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人前で明るくふるまえないあなたへ。「無理に人づきあいしなくていい」の真意と罠◆明るさについて【ぷろおご伊予柑の大預言】


対談:「ぷろおご伊予柑の大預言」をアーカイブしています



大預言を読む



○大預言とは?
ぷろおごと伊予柑が古典を消化して対話をし、
『大預言』を生みだそう!という企画

伊予柑
…人類補完計画を企む悪いおとな
ぷろおごとは数年の付き合いがある

こちらは動画;ぷろおご伊予柑の大預言を加筆編集したものです。

■来月には公開収録も…!!


■前回記事はこちら



ぷろおご 伊予柑


明るさについて



いつからでしょうか…
気がつけばプロ奢ラレヤーは、陽気であることによってもたらされる恩恵について、ツイッターで繰り返すようになりました。陽気さがだいじ。それはわかる、わかるんだけど、、うう

胸がいたいよ・・・
だ・・だめかな、、陽気じゃないとだめかな。
結婚しないとだめなのかな、友達がいないと・・

もしあなたが、陽気について語られるツイートを見るたびにチクリと、痛みを抱えるならば、きっとわたしたちは仲間です。陰気なわたしたちは、いったい、どう生きていけばいいのでしょう・・・

この痛みから解放される日はくるのでしょうか…





陰気な人間が陽気にふるまおうとするときに、まず知っておくべきこととは?


伊予柑:雑談会2回目、前回に続き明るさについて

ぷろおご:パスは明るいやつにしかだせないというのを全日本選手が言っていて、明るさは大事だねと言うことになり・・

伊予柑:ぷろおごはツイッターで明るさについて説教してますけど、明るさ代表っていったら誰だろう…おこめたべおさん?


ぷろおご:明るいですね。でも彼はすごく明るいわけじゃないんですよ。明るく振る舞うコツを知っているというかんじ


伊予柑:おこめたべおさんって陽気でデカい男で、ぷろおごの真似をして奢ってくださいっていうのをされてる方ですよね


ぷろおご:はい。なんかねやり方が上手ですね。けっこう再現性があるというか、要するにラグビー部じゃなくて、どちらかというと陰キャよりの気質なんですよ。もともとはツイッターでネタツイートして、バズって…っていう大喜利系の、そっち側の人間なんです。動画にでてしゃべって、とかじゃないんですよ、まったく。

が、最近はすごくオフラインで友達をつくるをやってる。根が明るい、性質として明るいかっていうと、むしろ逆だとおもっていて、そういうのが素では厳しいからこそ、ハウツーとして明るく振る舞うということをちゃんとやった。そして、やり続けた結果、なんかずっと明るい人に見える。みたいなかんじ。



ふたりのはじまり


ぷろおご:最初に会ったときと今の明るさは質が全然ちがうんですよ。最初に会ったときもおもしろかった。ただ、走りすぎちゃう。短距離型のユーモアってありますよね。その場の笑いを最大化しすぎちゃうがために30分ぐらいするとゼーハー言ってる。回転の速さ、ドカーン!っていう笑いを求めるから、脳が焼ききれちゃうんですよ。でも、コミュニケーションって漫才じゃないから爆発的な笑いは要らないじゃないですか。

最近は、長距離ランナーとして、休み休みちょうどいいことを差し込むぐらいの上品さがでてきている。はじめに会ったころも、いまも、どちらにしても陽気なんですよ。でも短距離型って疲れちゃうと陽気じゃなくなっちゃうじゃないですか。だから、まず明るさのひとつは疲れてないことだとおもうんですよね


伊予柑:じゃあ、明るさというのは体力、健康なんだ

ぷろおご:それはあるね



瞬発力と安定感、コミュニケーションで重要なのはどちら?


