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「チ」第8集

今日の1冊は「チ」第8集

僕にとっては、予想外の早めの最終回で唐突感があり、打ち切りなのか?と不安に思ってしまったが(笑)、その心配は杞憂であり、見事な最後だったと思う。終わってしまうのは寂しいが、物語とはしては見事な完結だったと思う。

ずっと宗教について考えてきた。宗教2世問題について、いろんな人と語り合いたいと思う。そして今よくない方向で、この問題がクローズアップされてきた。

宗教でも、愛社精神でも、母校愛でも、国家愛でも、思いが強すぎるとそこから人は攻撃的になってしまう気がする。
特に宗教については、熱心すぎる人の方が、どうしても拘りが強くなり攻撃性が増してきてしまうのかもしれない。

宗教に熱心な親を持った場合はどうなるのだろう。
親の信仰を全否定するならともなく、僕が興味あるのは、6割くらいは理解・信じれるけど、全部は信じれないなと思う場合の宗教との距離感である。
6割は信じているのだから、教会やコミュニティには属したいが、6割くらいしか信じれていないのなら、教会では不信仰扱いされて居場所がなくなりやすい(苦笑)。

「チ」でも描かれているが、神の意思を勝手に人間が語り「神への冒涜」を人間が決めるから世の中揉めてくるのだ。
「チ」でもいろいろと血が流れるが、「神」の存在を巡っては全く揉めておらず、人間の作った律法・解釈を巡って勝手に殺し合いをしている。

漫画の力を思う存分感じることができた1冊である。
僕にとっては手塚治虫に匹敵する漫画だった。

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