好きなもので溢れた日 10/7 月 日記
どーもこんばんわ。こんにちは。おはよー。
おぎんさんです。
今日、初めて日記を投稿していこうかなって思います。
特に何も意味ないですけど。
10/7月曜
好きなアーティストのエッセイ集を買った。
彼は音楽家であり、深夜ラジオのパーソナリティ。
発売から1週間以上経っていたが、本屋に寄り手に取った。
帰宅するころには21時を回っていたような。
手を洗い、リビングに行く。
夕飯を食べる。風呂に入る。そんなことは頭になかった。
エッセイのことばかりであった。
そういえばシリーズ2作品目だったな。じゃあ1も読まなきゃ。
ブラウザを開き、電子版を購入する。
では読もうか。
彼が作る歌の制作秘話。
彼のおともだちの話。どれもとても面白い。
はぁ。やっと読み終わった。満足感に浸っていたら時計の針は23時半をすぎていた。
こんなにも時間は経つのか。
ふと気がつく。
明日はプレゼンの発表だ。
授業のなかでパワーポイントを用いてニュースを話す。
なにもかも手につけていなかったことを思い出す。
慌てて風呂に入り、いつもより湯船には入れなかった。
体を拭き、冷蔵庫に向かう。
麦茶を一杯。
よし自分の部屋で作業に移ろう。
階段を一歩ずつ上る。
こんな時間だしベットの上でいいか。そっとパソコンを起動させる。
まずはニュース探しからだ。
あれ。そーいえば母と姉がバンドの事故のような話をしていたな。
カーソルを合わせる。
「ライブ 事故」早速ヒットした。
ライブ中にクレーンカメラが倒れたらしい。これにしよう。
終わった。はぁー。
もう時刻は日をとうに過ぎ、2時を示そうとしている。
つかれたな。SNSをチェックする。無駄なような時間を小一時間過ごす。
あぁーあ。もう3時半じゃん。
まだ明日の1限と2限はないから遅く起きても平気だったが、流石にまずい時刻になってきている。
寝るか。
電気を消し、スマホのアラームをセットし枕元に投げる。
なぜだろう。全く眠くならない。エッセイを読破した興奮とずっとパソコンを眺めていたからだろうか。
薄暗く青ざめた部屋の天井を仰ぐ。
母の怒りのような声で起きる。時刻は7時34分。なぜこの時刻を覚えているのかはわからない。
まずは原稿をコピーしなくてはいけなかった。
これでパソコンを忘れるなんてことは無くなった。
体育があるから体育着で行くことはなんら変わらない日常だ。8時半に出れば間に合うか。
常に頭の片隅にこれだけがあった。
まずは着替える。
朝ごはんは食べれない。
昨日はビュッフェと和食処で食事会だったからな。
また麦茶を一杯。
これだけで家を出た。
荷物を持ち、耳にはイヤホンを付け、自転車の鍵を差して回した。
はぁ。ここ一帯は坂道が多すぎる。
息を荒くしながら漕ぎ進める。
いや、もう無理だ。降りて押し始める。
歩く足はいつもよりは遅い。
あと少しだ。もう乗っちゃえ。少し坂も緩やかに変わった。
ここの坂が1番嫌いかもな。
定期契約している自転車置き場に入れる。3階にしか空きがなく、いつも大変だ。
あぁ、電車間に合うかな。
スマホを手に取る。51分。
電車は54分に出発する。ここから駅まで少しだけ歩く。
階段を降り、2度左折をすぐに繰り返し改札へ向かう。
改札を抜けてもホームまでもまた階段だ。
また上るのか。
改札前の電光掲示板にはまだ8:54◯◯と行き先が表示されていた。よし間に合った。
少し汗ばんだ体育着では背もたれはやめておこう。
前に屈み、スマホを見る。
当たり前だが、この移動中はずぅーっと好きなアーティストの曲を耳元で流していた。
電車の揺れ。停車駅を知らせるアナウンスの雑音の中、曲に没頭する。
乗り換えの駅に着いた。
いつもより遅いこともあり、いつも人でごった返すエスカレーター前はすかすかだった。
これもまた日常。
改札でスマホをかざす。
次は快速の電車に乗れば余裕を持って学校に到着する。
ゆったりできると思い、端っこの席に座り、もたれかかりながらまた音楽に潜り込む。
この人のラジオが大好きになったのは最近。
とは言っても一年半くらい聴いている。
電子版のシリーズ1をチラつけながら音楽を聴き時間を潰すように右手の親指をキーボードに合わせて動かした。
40分くらいかかるからなぁ。
時間の長さに慣れたもんではあるが乗り続けるのは少し退屈だ。
そっと目を閉じる。
徹夜でパソコンをいじったせいか、数分眠りに落ちた。
とは言ってもあまり進んでいない。
最寄りまではもう少し時間がかかる。
この日は晴れていた。
太陽は僕を照らし、少し日向では暑さを感じるほどだ。
だが、空気は冷たい。
風が吹くとよく感じる。
なんだこの天気は。
少し気持ち悪い朝になった。
どちらかに極端に寄せてくれる方がまだマシだ。日陰では少し肌寒い。日向に出れば暑い。
真夏には到底及ばないがすこし嬉しい秋晴れでもあった。
着いた。
下駄箱に靴を入れ、上履きを落とすように地面に置く。
教室に着くまでまあまあな距離の廊下を歩く。
1限と2限に選択科目を取っている友達と目が合う。
歩みは止めず自分のクラスへ向かう。
共に1限2限がないクラスメイトが机に向かっている。この光景も高3になってからは普通だ。
さて。パワーポイントをもっかいチェックしようか。
自席に着きパソコンを広げる。
あぁ!これ誤字ってんじゃん。
危うく恥晒しに遭うところだった。
チャイムが鳴る。
1,2限を終わらせたクラスメイトが入ってくる。あぁ、また今日も1日が始まる。
数分後SHRと題して担任が連絡事項を話していく。ただただ話を聞き流した。
10分後くらいにはもう発表してんのか。
発表タイトルと出席番号、名前を黒板に記す。
この授業ではプレゼンにメモしていくスタイルだ。
授業が始まるまでは自席でゆっくりしていた。
なぜか鼓動が早くなる。緊張してんのか!?