ぷろおご:ペースを知っていないと疲れて歩けなくなっちゃうじゃないですか。歩いて進みつづける人のほうがやっぱり明るいですよね。印象として、ね。


伊予柑:ペース配分を覚えたら明るくなった


ぷろおご:ずっと明るい人になった。頑張ってたんだな、キツかったんだなっていうのが終盤でバレちゃうじゃないですか。最近は全然バテてなくて、24時間いける


伊予柑:その話をきくと、体力がない人間で明るい人間って少ないですね

ぷろおご:いないです

伊予柑:体力がある人間って明るくできるような気がしてきました




ぷろおご:明るいやつって、明るくしすぎないようにするのがうまいんですよね。なぜなら体力って有限なので。この収録とかでも、毎回ギャグで笑いをとって撮れ高を意識するときついじゃないですか。YouTuberだってそうで、1日1回、ちゃんとYouTuberをやる時間があるけど、ほかの時間ではちゃんとぼーっとして暗い人間をやっている。


ああいう短距離型ランナーはほかの時間では、疲れていて明るくできないんですよ。ギャグ系YouTuberとかもプライベートで会ったら全然おもしろくない。あれは瞬間の爆発力のために、ためてるんですよね。100mを何秒で走れるかっていう世界で戦って、それをぶんまわしてるわけじゃないですか。

日常的に陽気な人間は、爆発して1000RTされるようなことを言う人じゃなくて、友達からのいいねが15つくようなヤツですよね。ずっといいね15つくぐらいのことを、ちょろちょろっと言いつづけるヤツの方が陽気でしゃべりやすくて、LINEしやすい。今日遊ぶ?って言いやすいじゃないですか。オフライン上ではそのぐらいの人間が強い



陰気な人間が明るくふるまうようになるにはどのくらいの時間がかかるか?


伊予柑:そうすると、明るさとは体力であり、ペース配分である、ということになりますね


ぷろおご:体力はペース配分なので視覚化されますよね。外から見たらペース配分=体力になる


伊予柑:僕は、明るい人にはどうでもいい力があると思っていて、つまり、細かいことはどうでもいいか、って言って流す、受け流し力がある


ぷろおご:そういう人は休むのが上手ですよね


伊予柑:すべてをひとつひとつ取り上げるのは非常に大変なので

ぷろおご:コミュニケーションにおいてペース配分的ですよね

伊予柑:あなたの、へーそうなんだ、ですね



ぷろおご:スラムは読書コミュニティだから、読書でいったら、読書が好きな人、いわゆる読める人って読まなくていいところを知ってるじゃないですか。それとおなじですよね。この部分は学者が批判されたら嫌だから書いてるのかな、とか。

そういうところをテキトーに読んで、ここがこの本の鍵だというところで、ちゃんとじっくり読んで、へーそういう考え方もあるんだ、って感想を持つ余裕がある。逆に、序盤のよくわからないところをじーっと読んでいると、いざいいところにきても疲れてるから、だいじっぽいことが書いてあるぞ、で終わってしまう。

そうすると、何が書いてあったんだ、おもしろくなかったな…ってなっちゃう。疲れたな、もう読みたくないなってなってしまうから、ペース配分はだいじですよね



伊予柑:そのときのペース配分って結局、経験値ですよね

ぷろおご:まあ、読み続けたら培われる

伊予柑:初回じゃむりでしょう

ぷろおご:それはそう。パスをもらわないとパスのもらい方もわからないですよね

伊予柑:だから明るさとは経験値であるでもありますね


陰気なまま人づきあいはできるのか?


伊予柑:明るさとは、1、体力である2、経験値・場数である


ぷろおご:場数はぜったいだいじ。逆に場数をふめば、わりとどうにかなるともおもってるんですよ。だって、なんていうんだろう。昔の作品とか小説とかもそうですけど、根暗なやつってそうそういなくない?


