詩人になりたい


クリエイティブ系出身では無いわたしは
文字を綴る際は、いささか僭越な気持ちでいっぱいになっていた。

ここでクリエイティブ系というのは
デザイナー業、制作業等自分のスキルを活かし成果物を生む業界のこととします


最近は文を描くことで頭がいっぱいである。



以下、そんなわたしのライティングに対する
姿勢および取り組みについて淡々と述べたいと思う。



文書を綴り始めてまもないわたしは、技術こそが正義だと考えていた。


そのせいか、手当たり次第ライターの方々の書籍を読み漁るのが常習化していた。

考え方、書き方、思考法ありとあらゆる角度から文書の業界を眺めていた。

どんな業界でも基礎は大事であろうと言う初歩中の初歩な考えを頼りに様々な書籍に当たる日々が続いた。


○ライターは、意見をさほど述べなくて良い
○「テーマ」や、「世界観」の設定が必要
○フォントに拘る

等々を述べられている書籍に出会った。

ここでは語り尽くせないが眼から鱗の連続の日々であった。


すっかり、ライターの真髄を知ったかの如く
書籍の虜となっていたわたしは学習に酔っていた。




いや、酔いしれていた。文も書かないのに。


それに気がつき、いかんと、
いざ筆を下ろすこととなったのだが、、


実際問題、何を書こうか



、、何も案がない。



当然だ、大学を卒業して就職。サラリーマンとしてはや数年。

世の中にはおもしろい人はたくさんいるが、
自分はどちらかと言えば、内気で、特徴も特にない。
単なる会社員だ。むしろ特徴はない方が好ましい。



テーマ世界観、?そんなもの当然あるわけがない
数字や具体的な物に追われる日々を送っているわたしは
そんな未開な抽象概念に平伏すこととなった。



週5日間を仕事に捧げ、土日を充実させよう
そんなことしか頭にない。


突如として現れた、世界観と言う言葉。



なす術がなかった。


がしかし、前向きに
世界観をつくる人の書籍を探すことにした。



見事にあった。



むしろ世界観という言葉は
現在のビジネス界に非常に重要な概念と位置付けられているではないか。


自分が無知な事が恥ずかしくなった。
しかし、無知なことを認識することが大切だと
かのアリストテレス先生は言っておられるので
そこまで悲観せずにいられた。


とある書籍からすると世界観とはこうだ、と言いたいところだが
また次に文を書く際にまとめてみたいと思う。



さて、端的に自分の生活を映画に例えるならば、
『パターソン』のような世界観だ。

淡々とバスの運転手をこなし、詩を描く事が生きがいの
アメリカの兄さんの一週間を描いた話だ。
簡単に語ってしまったが、実に奥ゆかしい映画だったと記憶している。


自分にもあるではないか、世界観


上位概念を書籍から得たわたしは、世界観という必殺技を手に入れたかの如く使用してみることに悦びを覚えた。



しかし現実は甘くなかった。




ほっとして、自分の生活を俯瞰してみると
実に面白くない。


割愛するが。そんなことをわざわざ、文書にして誰が読んでくれるのか
読んだとしても誰が喜ぶのだろうか。

誰が、家と会社を往復する会社員の日常に興味があるのだろうか。
明るい未来は到底見えない。



そうこう、思考を堂々巡りさせていると
自分のようなミレニアム世代はたくさんいるんじゃないか
なんてふと、思うようになった。


ミレニアム世代とは、今世界の多くのビジネスがターゲットとして狙っている層(1981年〜1996年生まれ:2019年に23歳〜38歳)である。これらの層のライフスタイルと自分を照らし合わせ、消費よりも別のことに焦点を当てている人たちの存在に目を向けてみることにした。


なんとも都合の良い頭をしているのだ自分と
称賛しつつもその仮説をもとに共感を得られるのかという信念を掲げ、

文を細々と書いていこうと決めた。



まだ見ぬ読者のためにわたしは文を書くのだ。
テーマと世界観はまだない。



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