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パティシエ経験ゼロの妻が、わずか3ヶ月で行列のできる焼き菓子店をつくれた理由

じつはずっと不思議でした。

かみさんが営む焼菓子店に行列が絶えないことが。
毎週のように買いに来てくれるお客様が数えきれない程いることが。

パティシエ経験はない。
どちらかといえば甘いものは得意ではない。
やたら休業日が多い…。

どうやら、わたしだけではないらしいのです。
不思議に思っている人はまわりに多数いて、お客様から直接訊かれることも少なくないそう。
「どうやって経営しているの?」
「なんでそんな繁盛しているの?」

訊かれた彼女は惜しみなく経験を伝えています。わたしもその場に居合わせたことがあります。
「そんなに教えちゃっていいの?」
思わずこちらが不安になるぐらい、オープンマインド。
ですが、あるとき気がつきます。

本当に大事なキモの部分は隠しているのかも?

たしかめたところ、やはりそうでした。
そりゃそうです。簡単に美味しいところを教えていては商売あがったりですよね。よかったよかった、おれの早合点だったよ。
なんて安心しているところに、聞き捨てならない一言が。

「レシピもそうだけど、手の内を明かしたところでまったく同じになんてならない」

そ、そうなんだ。たしかに彼女は自身のインスタアカウントでお役立ちレシピを定期的に公開している。その理由をちゃんと聞いたことなかったけれど、知れてよかったよ。

ん?じゃあさ…
お店の経験値とかノウハウを公開したら、求めている人たちに広くお役立ちできるんじゃない?

とまぁ、そんなところからこの記事を書いています。
わたしは15年以上食品業界で会社員生活をしています。その中でも、かみさんほど短期間で繁盛店をつくりあげた人を見たことがありません。
一定以上の資本力や、華麗な経歴などがあればそれも可能かもしれません。

ですが、彼女はおどろくほどの低予算で成し遂げています。
ラッキーもありましたが、緻密な準備と明確なビジョンがあったからこそ実現できたのだと思います。

その方法論や考え方は、日々の会話の中でたくさんやりとりしてきました。
手を替え品を替え、飽きもせず似たようなテーマで話している気がします。
そして、お店の営業をとおして、彼女の考え方がアップデートされていく様子もわかります。

いままでの言葉の数々をつかまえ直して、整えて、磨く。世に放流する。
いまならできそうなので、やってみようと思います。
大きく20の見出しがつくれそうなので、ひとつひとつ言葉を紡いでいきます。
必要としている人に、遠くまで届きますように。

とある田舎で2022年に開業した焼菓子店。
瞬く間に人気店となり、営業日には必ず行列ができるほどの繁盛ぶり。
その妻に弟子入りするつもりで、経営ノウハウを取材していきます。今日まで何度も訊いてきたことを、あらためて掘り下げる。その過程でいままで気がつかなかったことが見つかる気がします。

読んでくださるみなさんと一緒に学ぶための記事一式。小商に詰まっている経営ノウハウは、会社勤めの方にもきっと有用です。
なぜならわたし自身がそうだから。

これまでの経験を、なるべく再現性を担保した形にしてお伝えします。
これから開業する人にとって、有益な情報となるようにしていきます。
ですが店舗経営はケースバイケース。
繁盛を保証するものではないことをご承知おきいただいたうえで、楽しんで読んでください。

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