ケッコンドリーマー(2024年8月)
忙しい。忙しいと泣けば全部が許されそうな気がする。そんなわけはない。みんな限られた時間の中でやりくりしているのだ。おれだけ特別扱いなどないのだ。結婚式もそう。まるで自分が悲劇的な主人公のように思えても、実は特別ではなく、みんなつらい思いをしているのだ。8月のまとめを開始する。
今月描いた絵
8月は意外と誕生日のアイドルが少ない。愛依ちゃんの絵は、もう少しうまくやれたな…と思う。夏葉さんの絵は気に入っている。
それから、まだ画像は見せられないが、合同誌の原稿を進めている。
これだ。かなり面白いものが描けている自負があるので、期待してほしい。それにしても参加者が予想より多い。盛り上がってほしいものだ。
ボクシング
運動をちゃんとしないとダメだと思い、近所のボクシングジムに入会した。2週間で3回行ってみた。
けっこうダルい。
ダルいというか、やっているときはそれなりに楽しいし、コーチも参加者も優しくていいところなのだが、普通にキツい運動をすることになるので、ジムに行くまでにものすごい抵抗があるのだ。思えば学生時代の陸上競技もそうだった。毎日毎日いやだなあと思いながら部活の強制力に逆らえずしぶしぶ通っていて、逆に言えば強制力があったから続いた。入会したジムは良くも悪くも参加自由なので、行かなくなると一気に行かなくなってしまう。これはまずいなあと思いつつ、今日も行かずにキーボードを叩いているわけで。うーん、月曜日に行くから勘弁してくれませんか。あと、結婚式が終わればもうちょっと行けるようになると思う。えっ?
結婚式???
結婚式の準備がつらくてつらくてたまらない
※ここからかなりネガティブになります!自分で最後に見返して思いましたが結論としては「言いたいだけだなコイツ」です!注意!
つらい。結婚式の準備のことだ。大変だとは聞いていたが、ここまで大変だと思わなかった。大変すぎて、メンタルが不安定になっている。すこし落ち着くために「何が大変か」を整理させてほしい。たくさんの「大変」が組み合わさってしんどいのだ。
段取りよく諸々を手配するのが大変
外部からの物言いが入って大変
整理したら2個しかなかった。
いや、しかし!これがおれにはつらいのだ!
結婚式の何がつらいのか
もともと、おれは要領がよくない。計画を立てるのが苦手で「何をいつまでに用意して」のような段取りに四苦八苦するのだ。そんなことを言いながら本業の方では本作りという計画命な業務をやっているのだが、別にそれだって慣れただけで得意じゃない。
やってみてわかったのだが、結婚式は段取りの塊なのだ。計画がすべてを左右し、段取りで良し悪しが決まる。上述の通り、要領の悪いおれ1人だったらとっくに折れていた。妻がわりと得意な方の人だったからなんとかなっている。
しかし、折れはせずとも、けっこうダメージはくる。精神的に疲れるし、何より時間をとられるのだ。
相場をよく知らないが、結婚式の打ち合わせ、やけに多くないか?式場選びのときに聞いた話では、4、5回くらいで済む予定だったはず。それなのに、数えたら式場を決めてから10回くらい、現地に赴いて打合せをしている。なにかの間違いか?
式場は別に遠くない。でも、1回行けば半日は潰れる。それに、ただ行くだけでいいわけではなくて、打合せだからその前に自分たちの意見も考えておかないといけないから、その準備時間も取られる。しかも、もちろん平日は働いているから、行けるのは休日(おれたちの場合は土日祝)だ。結婚式の準備でふたりの休日がなくなるのはキツい。
「自分たちで希望したことだろ」「嫌なら結婚式なんかするな」「わがまま」こう思う人もいるのではないだろうか。しかし、ここが次のポイントにもなるのだ。
そもそも、おれは結婚式はできればやりたいと思っていたものの、ごく小規模の、あまり手間のかからない形でよかったのだ。自分の容量の悪い段取り下手なのはわかっていたから。
※ここから肉親への愚痴が入ります。苦手な人は注意!