伊予柑:たしかに。エヴァンゲリヲンから根暗かなあ、


ぷろおご:平成より前に、フィクションでも映像でもオレたちの想像するネクラなやつってさ、まじでいなくない?画家とか、小説家とか、そういうずっとひとりでやってないとできないことを仕事にしてる人はべつとして


伊予柑:こころのKさんはネクラでした


ぷろおご:異常なネクラはいるんだけど、生活ができないじゃん。ツイッターないし、サブスクないし、ペイペイないから脱いでも金にならない


伊予柑:そうなんだよな、高等遊民以外死ぬんだよな



ぷろおご:そう、死ぬんだよ。親がすげえ金持ちで、なにもしなくても現代みたいに貴族的な生活を送れるなら話はべつだけどね。

いまは誰しもが貴族的な生活を送れるようになったけど、当時は、限られたごく一部の金持ち以外は、働かなきゃいけないし、近所付き合いしないと村八分にされるるわけでしょう。インターネットもないから、やることはすべてオフラインで、手紙なりなんなり、時間をかけてやらないといけない。女の子と出会うにもTInderは使えないじゃないじゃん。バーに行ったりとかだよね


伊予柑:カフェーとかに行くんですかね


ぷろおご:踊りを覚えたり、レコードだったり、オシャレなやつ買ったりだとか、仲のいい男友達にいい店を教えてもらったりとか、かなり手順があるんですよね。そういうなかで、強制的に場数をふむ機会を与えられていたから、ある程度の陽気さみたいなものはあったんだとおもうんですよ


伊予柑:つまり、暗いのは甘えってこと?

ぷろおご:暗いのは甘えです


伊予柑:うう・・きつい!!


ぷろおご:一定のレベルまで絶対そう。適性はありますよ。適性はあるけど、いまの人たちは完全に外にでないで家でインターネットしてるせいだとおもう


伊予柑:だってそれがラクなんだもん・・・


ぷろおご:裏垢で悪口言ってたら、パスもらえなくなっちゃうんですよ


伊予柑:そうなんですよね

ぷろおご:暗さはけっこう現代病ですよね。平気になってきちゃった


明るさだけで、他より抜きん出ることができる


伊予柑:今の若い人、20歳ぐらいの人と話すと、暗いのはだめだっていう認識はあるんですよ


ぷろおご:まあ、暗いと困るよね


伊予柑:でも、明るいまでいけなくて中庸にいるんですよ

ぷろおご:中庸だって言えるんだったらいいとおもうけどね

伊予柑:中庸で保守的でわりと無反応で、草食系なんですよ

ぷろおご:陽キャじゃないってことね、

伊予柑:そう。そうするとちょっと振りにくい、パスだしにくい。NOとは言わんのだけど、めっちゃいいですね!ではない


ぷろおご:パスもらって瞬発的にニコニコできるっていうのは、選ばれし者なんじゃない?だから、ハウツーが要るんだよ。キャバ嬢でもさ、全部フォーマットがあるわけじゃない。

お客さんが店にきたときは、すごーいって言って、ライン交換をして、あとで、ありがとうございました。あなたの魅力はこういうところで〜って言えっていうようなものがあって、全部マニュアル化されてるわけじゃないですか。ああいう技術はあるんですよ。

あれは明るさのフォーマットですよね。明るくていい女が、また会いたいなって思ってもらうための最低限の明るさをどう演出するかっていう型で、そこから先は関係性になるんだよね。最初の導入は明るさのフォーマットを活用する。それはハウツーだし、再現性のあるものでしょう。でも、その場でだせるかどうかっていうのはべつで、超高級キャバ嬢しかだせないですよね



伊予柑:そうするとやはり明るさとは、体力と場数、経験値ですね。たぶんみんな場数を踏みにくいんじゃないんかなって思いますね


ぷろおご:パスをもらえないからね


「無理して人づきあいしなくていい」の真意とは?


