発表を聴講するだけだとなかなか認知されにくいので、発表側に回る方がおすすめです)
同期という存在ができる
学校や会社であれば自然とできる「同期」という存在ですが、自分で起業すると「いわゆる同期らしい同期」という感覚はあまり生まれません。(※個人の意見です)「創業年が同じ人」というのはもちろんいますが、お互いに交流がなければ「ただの創業年が同じ人」にしかならないんですよね。
むしろHigashi Mikawa UPPERSのように(プロジェクト規模の大小を問わず)同じサイクルで活動する方々にはすごく「同期」っぽさがあるなと思いました。これは自力でプロジェクトを進めるだけだと味わえない感覚かなと。
第三者のフィードバックはほんとにありがたい
今回のキックオフイベント参加にあたり、私が一番気をつけていたのは「アイディアをあまり固めすぎない」ということでした。
※とはいえあまり漠然としていると発表を聞いてもリアクションに困るかと思うので)「たぶんこういう課題を抱えているかな〜!」「こういうビジネスモデルがいいかな〜!」というのはつくっておいて発表しました
私のやりたいチャレンジをざっくりご紹介すると、
「ただでさえ人手不足の社会でリソースの少ない起業家は自分の苦手分野を外注したくてもできないのではないか(コストが一番のネックという仮定)? なにかしらのクリエイティブ制作なら自分の領分なので、なんとか上手いこと仕組みをつくって解決できないか?」というものです。
この状態でプロジェクト名をつけなければならなかったので(※後々ネーミングではなくて概要でよかったことを知る)「起業家にとって縁の下の力持ちとなる人地域にじゃぶじゃぶ増やそう」ということで東三河アンサング・ヒーローズプロジェクトと名付けました。ネーミングはすごく後悔しています!!!!
話が逸れましたが、自分自身でも「発注者と受注者どっちに重心をおくか」あたりも未定なままでアイディアを発表したので、当日ご参加いただいた方々からのフィードバックは「本当に自分がやりたいのは何か・より求められていそうなポイントはどこか」といったことがクリアになる貴重なものばかりでした。
こういったフィードバックを集中的に得られる、しかも自分との接点がもともと無いような方からも得られる、というのも自力でプロジェクトを進めているのとは大きく違うポイントかなと感じました。
自分で参加しながら共有していこう
他にもいろいろ「自力でやるよりHigashi Mikawa UPPERSに参加した方がいいポイント」はいくつか思い当たりましたが、まだキックオフ段階なので実際に自分が実感できたタイミングでまた今回のようにお話ができたらなと思います。
冒頭でご紹介しましたが、Higashi Mikawa UPPERSの目的は「自律拡大するコミュニティや起業文化の創出」です。コミュニティ開発やカルチャーの定着は私自身が関心の高い分野であり、これまでめちゃくちゃ苦労してきたコトでもあるので、「こういうのはやっておいた方がみんなハッピーかな〜!」というものは随時コンテンツとして配信できればと考えています。
早速ですが、第一弾は「プロジェクトの具体的な進め方/マイルストーンの日数目安シート」です。この内容自体はHigashi Mikawa UPPERSを運営している東三河スタートアップ推進協議会のnoteで紹介されているものですが、「具体的な日付とか入れてタスク管理に使いたいな〜!」と思ったのでつくりました。
※こちらのリンクからアクセスして、ファイル → コピーを作成 にしていただくと編集可能な複製データがご自身のGoogleドライブにできます
参考に書いてある週数通りに進めると3ヶ月で完了するようになっているので、途中で何かしらあっても1ヶ月分は余裕があるスケジュールになっています。逆に前倒しで取り組めばこの4ヶ月で2つ分進めることもできそうなので、ご自身のペースに合わせてご活用ください!
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