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有床診療所について

今日の学び!「有床診療所入院基本料」
医療事務をずっとしている。初めて有床診療所で働く経験を得た。
同じ業界にいながら全くの勉強不足で、今回初めて知ったことはおおい。いろいろ学ばせていただき考える機会が与えられて感謝している。
有床診療所はつい最近まで、入院後48時間以内に退院させないといけない医療法があったそうだ(実際には機能いなかったそうだが)。
医師の宿直義務も明確にはなく、看護師ですら「看護師を1人以上配置することが望ましい」との努力義務である。看護師の配置数が、そもそも診療所単位で配置しておけばよくて、病棟内に配置する「義務」はない。
診療報酬早見表を読むと、医師当直なしでOK、看護師も配置しなくていいので、診療報酬はめちゃ安い(笑)。基本的にDPC病院でずっと働いているので、いつも有床診療所が出てくる前のページまでは読んでいたが、ピタッとそこで読むのをやめていたので、この衝撃の低点数を知らなかった。
実際の有床運用を考えると、実際に看護師いなくて出来るわけなく、医師が待機しなくてよい入院患者は少なく、3食ご飯も必要なわけである。これで介護よりも点数が低いというのは、本当に意地悪な点数だと思う。
病院にいると、いつも診療所の外来診察料や指導料の違いに、「診療所優遇だな」とか悪く思っていた(苦笑)、しかし診療所にも言いたいことは山のようにあるのかもしれない。

半径10キロ圏内に、入院病棟が〇〇以下のエリアは、医師当直を義務とした上で、一般入院基本料7くらいはあげてもらってもいいかと思う。
地方の有床診療所は、基本的に社会的意義はあると思う。エリア的に多すぎるところはあると思うが、それは、近隣の病床数等で評価してほしい。

有床診療所は減る一方とのこと、有床診療所関連のグループ・協会のHPを見ると、どれも更新はかなり昔のことがおおい。事務局に余裕がないのは業界に元気がない証であろう。
なんとかこれからの地域包括ケアシステムに有床診療所が入り込む方法を考えたい。

ちなみに、12月4日が「有床診療所の日」なのだそうだ。

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