海外アートニュース(2023年4月1日−15日)
LVMHの取締役会長兼CEO・ベルナール・アルノーが、再び世界で最も裕福な人に。資産総額は$201billion(約26兆円!)。過去に200billionドルを超えたのはイーロンマスクと ジェフ ベゾスのみ-ARTnews
Pace、Gagosian、およびその他の大手ギャラリーはなぜこれほど多くのアーティストを引き受け続けているのか。元々メガギャラリーは所属作家は多かったが、この数年で増やしている。PaceやGagosianは増加している、Hauser&Wirthはあまり増やしてはいない、David Zwirnerは数より質、最近では現存作家で1番高額評価のリヒターが所属となった。所属作家を増やす要因の一つに、リスク分散がある。数人の人気作家だけに頼るのはリスクになる為。 アートバーゼル、UBS アートマーケットレポートのクレアは、「複数の金融レポートがアート市場の状況を引き続き活況だ、としているがこれは現状と違いミスリードしている。昨年からアート市場はかなり冷え込んでいる。輸送費の高騰やギャラリーの売買では明らかに当初の値段よりも大幅に低い金額で売買が成立している。-ARTnews
アート界で最も影響力のある慈善家の 1 人として知られる85歳のアグネス・ガンドは、長年所有したブルーチップの作品を売却し売却益を基金へ投入し続けている。最近ではリヒテンシュタインの作品を約6億円で売却し、ART for justice fundに寄付をした。米国では、州によって刑務所への大量投獄が問題となっており、出所からの再生プログラムが重要となっている。彼女は高齢にも関わらずコレクションを少しずつ売却し社会問題への助成となるプログラムへの寄付を続けている-W magazine
葛飾北斎の「大波」の希少な刷りの作品が記録的な280万ドル(約3億7千万円)で落札され、アジア ウィークの順調な市場を示している。 一連の骨董ギャラリーとオークションの売り上げは、中国からの旅行増加にも牽引されて、1億3,200 万ドル(約173億円)という堅調な収益を上げた。-artnet
https://news.artnet.com/market/great-wave-hokusai-asia-week-new-york-2023-2278321
専門家の主張によると、フィラデルフィア美術館のフェルメールの模倣作品は実際には本物である可能性があるとのこと。 ロンドンのケンウッド ハウスにある同作品のバージョンは、長い間オリジナルとして受け入れられている。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/possible-philadelphia-museum-of-art-vermeer-discovery-2280880
Microsoftの元社長・ジョン・シャーリーが、シアトル美術館に48点のアレクサンダー・カルダー作品と、1,000万ドル(約13億3千万円)を寄贈した。-ARTnews
データはアート市場でどのように優位性をもたらすのか?新しい価格データベースに関するArtnetの最高戦略責任者 アルバート・ノイエンドルフと最高データ サイエンティスト ファビアン・ボカートとのQ&Aを掲載。-artnet
FBIは、全米の美術品盗品データベースへのアクセスを公開提供し、盗まれた美術品の特定と場所の特定に役立ち、手がかりを報告することも可能なモバイルアプリを4月10日より無料で配布する。(欧米は美術品盗難に時効無し)-artnet
https://news.artnet.com/art-world/fbi-stolen-art-mobile-app-2284241
イタリア文化省は、気候変動抗議運動の活動中に文化遺産に損害を与えた活動家に罰金(約130万円〜700万円)を科し、修理費用を賄う法律を議会で成立を目指している。-ARTnews