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「アウトカム」から考える、を自分なりに解釈してみた

こんにちは、おぎしおです。

いまわたしは「ユーザーリサーチをした結果から機能を考えていく」という作業をしている最中で、理解を深めるためにさまざまな情報収集をしています。

そんなとき「ユーザーのストーリーは描けているか」「アウトカムから考えてみよう」「ユーザーの価値はなんなの?」といったような話を、必ず!必ず!耳にします

「アウトカムから価値を紐解くプロダクト」に関しては、こちらのYasuhisa Hasegawaさんの記事を読み、clubhouseでの解説を拝聴しました。

また「デザインリサーチの教科書」にもアウトカムに関する記載があります。

ここまで読んだり聞いたりしてみて、なんとなく「アウトカムから価値を考える」といったことが見えてきたのですが。

「自分ごと」のレベルまで落としきれていない感じがしたので、理解を深めるために例え話をつくってみました。

なお、下記の例えは自分の解釈なので、もしちょっと違うところや改善したほうが良いことを発見された方はお手数ですが@ogi_shioまでご意見お寄せいただけると嬉しいです。

題材:お料理ロボット「クックくん」

今回題材にするのは、自分が考えた架空のロボット「クックくん」です。

クックくん

全自動調理器具ではカバーしきれない「材料を出して切るところから全部やってくれたら嬉しいのにな」という主婦のニーズを汲んで生み出されたAIロボット(仮)です。

材料を出して切って料理するまで、全自動でやってくれる夢のようなお料理ロボット。

このクックくんの「機能拡張」を例にとって「アウトカムから考えるってなんだろう?」を考えていこうと思います。

「機能」から考えたリサーチ

ここでまず、機能から考えたリサーチについて考えてみましょう。現時点でリリースされているクックくんのAI調理メニューには「バーナーする」機能はありません。

拡張機能について議論するなかで「料理ロボなんだからさ、より高度な調理方法が実現できるバーナー機能があったら便利じゃない?」という「機能の話」がでてきたとします。

そのように「機能ありき」でリサーチをするとどうなるでしょうか?

クックくん

この時点でクックくんに「バーナー機能」が搭載される可能性はかなり高く、チームも「バーナー機能のためのリサーチ」といった小さな範囲でリサーチが進んでしまいます

でも実はユーザーがクックくんに対して感じる「本質的なニーズ」を満たすためにより高度な調理ができる「バーナー機能」なんて必要がないものかもしれません。

それでも「機能ありき」でリサーチを進めてしまうと、ユーザーから「あれば使うと思います!バーナーって一度やってみたかったんですよね〜」みたいな答えを引き出してしまい、結果「バーナー機能を搭載する」といった方向に舵が切られてしまう可能性があります。

クックくんで例えると、ちょっと無理やりな感じもしますが。
意外とこれに近いことが現場で起きている場面ってけっこうあるんじゃないかなぁと思っています。

アウトカムからリサーチする

一方、アウトカムから始めるリサーチとはどういうことでしょう?

クックくん

このように、リサーチする段階では、どのような機能が追加されるかは全くわかりません。リサーチによって「ユーザーはこういうことを叶えたいようだ」と導き出されたニーズに対して、要求を満たす機能を考えていきます。

その機能は皿洗い機能かもしれないし、ピーラーが使える機能かもしれません。
はたまた火事防止などの安全機能かもしれません。

ユーザーは「クックくん」を使うことで叶えたい価値というものがあるはずです。その価値にフォーカスしてリサーチを行うのが「アウトカムから考える」ということなのです。

このように書き出してみると、アウトカムから考えることがなぜ重要なのかが見えてくるでのはないでしょうか?


まとめ

いかがでしたでしょうか?

「価値から考える」といったことをどのような作業で実現するか?は下記のワークも参考になると思います。

Xデザイン学校で教わったワークの様子をまとめています。

今後も素敵なリサーチライフを過ごしていきましょう!

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