安心して産休育休を取得できる風土をつくりたい。
先日、育休を4か月取得した部長職の男性社員と話す機会があり、子育ての感想を聞きました。
「仕事をしているほうが100倍楽」「子どもの成長に寄り添える時間は貴重」「妻と子どもとの関係構築に繋がる」など、リアルな話を聞いて私も共感するところが多く、子育てに関してnoteで伝えたいと思うに至りました。
私は人生の中で、子どもを持ち、育てるという選択をしたのですが、尊い経験だと感じています。まず、私自身の実体験から振り返り、社員に伝えたいことを書いていきます。
土日ゴルフの予定は全てお断りした。極力、家族の時間をつくる
私には二人の娘がいます。長女は、ソウルドアウトをつくろうと決めた年、2009年に生まれました。2013年から2年間は、MBAを取得するために大学院に通っていて、仕事で多忙な時期と子育ての時期とが重なっていました。
大学院への入学は妻とも相談して決めました。しかし妻としては、私が前向きな気持ちで大学院のことを話すので、ダメとは言いづらい状況だったと思います。そして大学院へ通い始めると、案の定、子育てをしようにも、仕事と大学院で平日は全く関われませんでした。毎晩飲んで帰ってくるし、大学院のレポートを作らないといけないし、地方出張もあるし、全くできませんでした。
ただ土日は、ゴルフなどのお誘いは全て断り、娘との時間に費やすことに決めました。一緒に散歩に行ったり、おむつを替えたり、ご飯を食べさせたりしていました。朝起きてからずっと一緒にいて、微力ながらも妻が一人の時間を確保できるようにしていました。
あとは小さいことですが「自分のことは自分でやる」をできる限り意識して実践しました。当たり前のことさえもできていなかった、ということなのですが……。
子育ては二人でやる。夫婦は家庭の共同経営者
子育ては、妻に教えてもらって一通りできるようになりました。何をしたらいいか分からない、何をやったらNGなのかも分からない、最初はそんな状態でしたが、妻は根気よく私に教えてくれました。そして私は教えてもらったことを実践し、どんどんPDCAを回していきました。
初めての経験なので、夫婦の対話はめちゃくちゃ重要だと思います。女性は男性に教えること、男性は女性に能動的に聞きに行くこと、そうやってお互いに分かり合おうとする努力が絶対に必要です。子育てにおいて、女性は、パートナーである男性と子どもの教育を同時平行で進めていくような感覚だと思います。こうして、その家族がもつ独自のルールが作られ、問題を乗り越えていけるように家族が成長していくのだと思います。
「子育てを手伝う」とか「家事を手伝う」とか、女性がメインで男性がサブでやる、というような表現はよくないですし、家事全般を、夫婦間で話し合い役割分担するべきだと思っています。
私たちの夫婦では、およそ半年に一回程度、振り返りを行っていました。こういう振り返りミーティングの場をあらかじめ作っておくと、夫婦がお互いに素直に意見を言い合えます。自分が上手くいったこと・いかなかったこと、相手が上手くやれていると思うこと、相手にやってほしいことなどを話し合います。
意見がぶつかったとき、分かり合えないからといって怒ったり絶望するのではなく、支え合うことが必要です。言わないと余計分かり合えず、溝は深まるばかりですから。これは男性がリードするといいかもしれません。
子どもを持ち、育てるという経験を経て
私の経験上、男性の子育ての経験は、妻や子どもとの関係構築という点で重要だと思います。
まず、妻とは、子どもができると、子ども中心の会話になります。なので子育てを一緒にすることで、会話量が必然的に増えます。妻に任せっきりになってしまうと、会話量は減り、すれ違いが起こってしまいます。また、子どもとは、肌の触れ合う時間が増え、成長に寄り添えることで愛情が湧きます。私は今でも娘と仲良くしていますし、幸せを感じられています。
自分の時間を家族のために使い、人一人を育てることを通じて、妻や両親、家族に感謝する気持ちが生まれると思います。私自身は育休を取っていませんでしたが、もっと積極的に子育てに関わりたかったな、と思っています。だからこそ、子どもを育てるという機会がある社員には、できる限り経験してほしいです。
安心して産休育休が取得できる風土づくりを
また、社員が産休育休を取得すると、これから取る人たちや休みから戻ってきた人たちの気持ちにきちんと寄り添うことができるようになります。
ここ数年で、女性はもちろん男性社員でも育休取得者が増えてきました。ソウルドアウトにはフレックス制度もあるので、育児や介護などを理由に、働き方に制限をしなくてよくなりました。
あとは、休みから戻ってくるときの不安を解消できる制度も取り入れたいです。育休を取得した社員から聞いたのですが、会社の業務から離れると、情報が全く入って来ず(育児にしっかり向き合ってもらうため、1か月以上の育休取得者には、アカウントロックを行っているため)会社に戻ったときに浦島太郎状態になってしまい戸惑った、と。
復帰直前の面談のみではなく、戻ってくる半年前くらいから月に一度カジュアル面談をするなど、インタラクティブな会話をして、会社としてもバックアップできる体制を整えたいです。
男性、女性関わらず、安心して産休育休を取得できるよう、会社として全力で取り組みたいと思います。
*トップ画は、2012年に撮影した長女の写真。一段ずつ上に登っていくように、私も会社も成長していきたいと思います!
ソウルドアウト株式会社
https://sold-out.co.jp/
これからもよろしくお願いいたします!
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