酔っぱらい伝説。大阪駅エスカレーター編
ドロドロと共に
私のコンテンツとして
カテゴライズされる
重大なツールとして
「酔っ払い」がある。
(今つこた カタカナ
意味あんまりわからんと使いました)
ザ・酔っぱらいである。
もともと
父親が大のお酒飲み。
母親は一滴も飲まない。
父は飲む時に
あまり食べないと言う筋金入りの酒飲みだが
その分
かなり酔う。
職場の飲み会などから帰って
「おえ〜〜〜〜」
などとしてるところを
母親にこっぴどく怒られている。
ふすまの影からそっとその様を見て
「ああ。絶対に絶対に
お酒飲みにはならないぞ」
幼心に固く誓ったものだ。
ところが!!!!!!!!!!
DNAってやつぁ 恐ろしいでんな!
気がつけば
私は 父譲りの酒飲みに。
いや
父以上かもしれん・・・。
なぜ飲むのか・・・。
ここを語るとエグい長さになるので
それはまた今度。
自分の呑み方の特徴。
「ものすごく飲むけど ものすごく酔っ払う」
これに尽きる。
「酒」というものは
ご存知。
良し悪しはあれどw
人と人との距離を近くする。
コミュ障気味の私にとって
「酒の力」
頼りになる。
というのが
行き過ぎて
どえらい失敗もあるのだが。
あるのだが・・・って。
本一冊書けるくらいあるっちゅうの。
コロナで
人と人との距離が強制的に遠くなった昨今
あえて!!!!!!!
コロナ前のあの飲んだくれ事件簿。
酔っぱらい伝説を
書いていきたい。
先にも書いたが
ドロドロと共に
自分のネタの鉱脈やと自負している。
(そんなええもんか)
10年ほど前
7年間
合気道をやっていた。
二段昇段試験
合格しまして
昇段祝い。
しこたま飲んだ。
(合気道やってる仲間はほんまによう飲む。
武道やってはる方って
めっちゃ飲みはるんちゃうかな?
イメージやけど)
しこたま飲んで帰り。
環状線に乗った。
天王寺から。
鶴橋で降りる「はず」だった。
気づけば
「大阪」だった。
関西の皆様ならお分かりやと思うが
環状線は
山手線と同じく
ぐるぐる回る線なので
下手すると
一生乗ってしまうという危険な乗り物だ。
(もちろんウソです)
「大阪」に着いてもた・・
だけでなく
環状線に乗ってから
1時間はたっていた。
多分
眠りこけ
ぐるぐる回ってたんでしょうな。
もう終電近い。
早く降りて
反対側の環状線に乗らなきゃ・・・・・
エスカレーターで降りて
隣のホームに行こう。
エスカレーターくだりのに
一歩
踏み出した途端・・・・・・
きれーいな千鳥足ですな。
右足が
グギっっっってなった・・・
普段なら
余裕で
手すりにつかまって事なきを得るはずだが
いかんせん
ベロンベロンやった。
よろけた体を
手で支えることができず
両膝が ガクッと折れ
正座の体制に。
そして
恐ろしいことに。
正座のまま
下まで滑り落ちたのだ・・・・・
がががががががががーーーーーーーーーーって。
全く
一瞬の出来事で。
もう
なんのこっちゃねんねのねん。
言うてる場合か。
派手に
荷物を全てぶちまけながら
ころげ落ちてきた
47歳の中年女。
いっっっっっっっったあ………。
そら痛かろうて。
エスカレーターの階段
もう
ジャッキジャキやから!!!!!!!!!!!
足元を見ると
タイツが
ジャキジャキの形のまんま
ズタズタに破れまくり
膝から下は血まみれだ・・・・・。
これを書きながら
よう
擦り傷だけで済んだこっちゃで…。
そうそう
擦り傷だけで終わったのだが
相当痛い。
て言うよりもこれは
恥ずかしい〜〜〜〜〜〜〜〜〜涙
に尽きるでしょう。
こんな恥ずかしいことが
あるでしょうか。
しかし!!
残念ながら
酔っ払いというのは
「恥ずかしさ」を
後回しにする傾向がありますやろ。
あたりには荷物が散乱。
だぁれも
「大丈夫ですか?」とか
声もかけてくれず
荷物を拾うのを手伝ってくれる人も無し。
都会の冷たさよ。
孤独や。
大阪砂漠や・・・。
恥ずかしさよりも
痛さと情けなさで
涙が溢れ
大泣きしながら
ぶちまけた
財布やらなんやら拾い集めた。
人目も憚らず。
ほら
「恥ずかしさ」が
どこかへ
お出かけ中やから。
いや、冷静に考えて。
時刻は午前0時。
そんな時間に
中年女が
エスカレーターから転がり落ち
泣きながら
荷物を拾い集めてるところを目撃したら
幸い
自分で立って
荷物拾とるし
なるべく
そっと
近づかんようにしよう・・・・
そう思うのが
むしろ人情でしょう。
しかし。
捨てる神あれば拾う神ありとでも
申しましょうか。
「大丈夫?」
ふと見上げると
メガネをかけた小柄な優しそうなおじさん。
何も言わず
一緒に荷物を拾って下さった。
「あ、あ、ありがとうございます〜〜泣」
おじさんの優しさが
シラフの時の
32倍は染みる。
ようやく
全部
拾い終えた。
「気をつけてね、ほんま」
最後まで優しいおじさんに
お礼を言い
ホームに
停車中の
電車に乗る。
座席にへたりこむ。
再度
血まみれの脚を見て
ゾワゾワ。
タガが外れて
エグっエグっ
嗚咽。
はっっっっっず……。
大阪発最終ってことで
電車には人影がなく
と
思ったら
隣の車両には結構乗ってはったが
私が乗った車両は客ゼロ。
足
血まみれの
嗚咽してる女が乗ってる車両。
そら
敬遠するやろ😂
ぽんぽん。
肩を叩かれた。
さっきのメガネのおじさん。
「よかったら・・・。
これつこて」
差し出してくれたのは
絆創膏だった。
ありがとうございます〜〜〜〜〜〜〜再泣
おじさんは
絆創膏を渡すとすぐに
隣の車両に移った。
血まみれ酔っぱらい号泣女と
一緒の車両ってのは
さすがに気まずいんやろう。
絆創膏見ると
フェリシモの
「にゃんそうこう」
やった・・・・・・。
なぜ
あのおじさんが
この
フェミニンな
愛らしい絆創膏を持っていたのか・・・・。
謎だが
普通の絆創膏のテンションで
持っていたのでは無い
と言うことだけは
慮れる。
大事に持ってはったんやろな・・・。
それを
こんな
気色の悪い女にくれるなんて
本当に優しい・・・・・。
ありがとう・・・・
猫好きの
優しいおじさんに幸アレ・・・・・。
しかし
にゃんそうこうを
見た瞬間
「あ。可愛い。
これ こんなとこでつこてる場合ちゃうわ。
とっとこ」
大事に財布に直したのだった。
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#環状線
#酒の失敗
#エッセイ
今思えば
階段落ちしたのは
三〜四段かも。
上から下まで
滑り落ちて
擦り傷だけてのはおかしかろう。
記憶の濁りですな。
スネに
エスカレーターの
ジャキジャキの形。
X-MENに
やられたような傷跡が
両スネに残ったが
幸いなことに
今は
すっかり消えてるヨ☆
写真は
10年ほど前の
酔っ払い顔。