「くせ毛」と「縮毛矯正 / 髪質改善」について思うこと
こんにちは、下北沢のReal Clothesでスタイリストをしておりますオグスです。
今回は「くせ毛」についての僕の考え方を書いていこうと思います。
「くせ毛」の種類
ざっくりくせ毛についての情報を箇条書きで…
・日本人の7〜8割がくせ毛に分類される
・波状毛→波のようにうねる
・捻転毛→コイル状に捻れる
・縮毛、連珠毛→細かく縮れたり、表面がボコボコする
くせ毛は全て悪者?
前々から感じていましたが、最近特に思うこと。
「縮毛矯正」や「髪質改善」など、元から持っている髪質に対して矯正や改善という言葉を使うことにとても違和感を感じます。
一方的にくせ毛=悪という価値観を突き付けられている気がして、自分を好きになれない人も少なからずいらっしゃいます。
僕はそんな価値観を一度、考え直してみてほしいとお客様にお伝えしています。
くせ毛はあなたの特徴
僕がくせ毛に対する考えは、あくまでくせ毛は生まれ持った特徴であるということです。
親から生まれ、受け継いだ特徴に優劣などありません。その特徴を活かすも殺すも自分次第。(+担当美容師次第)
まずはフラットな価値観でくせ毛を受け止めてみてほしいです。
コンプレックスだと思っていたくせ毛にはお宝が眠っていることも…
お見えくださるお客様達は、前の美容師さんに勧められて縮毛矯正をずっとかけ続けてきた方も多くいます。
しかし、その中には縮毛矯正せずそのままのクセを活かしてエフィラージュカットするとパーマをかけたようなヘアスタイルに変貌をする方もいらっしゃいます。
↑縮毛矯正をせずエフィラージュカットのみのお客様
とはいえ縮毛矯正や髪質改善=悪者とも言えない
しかしながら、くせ毛を活かせるエフィラージュカットといえど、全てのくせ毛を物理的に解決できるわけではありません。
くせ毛の種類や場所、方向性などによっては必要な場合もありますし、
そもそもお客様に似合う雰囲気がくせ毛ウェーブのヘアスタイルではないこともあり
パーソナルカラー診断、顔タイプ診断、骨格診断の結果的にくせ毛ウェーブのラフ、カジュアルな印象にできない方や
ご自身の性格的にラフ、カジュアルなスタイルではない方もいらっしゃいます。
僕が提案したい理想の施術像
キッチリツヤツヤに縮毛矯正をかけると楽なのはお客様も美容師も感じ明白なのですが、やはり僕が懸念することは、次に伸びてきた自分の毛を愛せなくなってしまうこと、次に伸びてきた毛を悪だと思ってしまうことです。
僕がいつもお客様達に提案しているのは
クセをキッチリ伸ばしきる縮毛矯正ではなく、うねりやねじれを取る程度に調整した酸性ストレートです。(Real Clothesではボリュームダウンというメニューで提供しています)
地毛から大きく変質させる縮毛矯正ではなく髪の芯は残して手入れをしやすくさせる程度のストレートであれば、次に伸びてくる毛とのギャップが少なくなり、地毛のクセは悪という感覚を和らげていくことができます。
まとめると…
・エフィラージュカットのみでいけるくせ毛、タイプの方は矯正をせず、活かせるスタイルに
・前髪やこめかみなどポイントでストレートパーマをするのも○
・クセの種類的にそのままでは難しかったら、うねりやねじれを取る程度の柔らかい酸性ストレートパーマ
・地毛を愛してほしい
・ご自身を肯定できるスタイルを見つけましょう
長くなってしまいましたが今回はこの辺で!