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美味しい米を消費者に届けたいコンクールにも出品、努力を続ける米作りー田中賢治さん

約3町3反の田んぼを耕作する田中さん。
場所は小川町の中でも広い田畑がある八和田地区だ。青々とした稲が一面に広がる風景がとても気持ち良い。

「子どもの頃から田んぼの手伝いをしていましたが、自分で本格的に米を作り始めたのは30歳くらいの時で、以来45年間作り続けています。はじめは稲架掛けで乾燥させられるくらいの広さから始めて、徐々に周りの人から田んぼを任されるようになりました」。

長年に渡って米づくりをしている田中さんでも、納得のいく米を作るのは難しいという。
「いい米を作るのは容易じゃない。年に1度開催される品評会に出品して、技術を高められるように努力を続けています」。
品評会というのは、年1回行われる米・食味分析鑑定コンクールのこと。
毎年、秋の新米が出そろう11月頃に開催され、全国各地の農家が自慢の米を出品する。

地元の知り合い農家がコンクールに出品したことをきっかけに、7年ほど前から田中さんの作った米も審査に出し始め、平成28年には審査の基準を超える、美味しい米を生産した生産者に贈られる「ベストファーマー認定」を取得した。
見せてくれた全国の出店者の詳細結果が載っているガイドブックには付箋が貼られ、研究熱心な様子がうかがえた。

そんな思いの詰まった米は、親族や米を作らなくなった地元の人、町外に暮らす消費者のもとへ届けられている。

撮影:地域おこし協力隊 平岩寿之(@whereisogawatown)

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