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乳がんゆるゆる日記 〜遺伝子検査の結果 そしてまだまだ治療は始まらない・・・



その日
姉マリコは遅れていた。

今日に限って 電車の人身事故。

「中央線に乗り換えて なんとか行くけど
 20分くらいは遅れるわ💦」


今日は
遺伝子検査の結果がわかり
それによって
ようやく
術式が決まるのだ。


乳がんと診断され
かれこれ
2ヶ月?

自分の中では
診断されてからは
すぐに
治療が始まるもんやと思っってたが


なかなかですな・・。
1ミリも治療始まらんです。


10時からの診察予約に
姉も付き添ってくれる予定やったが
電車の遅れ


「いつも予約時間から1時間くらい待つやん。

 大丈夫やで! 気をつけてきての」


とラインを返す。



返した途端

「予約番号1605番の方
 中待合室にお入りください」


早っっ。


今日に限ってすぐに呼ばれた。


まぁな。

遺伝子検査が
陰性の場合
陽性の場合

二パターンのシミュレーション
それなりに
決めてきたし

一人で診察受けよう。


診察室に入る。


先生、看護師さん三人。

皆さんもう
顔馴染みという感じだ。


先生
「はい あおやまさん こんにちは
 アレ?今日はお一人ですか?」


いつも
姉、もしくは夫に付き添ってもろてて
(ええ大人ですのにね😅)
珍しかったのでしょう


「はい。
 ほんまは姉が来てくれる予定だったんですが
 なんか電車が遅れてるそうで・・」


「じゃぁ
 いらっしゃるのはいらっしゃるの?」

「はい 20分後くらいにはこれるそうです」


すると
先生
「じゃぁ
 お姉さんお待ちして
 一緒にお話聞いてもらいましょうか。
 ね?お姉さんとご一緒にお話聞いてもらうのが
 一番いいんでね?」



後ろの看護師さんたちも

私を
いたわりの眼差しで見つめながら

うんうん ぜひお姉さん待ってくださいネ??

激しく頷いてはる。


姉を待って
診察を受けることになった。



こないに
姉と一緒に話を聞いた方がええと。。。。



ははぁ・・・


これは


変異性遺伝子
陽性やったんやな・・



遺伝子というのは
当然家族間で濃い関係がある。

何度も書いたが
姉も
乳がんを患い

今年でちょうど10年目。

10年で
一応
再発の危険が少なくなると

ある意味
「乳がんから卒業」と
担当医に言われていたのだが


この遺伝子検査
妹の私が陽性やとすると
話が違ってくる。


遺伝子検査については
こちらに書きました。



今 急いで病院に向かってるであろう姉に
ラインする


「お姉ちゃんーー
 お姉ちゃん待って一緒に話聞きなさいって

 きっと
 遺伝子陽性やと思うわ・・・」



汗だくのマリコ到着


「あんたぁぁぁぁ
 もっしぇぇぇぇぇ
(どないなってるねん?という意味の福井弁)
 今日に限ってぇぇ」



それまで
やはり
暗ーーーーい気持ちだった私だが


マリコが
笑いながらそう言うて
私の横に座った途端


なぜか
ハラの底から笑いたくなるのだ。


ひとしきり
電車のグチを聞いた後


「ほやけど
 あんたぁ
 遺伝子検査 陽性ぽいざぁ
 あの先生の口ぶりとか
 看護師さんも
 「かわいそにの〜」みたいに
 うんうんて頷いてたもん」


というと


「ウソーーー!ほやろの・・・


 あんた
 ほやけどぉ
 「陰性です」て言われたらどうする?


「なーーーんじゃっっ!!」

 っていうてもたらどうする?」



なーーんじゃっっw w w w w
という
姉を想像する

あかん・・・・
めっちゃおもっせえ。


これは
私と姉だけが持つ福井弁の世界というか


とにかく
文章にしてしまうと
自分の腕不足もあるのだが

なかなか表現できない面白さ



二人で
おなかいたいーーーーー😭
いうくらい笑いまくる。


またまた
待合室で
爆笑する姉妹。

病院でこんなに
朗らかな人らも珍しいのではないかと。

しかも
独特の福井弁でのお。

爆笑福井弁シスターズ
病院で
噂になってるんやないの?




