心筋梗塞になりました① 49歳男の場合

私、先日、急性心筋梗塞と診断され、救急車で病院に運ばれました。そのまま緊急オペを受けて入院することに。
まず断っておきますが、私はかなり運が良かったと思っています。

  • 家と職場が近かった

  • スケジュールをある程度調整できる仕事だった

  • 家に妻がいた

  • かかりつけの病院が近かった

  • 循環器専門病院も近かった

これらの条件が揃っていなければ、仮に助かっていたとしても心臓へのダメージがもっとひどく、この文章を書けていなかったかもしれません。

現在、入院6日目です。初めての入院生活ですが、オペは無事成功し、経過も順調のようです。この機会に、日記のような形で体験を記録しておこうと思います。


0日目:発症の兆候

実は、前日からなんとなくおかしな症状がありました。
胸のあたりが苦しいというより、モヤモヤする感じ。胃の調子が悪いような気もしましたが、いつもの胃痛とは明らかに違いました。
その症状は5分もせずに収まり、仕事をしていたのであまり気にせず過ごしました。ただ、その日一日で何度か同じような症状があったのは覚えています。

実を言うと、この時点で「もしかしたら心筋梗塞かも?」という考えが頭をよぎりました。でも、「いや、大丈夫やろ」と自分に言い聞かせて、普段通りの生活を続けることに。


1日目:病院へ行く決断

朝起きた時から、昨日と同じモヤモヤ感が続いていました。
この日の仕事は午前と午後にアポイントが1件ずつ。とりあえず午前の予定をこなし、事務所に戻ったところで「これは本当にまずいかも」と嫌な予感がしました。

私の父も心筋梗塞の治療を受けたことがあり、その影響で心筋梗塞に関する知識は少しだけありました。そこで、もしこれが心筋梗塞だったら…と仮定して今後の流れを予想してみました。

  1. かかりつけ病院で紹介状をもらう

  2. 循環器専門病院へ行く

  3. オペを受ける

  4. 2~3日 ICUで安静

  5. 一般病棟へ移動

この流れが頭に浮かびましたが、ここで問題だったのは「仕事」。
締め切りが迫っている案件を片付けてから病院へ行くべきか、今すぐ病院へ行くべきか、正直迷いました。でも、「症状を感じてから時間をかけるのはリスクが高い」と思い、病院へ行く選択をしました。

うちに戻ると、たまたま妻がいたので事情を話し、かかりつけの病院へ直行。胸の症状を伝えると、すぐに心電図を取ってもらい「紹介状を書くから、すぐに循環器専門病院に行ってください」と言われました。
最初は自分の車で行くつもりでしたが、先生が先に専門病院へ連絡してくれており、「救急車で来てください」とのこと。


緊急搬送とオペ

生まれて初めて救急車のストレッチャーに乗りました。循環器専門病院に着いたのは11時30分頃。病歴やアレルギーの有無を聞かれ、同意書にサイン。怒涛の流れの中、尿道にカテーテルを挿入される初体験もありました(恥ずかしさを感じる間もなく…)。

その後、手術室へ運ばれ、右腕からカテーテルが挿入されました。手術中も意識はハッキリしており、目の前のモニターでレントゲン映像を見ながら状況がわかる状態。先端はスルスルと心臓まで到達して、ステントが詰まっていた場所に設置され、血流が再開しました。

術後すぐ、先生が映像を見ながら説明してくれましたが、その時は「ステントは何本入りましたか?」と質問したくらいです。後で詳しく聞いたところ、左前下行枝 #7と#8にステントを入れたそうです。もう少し根元が詰まっていたら命に関わる場所だったとか…運が良かったということでしょうか。

②へ続く

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