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Xデザイン学校3回目・通学日誌(知識編)〜質的研究調査方法の知識獲得、フィールドワークの計画〜

こんにちは、おぎしおです。

気がついたら第3回授業だけで、3記事目の投稿になりました。

フィールドワーク終了後、なんとかかんとか3回目の授業の振り返り動画の閲覧ができました。

フィールドワーク前とあとで見るので、講義の動画をみたときの印象がだいぶちがうんですよね。Xデザイン学校がオンライン通学でよかった、と改めて思います

知識の部分で忘れたくないことをまとめておきます。例のごとく引用部分は自分なりに意訳して編集していますので、その点ご了承ください。

悩んで当然、リサーチクエッションは無限にある

伊賀先生の講義の冒頭のひとことです。

これ、フィールドワークに出る前は、「なんとなくわかるけど、どういうことだろう?」と思っていたところです。

「これだったらいけそうだな」というのがきっといくつか考えられるのが“リサーチクエッション”らしきもの。
ゴールには到達しなければいけないが、どのレベルに到達できるのかは、やる前から見込むのはほぼ不可能
議論して行くと、筋が良さそうなものとそうでないものが出てくると思う。時にしがらみで間違ったものを選択してしまうもこともある。

『しがらみで間違ったものを選択してしまうこともある』というのが長年リサーチをされている方の言葉だなと思いました。

初心者である自分たちが、確かなゴール目指して直進することはほぼ不可能で、ぐねぐねとうねり曲がりながら進んで行く先に見えてくるものがあるのではないだろうか。

そしてそれを振り返り「次はこうしたいね」となっていくのが学びの過程なのだろうな、と再び感じました。

筋道を大事にしてほしい。わからないのが当然、最初からわかるんだったらリサーチはやらなくていい。お客さんが何をしているのかも、何を考えているのかもわからない、誰がお客さんかもわからない。だからリサーチをする。確実は難しい。

この言葉、初学者はよく覚えておかなきゃいけない部分だなと思いました。

どうしても「答えが欲しい、確実にやってみたい」という欲みたいなものが出てきちゃうんですよね。。

あらためてすごく大事な部分だったので、今後の学びの際に振り返って、思い出して、反芻したい言葉だなと感じました。

「わからない」どうやったら「わかる」にできる?

わからないことをわかるようにしていくにはリサーチをして行く必要があります。

リサーチをするためにはアプローチがいくつもあります。

「何をするのか?どのメソッドを使うのか?」の選択は非常に重要なようで、特に仮説発見と仮説検証を混ぜて使うのはやめたほうがいいよというお話でした。

質的調査の部分だけ、仮説発見と仮説検証の調査方法を書き出してみました。

仮説発見型:
・フィールドワーク
・コンテクスチュアル・インクワイヤリー
仮説検証型:
・フォーカスグループインタビュー
・ユーザビリティテスト
・ユーザー訪問

「雪山にシュノーケル持ってっても、海にアイゼン持って行ってもダメだよね?」って例えがすごくわかりやすかったです。

混ぜるな

ちなみに仮説発見型は“問題解決したいけど解くべき課題がはっきりしない場合にそれがどのくらい確かなのか確認し、アイデアで解決をしてくようなとき”に使って行くそうです(なるほど!だけど難しい!)。

このあたりのお話は、知識がなくて辛い感じがしたので、手法についてすこしおさらいするために、持っているUX関連の本の索引から手法の名前をたどっていきます

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フィールドワーク…人間中心設計の基礎・P.133、情報デザインのワークショップ・P26

コンテクスチュアル・インクワイヤリー…ユーザビリティ・エンジニアリング・P31

フォーカスグループインタビュー…人間中心設計の基礎・P.118(注意点など記載)、ユーザビリティ・エンジニアリング・P28(やり方とか書いてある)

ユーザビリティテスト…人間中心設計の基礎・P.224、ユーザビリティ・エンジニアリング・P156、UXデザインの教科書・P244

ユーザー訪問…人間中心設計入門・P18

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…索引パワーすごい。ざざっとみただけですが、ユーザビリティ・エンジニアリングと人間中心設計の基礎で、知識的な部分は補っていけそうな感じがしました。

