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ごくごく些細なこと。夫婦ゲンカの種。


夫は
非常に人格者で
優しく
質実剛健

妻のわたしが言うのもなんだが
よくできた
素晴らしい人だと思う。


あおちゃんですな。


よく
「自慢は夫だけですわ」
なんて言うこともあるくらい

いい夫だと思う。
ケンカも滅多にしない。



しかし



とてつもなく小さなことで

「カッチーーーーーーン」と
くることもある。


わたしは
ケンカになるのがいやなので
グッと飲み込むことが多いのだが


昨日


カッチーーーーーーンときたことを
ここに書き記したい。




いただきものの
お菓子があった。

高級なやつだ。

あおちゃんは
甘いものに目がないので
とっても喜んだ。


量もたっぷりやし

二人には多すぎる。

仕事場に持って行って
お裾分けしよう。


あおちゃんに
「少なくとも4つは残しといてな」
お願いした。


次の日。
件の菓子箱を開けようとすると。


「あ!
 食べてもた!」


見ると
残り三個しかない。



「ええええ
 4つは残しといてな
 て言うたやん〜〜〜」




さて皆さん。

皆さんが夫なら
どうおっしゃるだろう。


「ごめん!!
 忘れてたーーーー。
 ごめんやで!」


まず
「ごめん」からだろう。



しかし
うちの夫の場合。


ああーーー
残しといて 言うたやん


と言われた後
しばし
沈黙。




「あ。銀行に〇〇しといて言うたん
 しといてくれた??」




自分の過ちを棚にあげ

わたしが頼まれてる用事を
持ち出した!!!!


ちゃうやん。
最初に
「ごめん」やろ!!!???



そう。
夫の唯一の欠点。


「ごめんなさい」を
いえん人なのだ。




いつも
正しい夫。
が故に
謝るのが
異様に下手くそなのだ。



見てみい!!!
わたしなんて

年がら年中
「あ!ごめんごめん」
「ごめんなさぁーーい」

謝りまくり。
「ごめん」のプロじゃい!!




そんなんで
夫は
自分に過失があって
わたしに責められると


「でも
 えりちゃんかて
 こないだ
 トイレの電気つけっぱなしやったで」


わたしのミスを持ち出して
被せてくるのだ。



今回もそうや。


菓子を食べてもたミスを謝る代わりに

わたしの銀行への用事を
持ち出した!



「銀行は
 水曜に行こうと思ってるよ」


ムカつきを抑えて言うてる。




すると
皆さん


なんと言うたと思いますか
あのオヤジ。




「そんな美味しないで 
 そのお菓子」





カッチーーーーーーン!!!




めっちゃ美味しいわ!!💢失礼な!


て、
そういうことやないやろーーーー!!




反論の言葉が
喉元まで出たが


この
クソくだらんことで
ケンカになるっちゅうのは

ますます不愉快なことになるので


わたしは
グッと
腹に飲み込んで
キッチンに向かった。





キッチンから見える
ソファに座る
オヤジのボーズ頭。


長年一緒にいるので
わかる。

自分でも自覚してるであろう
「ごめんの下手くそさ」


ボーズの後頭部から
「わー しもたなぁ・・」
という
湯気がポーっと沸いて見える。





ふと見ると
先ほどはいなかった
猫のコナツが
ちゃっかりオヤジの膝の上に。



それを見て
あえて!
優しい声で言うた。

「あら〜〜
 コナっちゃん
 おとしゃんのお膝にぃ〜。
 良かったねぇ〜」


すると
オヤジの顔が
パァぁぁぁぁっと明るくなって


「せやねん
 全然知らん間に乗ってたんやで
 なぁコナっちゃん」



わたしが怒ってないことを
とても喜んでいる。



菓子を食べてもたとか
どうでもいいのだが。


謝りそびれたのを
自分でも
めっちゃ後悔するのがわかっているので

わたしも
さっさと切り替える。



このように。


我々夫婦の喧嘩は
猫と
わたしの忍耐により
回避されているのだ。




なんてね!


夫は
この六十倍ほど

てか
菓子食べたとかとは
次元の違うところで
忍えているであろう。


夫婦ってそんなもんじゃないですか。



#夫婦ゲンカ
#ごめんなさい
#猫
#エッセイ



サムネの写真は
その
おとしゃんの膝で甘えるコナツ。

毛玉だらけのスウェットwww


おとしゃん怒る
わたしを
責めてる😂






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