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古民家再生で役にたった物~書籍:雑木の庭、土中環境~

僕の購入した古民家のある土地は平らで、排水先がありませんでした。雨が降るとびちょびちょになって、地面がぬかるんでしまいます。ボラ土を買ったり暗渠パイプを買ったりして排水対策をしたり、『現代農業』という雑誌を読んでアースオーガで縦穴を掘ったりと、いろいろな排水対策を試してきました。

そんな中、高田宏臣さんの書いた『これからの雑木の庭』『土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技 』という本に出会いました。

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もともとは排水対策に関してインターネットで調べていた際、高田さんの書いたブログを読んだのがきっかけで興味を持ちました。

それから図書館で高田さんの本を借りて読んだところ、ずっと手元に保管しておきたいと考えて購入しました。

高田さんの技法をざっくりと書くと、水はけ、空気の循環の悪い場所には穴を掘って、炭や籾殻燻炭を撒いて、さらに穴の中に周囲に生えている竹や木の枝や葉を切って入れて、ときにはは瓦なども入れて、土の中に水と空気が入るようにすることで、土と植物を通じて全体の環境を改善していこうというものです。

小郡の土の質も、数十センチほど掘ると、水を通さないような密度の灰色の粘土質の層が出てきます。この層が原因となり、水が地下へ自然浸透することを阻んでいます。縦穴をいくつか掘って、竹や枝や炭などを投入して、土の中に空気を通すようにして、時間をかけながら土の質を改善していこうと思います。実際に、南の果樹園などで試してみましたが、雨の後の土の乾燥は、ずっと短くなりました。

炭に関して、無煙炭化器を使えば大量に作ることができます。籾殻燻炭に関しては過去に一度、友人から籾殻をもらって作ったことがあります。燻炭を作るための燻炭器も2つほど持っています。今後、どうやって大量の籾殻を手に入れるのか検討は必要ですが、恐らくどこからかもらえると思います。

先日、小郡の庭の工事に入ったことがある庭園業者の社長さんが来られ、高田さんの手法に関して説明しようとしたところ、こういった昔の技法に関しても知っていました。その社長さんと今後の排水対策について検討したところ、「大きな穴をユンボで掘って自然浸透するようにしよう」という意見で一致しました。今後も排水対策に関しては継続してやっていきますが、この高田さんの書いた2冊の本と出会えて方向性が見えました。


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