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番外編~大木たちのその後~

自力で絶対に切れない8本の大木たちの後日談です。

決論から言うと、7本の大木たちは現在も元気に残ったままになっています。「あれっ。一本ほど少なくなってる?」って、はい。一本だけ切り倒しました。

伐採の見積もり後。しばらくしてから一番安い「30万」の金額を提示してきた業者に伐採を依頼をしました。「80万」の金額を提示してきた業者の方が安心感はあるのですが、やはり50万という差が大きかったです。電話で伐採を依頼したのですが「忙しいから時間ができたら切ります」と回答がありました。10月初めに見積もりをもらって、実際に伐採を依頼したのは10中旬くらいでした。それから待ったまま10月が終わりました。11月になって「そろそろ伐採に来るのかな?」と思い確認の電話をしました。「忙しいから時間ができたら切ります」と同じ回答がありました。それから12月になりました。そろそろ来るかなと思って問い合わせしたら「近日中に切りに行きます」と回答がありました。友人と「いきなり切りに現れるのかなー」と期待して待っていたのですが来ませんでした。

そこからずっと待っていましたが返信はありませんでした。

もう僕も催促はしませんでした。

周囲の知人たちに相談しても「最初から切る気がなかったんじゃないの?」と言れました。「とりあえず安い金額だけ提示して、よっぽど仕事がなかった時のために案件を確保しておいたんじゃないの?」と、「あの大木じゃ。切るのが難しいし嫌がるよね」と言った感じでした。

これは困りました。でも、心のどこかで安心していた面もありました。

実は、僕としても大木を切るべきかどうか迷っていたのが本音です。

南側の土地にある2本の大木(杉とモチの木)は、日陰を作ってくれました。作業の合間に、その日陰で休んでご飯を食べたりしていました。北側の土地にある6本の大木は、切り倒した後の跡地を何に使うのかというと、駐車場や畑もしくは果樹を植えることくらいしか思いつきませんでした。あの大木たちが何十年かけて成長してきたのかは分かりませんが切ったら終わりです。取り返しはつきません。大木を切り倒して土地を平坦にしてしまってもつまらないし、切るのが勿体ないという迷いの気持ちがありました。

そんな中、年が明けてから「ある造園業者さん」と出会いました。

その造園業者さんに現地を見てもらい「この木は3000万くらいの価値がある」と言われました。お金に換えられないという比喩ですが、迷いを吹っ切るのには十分でした。一緒に来た他の人からは「ツリーハウスが作れますね」と言われました。そんなことがあって「この大木を残したまま活かしていきましょう」ということになりました。その前の月に、あるイベントがあって別の人が現地に来ていたのですが、その人も「この大木は価値があるから切ったら駄目だ」と言っていました。

それらの言葉を聞いて、僕も大木たちを残すことに決めました。

その造園業者の方がチェンソーを使って、8本のうち北側の1本だけは切り倒しました。その大木は枯れかけていたからです。かなりの時間をかけて切り倒してくれました。残りの7本に関しては、枝落としだけしてもらいスッキリしました。

そういった経緯で、なんだかんだ7本の大木は現在も残ったままです。

今となっては30万の業者から連絡が来なかったのが、むしろ幸いだったように感じています。

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造園業者さんが切り倒してくれた木です。切り倒した後の株は別の業者さんが来た時、休憩のベンチ代わりに使っていたので残しています。



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