フロー&ストック
フローメディア、ストックメディアなんてのは、
もう使い古された言葉ではあるが、
とは言えその違いを実感しているここ数年である。
1人ひとりが自身のメディアを持つことが当たり前になった現在において、
情報や言葉の消費量もまた、
以前に増して膨大になっているのは気のせいではないのだろう。
ブームは循環する。
ルーズソックス丈の流行が長くなったり短くなったりしているように、
フィルムカメラが再び注目を集めているように、
ダンディ坂野が一周回って確固たる地位を築いているように、
世界は何かを軸に、ぐるぐる回りながら、
ゆっくりと且つ足早にその歩を進めている。
noteが流行り出したのは確か3、4年くらい前だったと記憶している。
mixi、Twitter、Facebook、Instagramなどと
利用者が変動してきたSNS上において、
その存在は個人的には異質なものであった。
「今更ブログかよ」と
当時鼻で笑ってしまったそのサービスに、
今、数年遅れで乗っかろうとしている。
(当然、現在は素晴らしいサービスだと思っている。)
これまでnoteをやらなかった理由は、
他のSNSと使い分けられる自信と体力がなかったから。
それじゃあ今は大丈夫なのかと聞かれれば、
別にその限りではないのだけれど。
ここでは有名ライターを目指すわけでもなければ、
フォロー・フォロワーを増やすことも目的としていない。
始めた理由は、
毎日おびただしい量の情報と言葉が流れていく中で、
自分の心がすり減っていくのを痛感したから。
だから多分、この場は溢れそうな想いの
ストック場所になるのだろうと予想している。
もしかしたら、面倒くさくなって、
以前書いていた紙の日記に回帰するのかもしれないけれど。
その時はその時である。
ブームは繰り返すものなのだから。