笑い転げてる間に

もう一度
中待合室に呼ばれた
(ここでも
 また爆笑ネタがあったのだが
 割愛)


この中待合室で
待つというのが
なんとも言えん気持ちなのだが

姉といると
このように
爆笑してしまうので

本当にありがたい。



笑い泣きしてると
診察室に呼ばれた。


再び


こんにちは お願いします


姉と一緒に診察室に入る。


改めて
先生

たくさんの資料を出されてきて



「それでですね
 あおやまさんの遺伝子検査ですが


 陰性でした」




チラっと姉を見る
目が笑ってるーーーー


なーーーーんじゃっっw w w w



うつむいて
二人で
笑いを堪えるのに必死。


変異性遺伝子陽性の場合
問答無用
がんのない左胸も

右胸もろとも
全摘が最適


と言われてたので


とりあえず
左胸は
ノータッチですむ。


ホッと一安心。

マリコの遺伝子も
多分陰性だろう。




さて
その後


「あおやまさんの場合
 乳頭にがんが染みてる感じなんです

 会議の結果

 右胸全摘が一番最適ではないかと
 結論が出ました」



会議。。

そうか

よく医療ドラマでもあるやん

ホワイトボードみたいな
ライトついてるとこに
レントゲン写真とか?
サッと挟んで

「ええ こちらの患者さんの場合・・」


お医者さんが集まって
話し合って
治療方針を決めていく


ああいうのをやってはるんや・・・


そらそうやんな。



そして
プロの集まりが
そのように決めはったんやから

なーーーーーンにも
迷いもない。


最終的なことも
「どうされたいですか?」

聞かれて
自分で決めなあかんのかな

がゆえに
めちゃめちゃ悩んだのだが


なーーんやww

先生らが
一番ええ方法
話し合ってくれはったんや。



右胸全摘。
決定だ。


さらに
全摘した場合。

手術してみないと
わからないが


放射線治療
抗がん剤治療

どちらも必要ない可能性
高いということだ。


もちろん
手術してみて
リンパに転移してるということもあり

どちらも必要てこともある。

あまり喜びすぎてもあかんかもだが


今の時点
それ
サイコーーーーーーやん!!!!!



さて
全摘は決まった。

今度は!!


全摘の後

乳房を再建するかどうかだ。


再建する場合

簡単にいうと

全摘した後に
風船のようなものを入れる。

仮の乳房だ。

それで
半年
皮膚などを伸ばして

半年後
シリコン
もしくは
自分の肉で乳房を作る。


再建することにより

仮の風船を入れる半年間の
痛みや違和感

半年後の再びの手術という
負担が増える。


さぁ
再建するかどうか・・・・・


「これは
 形成外科の先生とお話して決めて頂いた方が
 いいと思いますよ」




ああああああ


今度は
再建についての悩み

また迷う。

それにしても
なかなか進まんのぉぉぉぉ。


いや
今日は大きく進んだ方やで😂



このゆるゆる日記

いかつい
「乳がん」て状態を

ゆるーーく
書いていきたい
読んでいただきたい

って始めたのだが


ほんま

治療に向かっても
まさに
ゆるゆる。

牛歩戦術ですな・・・😂


一歩一歩

それでも
確実に。

キャンサーフリーを
めざして。
(西加奈子さん
 「くもをさがす」で

 この言葉が
 パァァァって光って見えた)



ほんでね

それだけ
切羽詰まった状態ではないと

ありがたく思ってます。


次回は

再建について
お乳いるか いらないか!!??


について書きたい。


皆様
ゆるゆる
お付き合いいただけると
本当にありがたい。

#乳がん
#遺伝子検査
#ゆるゆる
#乳がんゆるゆる日記
#姉妹

写真は診察の後

姉とご飯食べて買い物して
お茶した時の。

マリコが撮ってくれた。
すっぴんやけどもな😆

ようーーーー笑いまくった一日。


姉マリコ
心より感謝














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