I 性差別と陰キャ陽キャ

何も変わらないだろうな。

昨今は、ジェンダー問題が頻繁に取り上げられる。
男女格差や男女差別のことをなくし、
ジェンダー平等を目指す、社会的な改革が進んでいる状況だ。

そのことと同時に、
LGBTQという言葉も聞くようになった。
レズビアンやゲイなどの、性的マイノリティを表し総称する言葉である。

上の2つは表現が違うが、
両方とも、「」「」という括りに当てはめられることに対して、
おかしいのではないか。」と異議を唱えている。


ところで、君は陰キャか?陽キャか?

最近、「陰キャ」「陽キャ」という言葉をよく耳にしないか?

僕が思うのは、
なぜ男女の分別にだけ敏感になっていて、
「陰」と「陽」の分別は良しとするのか理解できないということだ。

根本的な問題は同じじゃないか?
社会的にどちらかに当てはめようとするということだろう。

本当は男か女かなんてどっちでもいい。
身体的に精神的に男女かどうかの結論は出る。
たまにここに相違が出たっていいじゃないか。
本当は難しく考える必要なくて、本当は悩まなくていいことかもしれないのに、
社会には判断基準があって、
それは判断しやすいために、どうしても「どちらか」に当てはめてしまう。
それに悩まされているのではないか。

僕が思うのは、
いくら男女格差やLGBTQの解決を進めても、
根本的な課題は残り続けるから、
別の分野で、また同じような差別を生むということ。

それが今の陰キャと陽キャじゃないか?
早速、差別も始まってきていないか?
〇〇は陰キャだからぁ〜。とか
〇〇は陽キャで怖い。とか

僕は、陰キャな時もあれば、陽キャな時もあると
自認している。
別に人と交流もせずに家で黙々と何かに没頭していれば、
外に出て新たな人間関係を積極的に作るときもあるのだ。

男女格差やLGBTQに代わって、
別世界での分別が起こり始めている。

仕方がない。
人間はそんなに高性能じゃないから、
なんでも分別して、簡単にしてから理解しようとする。

性に関する理解が進むのはとてもいいことだが、
その性に悩んだ人が次は、
陰キャか陽キャかで悩んだらどうだろうか。

根本的な課題の解決は難しい。

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