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一時ストーマ造設から閉鎖までの記録①2024.9.24
外科医の先生「オグチさん、もう少し病院に来るのが遅かったら命に関わってましたよ…お腹の中がエライコッチャ〜になってましたから」
ちょうど1週間前の夜11時ぐらい。
悶絶レベルに腹が痛くなり市民病院の夜間救急外来へ妻に付き添ってもらい駆け込みました。
検査結果は、大腸に穴が開いて大便やら細菌やらが腹の中に流れ出して非常に危険な状態…
その約1時間後ぐらいには全身麻酔による緊急切開手術となりました。
たまたま外科医の先生が居てくださったりした『運』にも助けられ何とか生還することができました。真夜中の手術にもかかわらず、ご尽力いただいた先生や医療チームの方々、朝まで居てくれた妻には感謝しかないです。有難うございます。
ほんと良かったよ、死ななくて。
とにかく緊急な手術だったので通常の『大腸の悪い部分を切ってつなぐ処置』はハイリスクとの判断で、一時的に約3〜5ヶ月の間『人工肛門』を取り付けて、そこから排便する生活を送る事になりました。
簡単に説明すると『ヘソの左下に肛門みたいなのがある星人』です。(詳しくはWEBで)
まあ、今までのツケがケツに回ってきたって感じなのかなハハハ(まじで笑えねえ)
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しかしながら術後も悶絶レベルの痛みは続きICU(集中治療室)で麻薬をガンガン投与されながら約2日間。
窓も時計も見あたらない部屋で痛みと不安に震えていたところ「久しぶりだね。分かる?〇〇〇だよ」と女性看護師さんの声。
目を開けるとそこには26年前に付き合っていた元彼女がいた。(当時も看護師さん)
若かりしあの頃、ナイフのように尖っていたロックンローラーだった俺は…
26年の時を経て…
体中に医療機器およびチューブを巻き付けられチ〇コに管がブッ刺さった瀕死の状態で意識朦朧としながら半笑い…
本来ならばクールでカッコいいはずの「よう、久しぶりだな」という台詞を、世界一かっこ悪い状態で吐くような白髪混じりの小太りオジサンになりました。
あの頃、焼き肉を食べに行ってもステーキを食べに行ってもお寿司を食べに行っても千円ポッキリしか払わなかったクズなヒモ男の憐れな末路です。どうか笑ってください。そして当時の事は許してね。(と、心の中で謝罪)
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あれから1週間経過した現在は一般病棟に移り体調は回復してきたものの『絶飲食』が続いています。
そろそろ市民病院の名物料理『汁定食3点セット』が出てくるはずなんだがなぁ。それでいいから早く食べたい(飲みたい)な。
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そういえば不思議な事が…
ご先祖様に感謝の気持ちがないわけではないのですが、めったに仏壇に線香をあげないような自分が、死にそうになったあの日の朝に限って線香を上げたのは何故だったんだろうか?
自分でも分からないんだけど多分「お前、今夜あたり死ぬ可能性あるけどまだ来るなよ」と、ご先祖様が教えてくれたのかも。
退院したら、これからは出来るだけ毎日仏壇に線香を上げようと思っています。
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本来ならば今週末は社員旅行で北海道に行く予定だったんですが当然キャンセルしました(っていうか退院すら出来ない)
サッポロビール園、ジンギスカン、ラーメン、ウニ、イクラ、カニ…
全部夢と消えてしまいました。
嗚呼…
無念極まりなし。
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