DAY46 立川談志「やかん」で決めつけを手放す。
私、落語が好きなんです。気軽にトリップできます。
さて、立川談志師匠。落語家でありながら、参議院議員まで経験し、あの笑点を設立した人でもある。 歯に衣着せぬ物言いと「客が寝てたから帰る」などのエピソードから、好き嫌いの分かれる人でもありました。
もう亡くなって10年以上経つので、知らない人も多いのかもしれない。
立川談志師匠については、また別に改めて語りたい。落語初心者には、おすすめしません。が、落語を知り、立川談志を知ると、もう離れられない。
そんな魅力的な人です。
さて、今回紹介するのは「やかん」という噺。私、これはあらゆるエンターテイメントの頂点に当たると思っています。
噺としては,至ってシンプル。町内の男がなんでも知っているという近所のご隠居に質問をしに行く。それだけです。が、これがたまらないんですね。
以下、一部抜粋。
男「努力とは?」
隠居「バカに与えた夢!」
男「学問とは?」
隠居「貧乏人の暇つぶし」
男「地球は丸いですか?」
隠居「丸くねえよ。」
男「先生、地球儀見たことないですか?」」
隠居「あるよ、お前に言っておくけどまさか文房具屋で売っているものを信頼しているわけじゃねえだろうな」
いやー。今描いてても興奮して来ますね。これすごくないですか?
ユーモアを交えながら、既存の価値観を破壊してくれる。
自分が知らず知らずのうちに持っている思い込みを破壊してくれるんですよね。天動説も地動説も全てひっくり返します。
ぜひ機会があったら聞いてみてください。自分の中の思い込みを破壊してくれますよ!