1週間で崩れる髪型と3ヶ月以上持つ髪型
今日は約半年ぶりに横浜からのお客様がご来店くださいました。
このお客様は多毛、剛毛、広がる生え方と少し癖、というかなり上級の髪質
髪を手懐けてカットすればブローいらずのボリュームの出るショートヘアです。
〜お客様との会話を一部抜粋〜
僕「半年ぶりですね、さすがに近くの美容院でカットされましたよね?」
客「いえ〜半年前のままです!」
僕「え、切らなかったんですか!」
客「はい、近くの美容院で切ってもその時はスッキリするんですけど1週間くらいでボワッとするので...」
僕「1週間ですか...」
客「はい、1週間の為にお金出してさらにボワッとするのも嫌なので、来れる機会があるまで我慢しました!」
僕「でもさすがに半年は持ちませんでしたよね...?」
客「半年は無理でしたけど3ヶ月過ぎまでは大丈夫でしたよ」
僕は嬉しかった気持ちと同時に、複雑な気持ちにもなりました。
1週間でボワッとするカット、、、僕にも心当たりがある。
僕の髪も他店で普通のブラントカット(ウェットカット)⇨セニングで量感調整してもらったらその日は良い仕上がりになる。
けれど1~2週間でモッコリキノコヘアーになる。
それが嫌で自分で切り直す。(切ってくれた他店の美容師さんごめんなさい)
この原因は・・・
はっきり言って原因はハチから上の髪の毛がちゃんと処理されず乗っかっている状態だからです。
ハチというのは頭の丸みの落ち始めの部分のことです。
髪型で悩んでいる方のほぼ99%がハチ下の毛がスカスカになり、ハチ上の毛が重く乗っかり蓋をして収まっているように見せかけているのが原因です。
こちらの記事でいう髪の健やかな状態*とは大きくかけ離れていますよね。
*髪の健やかな状態とは全ての髪の束が筆先のように適切な量感と重なりを待つ状態のこと
この状態を解消するには・・・
ハチ上の髪を丁寧に、ハチ下の髪の量感に合わせると同時に
ドサっと被ってくる長さや重なりを取ることが必要です。
絶対に同時進行で行わなければなりません。
量感 or 重なり、どちら片方を完璧にしても、もう片方がズレてきます。
堂々巡りになり予想以上に短くなっていくでしょう...
まとめると・・・
1週間でまとまらなくなる...というのは極端な例かもしれませんが、「ショートヘアは1ヶ月でメンテナンスに行かないとまとまらない」というのは少し疑問に思うところです。
3ヶ月以上、良い感じに保ち崩れる髪型には明確なロジックがあります。
きっちり仕込んでおけば時間が経ってもなんだか良い感じの髪型に変わっていくはずです。
僕はそんな気持ちの良い時間をお客様に過ごしてもらいたいのと同時に、
「もう切らなきゃどうしようもない」ではなく「そろそろ気分転換に行こうかな」という気持ちで次のご予約をいただけるよう手を尽くしたいのです。
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