実践的な部分はユーザビリティ・エンジニアリングの記載が多めかも。

背景やら意義やらを探って行く時に人間中心設計の基礎やUXデザインの教科書で深掘りできるとよさそうな気がします。

このあたりも時間ある時にまとめたいです。

人は忘れる

日常使っているものでも、意外と見ていない。
そもそも人は、自分の関心のないもの・関係ないものを選択的に選びながら、覚えないものは覚えない。
記憶したものでも、短期記憶というのは20分後に4割は忘れる。1日後には7割忘れる。マニュアル読まない、読んでも忘れる。

記憶しない。すぐ忘れる。

観察する上で覚えておかないといけないことですね。

そういえば、インフォーマントにインタビューしてく中でも「そういうのは買わないかもな」が「……あれまてよ、去年買ってるかも」と話が変化して行くことがありました。

「インタビューでインフォーマントは悪気なく嘘をつく」というような話をどこかで聞いたことがあります。

意識的に話を誇張するいるというよりは、出来事とインタビューの間に時間がたてば、忘れて行ってしまうというようなことが多いのかなと感じました。

インタビューの概要でも伊賀先生が似たようなことをおっしゃっていました。

インタビュー:信頼関係、知りたい情報は得なければいけない、会話を統制する。
観察を主軸にしながら得にくい情報をインタビューで行う。
人々が言うこととやっていることがちがう

ついでにインタビューの項目でいくと、こんなお話も。

評価する立場ではない。インフォーマントこそが専門家。
その人がその人の人生の専門家。
なぜ?というのはちょっと考えながら使わないといけない。

その人が人生の専門家!いい言葉ですね。

このあたりのことは下記の「自分のもつバイアスと向き合う」という話ともリンクしてきそうです。

ちなみに、伊賀先生は私の質問にも必ず「ご質問ありがとうございます」と丁寧にご回答してくださいました。

このようなやりとりの姿勢からも学ばせていただくものが多いです。

自分の持つバイアスと向き合う

これはもう、インタビューの項目でもすごく感じていることですが、自分自身が持っているバイアスとどう対峙しながら調査していくかってことですよね。

観察者である自分には、すでにバイアスがある、だからそれと戦って行く必要があるんですね。

観察者はなんなのか?自分はなんなのか?

究極の問いです。

バイアスを取っ払って調査するのは、自分のようなペーペーには不可能に近いのですが、インタビューのテープ起こしなんかをしていると「あ、ここ、知らぬ間に誘導尋問してたな」とか「喋りすぎてたな」とか感じるポイントが出てくるんですよね。

そういうところから、自分のバイアスと向き合っていこうかなと個人的には思っています。

フィールドワークのコツ

実際にフィールドワークを行った後に振り返りをしたのですが、すごくいい言葉がありました。

あまり細かく、後ろを振り返らず。
現場に行くとぜんぜん違うエッセンスが出てくる。穴埋めみたいにしない。

これは実際にフィールドにたつとさらに実感できました。

「こうであろう、これがいいと思う!」と思って現場に出てみても、惨敗することがあるんですよね。

自分の視点でモノをみているときには浮かばなかったものが、現場に行くと出てくる。

自分と同じような行動をしている人もいるけれど、違う行動をする人もいる。

先生の「フィールドワーク楽しんでください!」の意味が少しわかりました。

・ゴールとリサーチクエッションをブレイクダウンする
・量的なアプローチになりがち(それじゃ意味がない)。現場を見たときにみえてきたもを大事にする。

このあたりもすごく大事なところだと思うので、メモとっておきました。

とにかくハードだった二週間を終えて

ようやく知識のまとめまでが完了しました。

今週はアウトプット多めで、ここ2日前くらいから、臓器に響く感じの疲労を感じました(悲)。

期間中、なぜか1歳の子供が夜中の2時半からフルスロットルで遊び始めて、3歳が起きる時間に寝る、という絶望があったり……。忙しい時に限ってこういう事件が勃発するんですよね。

それでも「UX迷子になるのはもういやだ!」という一心でここまできました

数年前からぼちぼち個人サイトでブログを書いていたのも、アウトプットを速くするといったことに繋がっていたのかなと思うと、継続は力なりの効果を感じます。

今後も引き続きこの分野でガリガリ記事を書いていこうと思います。

ではまた第4回講義後にお会いしましょう!


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おぎしお
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