おがわん隣人まつり@旧下里分校 を開催しました!
「隣人まつり」なるものをご存知でしょうか。1999年、パリでお年寄りが孤独死したことがきっかけで、ある青年が、同じアパートや地域に住む隣人たちと一緒に食事をしながら語り合うパーティを開催したのが始まりと言われています。隣人まつりは現在、世界中様々な地域で行われており、新しい出会いや協力の関係が、人々が集い交流することで生まれています。
地元農業を町が応援する「おがわんプロジェクト」を町民の皆さんと一緒に考えたい、もっと知って応援してほしいという思いを核に、小川町でも隣人まつりを10月に開催をしました!
1.イベント概要と目的
隣人まつりの会場となったのは、小川町下里地区にある旧下里分校の校庭。
直前まで雨天時に校舎内で開催する準備を進めながらの、ドキドキの天候でしたが、当日は曇り&無風の最高なコンディションに恵まれての開催となりました。
2.運営
今回のイベントは企画段階から女子栄養大の学生さんと一緒に準備を進め、当日を迎えました!なんと総勢25名の学生さん。準備段階から、実際に小川町に来る機会もあり、その度に皆さんが駅前のおからドーナツを買うのを楽しみにしているのがとっても可愛くて、気に入ってくれていることが私も嬉しかったです。
3.参加者
参加者は広く一般募集ではなく、こちらからある程度声掛けをする形で集客をしました。企画当初は、学校の給食センターや栄養教諭の方にもご参加いただきたくお声がけをしていたのですが、なかなか学校のハードルは高く…次回開催時の反省点です!一方で、農家さんや飲食店、小川高校生、議会など、かなり属性の異なる参加者の皆さんにお集まりいただくことができたのが良かったです。
4.実施内容コンテンツ
当日のコンテンツはオープニングから始まり、学ぶ→味わい楽しむ→深める→購入する(持ち帰る)流れで構成しました。
オープニング
お出迎えするのは受付担当を担ってくれた栄大生の学生さん!地域の方と積極的にコミュニケーションを取ってスムーズに進めてくれて有り難いかぎりでした。
おがわんの説明
コンテンツ1つ目は、「おがわんプロジェクトって?」ということで、①地域おこし協力隊、役場職員によるおがわんの説明、②霜里農場で土づくりの取り組みの見学、を2チームに分かれて学ぶ時間を設けました。
①地域おこし協力隊、役場職員によるおがわんの説明は、おがわんプロジェクトの概要をお伝えする時間。今回参加してくださった方々は、全体の町民と比べるとかなりおがわんの認知度が高かったです。
「おがわんプロジェクトを知っている?」
「普段どんなことを意識して、どこでお野菜を購入している?」
「身の回りに身近な農家さんはいる?」
などをカジュアルに対話をしながら、おがわんの説明を行いました。
どちらのチームにも農家さんがいたので、当事者である彼ら彼女らの声が直接聞けたのも良い機会でした。小川町を農業の観点から見ると、中山間地で傾斜地や狭い区画の農地が多く、決して農業に向いている地域ではないというひとつの特徴があるのですが、農家さんが実際に耕作している畑が10箇所以上点在しているなど、生の声を聞くことで、よりリアルに情報を受け取ることができたと思います。また、おがわんでとても重要な「土づくり」の取り組みについても皆さんから思いの丈を語っていただきました。
土づくりの見学@霜里農場
②霜里農場で土づくりの取り組みの見学では、農場長である金子宗郎さんに説明をしてもらいながら、五感を使って学ぶ時間となりました。
例えばこの写真は「踏み込み温床」を見学している様子です。
小川町有機農業生産グループが1997年に発行した冊子「おがわまちの有機農業」に温床のことを説明した好きな文章があるので、引用します。
普段野菜を購入するだけではわからない生産の現場、そして土作りの取り組みを見て、触れて、匂いを嗅いで学びました。
さらに農場内の循環の仕組みもあわせてご説明いただきました。写真は、バイオマストイレの説明をしている様子です。
おがわんランチ会
学びの後は、メインコンテンツ!味わい楽しむ、おがわんランチ会です。当日配布したお品書きがこちら。各飲食店が、小川町の美味しい野菜の味を活かす料理をこの日のために作ってくれました。
ケータリング方式で運ばれてきた料理を栄大生の皆さん中心に配膳して、贅沢なワンプレートに。そしてなんと、「役バル」こと役場のとなりのバル。の大野さんは、トラックに石窯を積んで、その場で焼きたてのピザを振る舞ってくださいました!
分校カフェMOZART
有機野菜食堂 わらしべ
鴻倫 エシカル
役場のとなりのバル。
今回、役バルさんがつかった野菜は風の丘ファームさんの育てたもの。後日、これを機に役バルの大野さんが風の丘ファームの畑見学に行ったとのご報告をいただいたり、田下さんがお孫さんを連れて役バルに行くと連絡をいただいたりと嬉しいつながりが生まれていました。
協力者の紹介
今回隣人まつりにご協力いただいた皆さんには、栄大生の皆さんが取材をして一枚のパネルにまとめてくれました。当日お店の営業で来られない人もいたので、学生さんから担当した方の紹介を一人ひとりしてもらいました。
トークセッション
味わい楽しんだ後には、深める時間としてトークセッションを行いました。登壇したのは、写真左から、風の丘ファームの田下さん、山田農園の山田さん、環境農林課課長の奥田さん。
改善ポイントはたくさんありつつも、おがわんプロジェクトに欠かせない農家さんと町民の方が知り合えたこと、参加者同士で交流が生まれたこと、おがわんプロジェクトの認知度が上がり、8割の人が自分の言葉で説明できるようになるという大きな成果を得ることができました。
5.感想、コメント
様々ありがたいご感想をいただいたので、一部を抜粋してご紹介します!
またこのようにおがわんに関わる、様々な属性の方が集まり、交流し、楽しめる機会を企画しようと思います!ご参加いただいた皆さまに感謝です。