ところが、おれの恐い父が「結婚式は必ずやれ!お世話になった人もなるべく呼べ!ガハハ」と言い出したのだ。いい歳して親が恐いなんて、と言うなかれ、わかる人にはわかる、親との関係性は一生ものなのだ(というか現状でも改善された方)。おれは「は、はい」とうなずくしかなかった。
勘違いしてもらってはまずいのだが、別に悪い父ではない。結婚式の資金も援助してくれたし、おれたちを祝おうという気持ちはとても感じる。しかし、父は「結婚式かくあるべし」という彼の中のイメージを押し付けてくるのだ。これがとてもつらい。一応おれたちが「それはちょっと…」と言うと、まあ呑んでくれるときもあれば、曲げないときもある。親愛なる父とはいえ、このような人であるので、そもそもが大変な結婚式の苦痛に拍車をかけている。
誰のための結婚式なんだ
そしてもうひとついうとすれば、おれの場合「誰のための結婚式」なのか理解できないのも大きい。
先程も書いたが、結婚式をしっかりやることになったのは父が発端だ。だから、はっきり言ってしまうと自発的な動機があまりない。まあ、その点に関しては世の新郎とはわりとそのような感じであるようで、どちらかといえば花嫁のために行おうという姿勢のようだ。そう思えば、時間を食う打ち合わせもなんとか耐えられる。
ところが、式の準備をしていくと、たびたびこう言われるのだ。
「これはゲストに失礼なので、こうしてください」
「せっかくの結婚式だから、こうしませんか」
「慣例なので、これでお願いします」
…???
疑問符が俺を襲う。
「失礼」って、何が??ゲスト(おれたちが呼んだ人たち)って、おれたちをお祝いしにやってくるというか、うまく言えないが、おれたちに対してハッピーとかウェルカムとか、そういうポジティブな気持ちで来てくれるのでは?そういう人たちは、はたしておもてなしに落ち度(この表現もすごく嫌なのだが)があったら「失礼だな~!」と怒るだろうか?いや、別に料理に苦手なものを出すとか、こっちが呼んだのに困った顔をするとか、そういう「失礼」をするわけない。しかし、やれ席順はこうしろとか、敬称をあえて付けるなとか、ややこしいマナーがすごく「煩わしい」。これは屁理屈だが、「これは失礼にあたる」という一方的な姿勢こそ、ほうぼうに失礼なのでは?
「せっかく」だから何?おれたちが「これがいい」あるいは「これでいい」と言っているのに、せっかくもなにもないのではないか。勝手に見栄えを気にしているように思えてならない。これは「慣例なので」にも同じことを言いたい。あと「忌み言葉」は無茶苦茶だ。ダジャレで人に不自由を強いるな。
「ゲストのため」「花嫁のため」「2人のため」と式場の人は言う。その、どこか疲れて、忙殺された表情に、同じくくたびれたおれは思う。
「これは、誰のための結婚式なんだ…?」
ああ、ここまで書いてすっきりした。おれも30歳にもなって、こんな幼稚に悩むとは思わなかったが、あともう少しで本番だ。なんとかがんばろう。
ファッションドリーマー
最後にポジティブな話題を。
「ファッションドリーマー」は、Nintendo Switch用の「着せ替えゲーム」だ。おれはこの手のゲームがもともと嫌いではなかったのだが(「ミラクルニキ」とかもやっていた)、中古屋でたまたまみかけたときに運命めいたものを感じて購入した。
自分や街のキャラクターの衣服を着せ替えて、ポイントを稼ぐ。シンプルなゲームだが、おれにはかなり面白い。モデルがかわいいし、ファッションもちょっと加減してほしいくらい豊富だ。なにより、インターネットを通じてプレイヤーからコーディネートを提案してもらえるのが楽しい。
創作のアイデアにもなる。
インターネットがないと面白さ8割減だが、今の時代心配ないだろう。創作で刺激が欲しい人や、おしゃれが好きな人にはぜひおすすめだ。
今月は以上です。来月もよろしくお願いします。
まんがを読んでくださいね。