玄関収納を、動線から考えてみた。
京町家では、お客様用の玄関と、家人が出入りするおくど(台所)に直結する出入り口が隣りあって配置されています。
これ、中々良いなぁと。日常が雑多に散りばめられている、生活の香がする出入りの場所と、お客様を通すビシッと整理整頓した場所。分けられているのは暮らしの中で、気持ちが変わっていいなぁと。本当は、離れた場所に勝手口が有れば、客玄関と家人玄関が隣り会う事は無いけれど、京町家という間口の狭い、住宅密集地ではその余裕も無い為の回答でもあって中々現代的でもありますね。
今では、お客さんの為だけの玄関って言うのは、ちょっと現実的では無いし、本音と建前をダイレクトに表し過ぎな気がして、2つ玄関がある家の良さを1つの玄関で実現できないかな?と考えました。
玄関から入って、そのまま正面に玄関ホール→リビングへと繋がります。片や、玄関に入って左側におれると、玄関収納室(シューズインクローゼット)があり、そこを抜けるとそのままリビングにアクセスします。どちらからも出入り出来、勝手口の様なシューズインクローゼットと綺麗にしておく玄関に分かれます。
シューズインクローゼットには、靴以外の外で使う遊びの道具や子育てのベビーカー、野菜や水なんかも置いておけます。玄関からも、リビングからも使える収納室になるので外で使うモノも部屋の中で使うモノも置いて置けるので、生活しやすさアップしますよ。
【ホームページはこちらから → 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所】
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