海外アートマーケットニュース(9月1日−15日)&フェア・オークションスケジュール
【海外アートニュース】
11月にガコシアン・ギャラリーで、この1年で人気急上昇中、オークションの価格も高騰する新進気鋭アーティストで(ラリーガゴシアンと付き合ってるとゴシップのある)アンナ・ウェイアントのデビュー・ショーが行われる。価格は少なくとも約数千万円と言われており、キャンセル待ちは限りなく続く模様-artnet
ロサンゼルスのバンクシーの壁画のある建物全体が入札にかけられている。壁画を除く建物も1914年に建てられた歴史的建造物とみなされ、建物のみで1600万ドル(約23億円)の価値があるという。Dunlapは大きさ3.6m×10mのバンクシーノ壁画のみで、少なくとも1000万米ドル(約14億円)の価値があると見積もっている。入札は10月末まで受け付けている-hypebeast
K-POPスターのRMがロサンゼルス・カウンティ美術館所蔵の韓国伝統花嫁衣裳の修復に資金を提供し、韓国美術のカタログの作成を支援するためにさらに1億韓国ウォン(約1,000万円)を寄付する計画であることが発表された。-artnewspaper
マーヴィン・ゲイに触発された政治的・社会的言説に焦点を当てた「What's Going On」展が、ワシントンDCのフロリダのビックコレクターであるルベル美術館の開館を記念して開催された。展覧会の目玉はキース・へリングがゲイとボブ・マーリーの音楽を聞きながら1日で仕上げたという連作で、このシリーズは環境破壊、戦争、抑圧、差別、などを主なテーマとしている。-artnewspaper
9月24日~10月4日まで開催されるサザビーズのオンラインセールに、著名アーティストが制作したジュエリーが160点以上出品される。ルイーズ・ブルジョワ、アレクサンダー・カルダー、アニッシュ・カプール等の作品が含まれる。これらは、装飾品としての魅力だけでなく、ストーリー性の魅力を持っている。-Galerie
NFTの販売が米国ペンシルバニア州とワシントン州で課税対象に。売上税と使用税の対象となるデジタル資産とされる。現行法を解釈しての課税のため、遡及して徴収する権限を有している。IRSはこの件に関してさらなるガイドラインを発行する予定。-artforum
ウォルフガング・ティルマンスNY近代美術館での回顧展は、今年最高の展覧会の1つ。床から天井まで投影されたビデオは、題材としては平凡だが壮大でこれまでにない方法。ジョージア・オキーフの貴重な紙の作品も展示され、写真を通して世界のあらゆる側面を表現する方法を見つけるという、叙事詩的な探求をしているアーティストにとって意味のある展覧会となった-artnews
強烈な色彩アーティスト、クリスティーナ・クォールズ。様々な色で塗られた肌や、痛みと喜びでねじれた人物が描かれている。彼女は親密性について深く考えることが多く、新作にはその多角的アプローチが多く表現されている。1985年生まれ、Yaleの修士課程修了し、ベニスビエンナーレで出展、サザービズでは5億円以上で作品は落札され9月からメガギャラリーであるハウザー&ワースで個展が始まる。華々しい。-the cut
サザビーズはアーティストが作品をオークションに直接委託できる、新しい事業”Artist Choice”を開始。9月30日にニューヨークで開催される、サザビーズのコンテンポラリーキュレーションオークションで始まる。Casey Kaplan Gallery の Kevin Beasley、Jeffrey Deitch の Kennedy Yanko、Almine Rech の Vaughn Spann と Alexandre Lenoir を含む 7 人のアーティストが作品を直接販売に委託し、作品の価格は 15,000 ~ 120,000 ドル-artnet
NY近代美術館は総額7000万ドル(約100億円)の美術品を11月サザビーズのオークションにかけ、美術館のデジタルフットプリント(デジタルで履歴管理)を拡大。出品予定の作品の中には、パブロ・ピカソ(推定2000万ドル~3000万ドル)、オーギュスト・ルノワール(推定300万ドルから400万ドル)、フランシス・ベーコン(3500万ドル)等がある。売却額は7000万ドルから1億ドルになると予想されており、大部分は博物館のデジタルメディアとテクノロジーのための寄付金の設立と、MoMAが「新しいデジタル買収」として特徴づけているものに使われるという。-artforum
ニューヨークを拠点とし、世界中の学芸員の活動を支援する非営利団体Independent Curators International の2022年レオ賞は、キャンディス・ホプキンスに贈られる。ホプキンスは、先住民族のアーティストの作品を支援、発表、執筆する方法の新しい道筋を示した。毎日歴史を作る学芸員の仕事の可能性を表している。-artnews
Asia Now Paris が 10 月に開催予定の 75 ギャラリー出展リスト。「西アジアからアジア太平洋地域までの40か国以上」のアジア全体のアートを展示することに焦点を当てており、参加ギャラリーのリストにはヨーロッパの主要なギャラリーも含まれている。10月20-23日-artnews
ピカソの没後 50 周年を記念して、フランス政府とスペイン政府は共同で世界各地での展覧会を企画している。パリのポンピドゥセンターから米国のノースカロライナまで総数42館での企画。テーマは”Picasso Celebration 1973-2023”。この展覧会は、伝統遺産と原則について深い知識を持ち、古典主義と芸術における現代的な問題の両方を理解する本質的にヨーロッパの芸術家のキャリアを強調することを目的としている。-artnet
https://news.artnet.com/art-world/picasso-anniversary-celebration-museums-2174113
【海外コンテンポラリーアート オークション】
9月28日 フィリップスNY NewNow
https://www.phillips.com/auctions/auction/NY010622
9月29日 クリスティーズNY Postwar to present
https://www.christies.com/en/auction/post-war-to-present-20983-nyr/
9月30日 サザビーズNY Contemporary Curated
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2022/contemporary-curated-7?locale=en
10月5日 サザビーズ香港 イブニングセール
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2022/contemporary-evening-auction-2
10月6日 サザビーズ香港 デイセール
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2022/contemporary-day-auction?locale=en
10月13日 フィリップス ロンドン デイセール
クリスティーズ ロンドン イブニングセール
10月14日 フィリップス ロンドン イブニングセール
クリスティーズ ロンドン デイセール
サザビーズ ロンドン イブニングセール
10月15日 サザビーズ ロンドン デイセール
【海外アートフェア】
10月12日(プレビュー)・13日−16日(一般公開) FRIEZE ロンドン
https://www.frieze.com/fairs/frieze-london
10月10日11日(プレビュー)・12日ー16日(一般公開) PAD ロンドン
https://www.padesignart.com/en/london/