ただ顔の知れたクラスメイトの前で3分間喋るだけだ。
台本も手に持ったまま話せるのに。
とにかく呼吸を整え、心拍数の上昇を抑えようとした。
深呼吸をどれほどしただろうか。
こんなことに緊張する自分に驚いた。
パソコンと教室のプロジェクターを接続する。
スライドショーを起動し、発表に移る。担当の教員がストップウォッチを押す。
機械的な音が教室にこだまする。
台本通り話し始めた。
そーいえば昨夜読んだエッセイ集に辛い時には終わったことを想像すると書いてあったな。
台本を読みながら考えてみる。
そこには特になにもなかった。
拍手され、聴く側はメモにしか意識はない。
なんだか急にリラックスが訪れた。
気づけば終わっていた。想像していたように特に何もなく発表は終わった。
席に着くと少し椅子に向かって沈んでいくような感覚であった。
自分がさもスライムにもなったように。
教員が話し始め、普段の授業に戻った。
次の授業は体育だ。
集中力を維持させるためにはそれを考えるしかなかった。
卓球はなんだか楽しいな。
一切経験はないが、ある程度ラリーやスマッシュもできる。
生まれ持った運動神経に感謝する。
お昼休み。
一切食事を摂らずにただ友達と喋る。この時間がいつまでも続けとは思わないがとても心地がいいひとときだ。
午後は英語づくし。
文法問題、スピーキング、長文の要約、ライティング。
なにがなんでもやるってのは大変だよ。
でも、みんなの胸の中に絶対存在していたもので盛り上がる。
それは、今まで探求の時間であった7限が探求が終わった今、どうなってしまうのか。だ。
できるのであれば7限など無くして帰らせてほしい。
結局半分だけ教室に居て帰ってもいいことになった。
下駄箱へ向かう廊下で、イヤホンをつける。
やぁ、みなさんお待ちかね、好きなアーティストの曲に浸る時間だ。
いつも駅までの歩きになぜか楽しい部分があるなと感じる。
帰れることの嬉しさなのか、曲で1人になれるからか。
あまり僕にはわかっていない。
改札を抜け、階段を降り、ホームに向かおうとしたが、やけに出てくる人が多い。
もしや、これは。
まさに階段を降りて最悪の光景が広がる。
目的地行きの電車がもうすでに動いている。
止まるなんてことはありえないスピードで。
仕方なく待つことになったが、待合室の涼しい椅子で待った。
そしてこれを書き始めたが、今朝、目が合った彼がおそらく僕に気づき、目線をこちらに送っていた。
僕も気づきはしたが、なにか返事をするわけでもなかった。
いつもなら同じ方向ではあるが、僕が乗ろうとしていたものの一本前に彼は行ってしまった。
しかも違う方向の電車に。
お目当ての電車がようやく目の前に来た。
ドアの前には学生が溜まっており、奥には明らかにスペースがあった。
少し肩がぶつかりながら進んだ。
そしたら次の駅では目の前の人が降り、座れた。これで、文章に集中できると思った。
気づけばもう乗り換えだ。
行きにあれほど退屈していた40分があっという間に過ぎた。
これほど行きと帰りで時間感覚が違うのはいつまで経っても不思議で仕方ない。
旅行だってそう。
新幹線、飛行機なににしろ帰りは短く感じてしまう。
でも、いつもなんでだろうと思っておしまい。
それ以上この謎に迫るつもりもない。
ふと、あれ、今日何も食ってねえな。
と思ったが、当たり前のようにお腹は空いてなかった。
最後の乗り換えを終え、ホームで電車を待つ。
運良く空席があり、座った。
いつだって耳元で例のアーティストが囁く。
電車で読もうとは思っていたが、シリーズ2はまだカバンの中で一文字も読まれず眠っている。家に帰ったらおそらく最後までこの指で捲ってしまうだろう。
少し楽しみではあるが、少し寂しくならないかという不安もある。
今夜は例の彼ではなく、凄まじく元気で叫ぶような俳優がパーソナリティの番組がある。
リアタイしようだとは思っていない。
今夜はあまりスマホを触らず、寝よう。
とは言ってもどうなるかは未来の僕に委ねるしかないが。。
今日とは違い、明日は6時半には準備ができていなくてはいけない。
毎回、あぶない結果になっている。
遅刻は毎朝、母の送迎で助かっている。
真夜中が好きなのは一生変わらないかも知れないが、いつまでも起きているわけにはいかない。
でも、深夜に少しの人に照らす。
僕は灯台になりたい。
ひとりぼっち。
話し相手などいない。
けど、そこでは海の音が響く。
人に溢れる電車の中で、イヤホンを用いることで、アーティストとたった1人になれる僕のように。
いつだってどこかに寂しさを感じてる。
孤独感はどこにでもある。
たった1人だけでもいいから照らしてあげられる存在に。
だなんて綺麗事のようで本心で。
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