ぷろおご:お金とおなじで、お金持ちはどんどんお金持ちになるじゃないですか。なぜなら投資ができて、働かなくても利益がでる。なんなら働かなくていいからほかのことができて儲けもでる。明るさもけっこうそうで、明るいから、より経験を積むための場に呼ばれる。そうして、場で新しい技を覚えられるとか、新しい私の陽気さを発見できたりする。それで、ラクに休めるようになったり、経験的に習得できる


伊予柑:いまはどうしたらいいんですか



ぷろおご:逆に、いまは勝ちやすいとおもう。みんなが暗いから。

おれってそんなに明るくないんですよ。伊予柑さんと最初に会ったときとかもそうだったとおもう。まさにツイッターの人で、自閉だから場所によっては死んでる。そういう側の人間なんだけど、サシだったら会える。ある程度相手が自分に関心があるとか、自分も相手に関心があるとかで、合意されているというような、そういう限定された状況においては明るくあれる


伊予柑:あなたは6人とかの場が非常に苦手ですよね。一対一で話すと思ったより明るいなって、番組見たりして会った人で、そう思った人は多いと思うんですね。ツイッターだとちょっと怖そうだし


ぷろおご:いろんな人がいるよね。オレはたしかに暗いんだがこの環境下であればちょっと明るくなるみたいな傾向は、それぞれぜったいにあるとおもうんですよ

伊予柑:むずいなあ、明るさは人数とかフィールドによって違うんだ


ぷろおご:だからアニメイトが流行るんじゃないですか。オタクの話してるとき、みんな明るいよね。オタク早口語りでしょう。あれがまさにそれで、オタクがオタク話をしてるときって、めちゃくちゃ陽気じゃないですか

伊予柑:ボーカロイドの歌を歌ってるときだけ輝いてるオタクとか、多いです


ぷろおご:それを広げていけばいいんですよ。いろんなオタクと関わっていきましょう。いろんなオタクがいて、ちょっとずつ差分があります。関わるのをやめなければ、いづれそれらの差分に対応できるようになりますよ。場数ですよね。

場数をふむには自分がレベル上げをしやすい土地を見つけること。ドラクエとおなじなんですよね。ギリギリ倒されないぐらい、回復すれば死なない、宿で休めばべホイミで回復できるぐらいのちょうどいいラインを見つけて、そこで場数をふむ。そうすると、なんかわからないけど、オレ、次のステップに進んでた・・・ってなる



伊予柑:そうですね。僕だとインターネット15年歴になるわけですけど、ニコニコ生放送が始まったころに生放送、つまり虚空に向かってしゃべるっていうことを毎日やっていたんですよ。コメントはくるけど、対面で殴り返されたりしないから、虚空なんですよ


ぷろおご:どんなところが場数をふむために適しているか、それは自分の傾向なんですよね


伊予柑:ジムはまだ怖い人のための、家トレができる場がほしいですよね


ぷろおご:そうそう、いいんですよ。べつにジムでダンベル使わなくたってね。腕立て伏せを毎日10回やっていれば、気がついたら15回やるようになっている。やめないことが重要で、まずはできるところからやる。それで、なんか足りないなってなったら、リュック背負ったり負荷を増やせばいい。そうしたらそのうち興味が広がってくる。筋トレ最近やってて、って言うようになったら筋トレの友達ができるよね


今度ジム行こうよ、エニタイムフィットネスいいよ


ぷろおご:そうやってだんだん進んでいくわけだよね。だから場数をふむっていうのは、いまあること、いまできることの積み重ねと、差分を感じられたときにちゃんと拾うっていうことの繰り返しでしかなくて、


伊予柑:いやあ・・、でもねえ人間ダイエットしようと思うと突然プロテイン買ったり、ドカンとスリムみたいなものを買ったりするんですよ。メシをちょっとずつ和食に寄せるとか、そういうのは意外に難しいんです

ぷろおご:だめだめ

伊予柑:明るさとは健康と場数・・

ぷろおご:場数をとるには安全性

伊予柑:ちっちゃいところから

ぷろおご:安全性って適性か、ということでした。


明るさ、ぴえん


この対談シリーズの最新話は、三つ星スラムで動画配信されています。
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