49.経験からの学び
経験から学んだ事の大切さと、「経験」そのものについて書きたいと思います。
ブログの記事内容
このブログは主に経験に基づいた内容を書いています。共感出来ること、思ったことを書いてもいいのですが、経験したことであれば実体験に基づいているので、その時の心情などを深く伝える事が出来るためです。
もちろん、気になったことがあれば、それについての記事も少し混ぜています。
私の経験を元にした記事では、人との会話形式で書いているものが多いです。
これは、どのようなコミュニケーションを行い、どのように感じたか、これらを出来る限り正確に伝えたい、その思いから会話形式の記述としています。
そのため、少し長い表現となっているのですが、出来る限りありのままを伝えたいので、少し読みにくい表現となる場合もありますが、ご容赦ください。
経験とは
そもそも「経験」とは何でしょうか。
どの世代でも若い方だと「経験」という言葉に少し不信感を抱くことがあるかもしれません。なぜなら
「具体的ではないため」
です。例えば、以下のように会社の上司から言われたとします
「まだまだ、経験が足りないのでうまく出来なくても仕方ない」
すると
「では、何をすれば期待した結果になるのでしょうか」
このように答えたくなりますよね。でも、それは「経験」という物が何かを理解出来ていないと言えます。
そもそも「経験」というのは1つの要素を指す言葉ではありません。
例えば、業務をスムーズにこなすためには、様々な要素が必要です。代表的な部分を個人の業務に絞ると
コミュニケーション能力
技術力
勤勉性
誠実さ
プライベートマネージメント能力
このようなことがあります。これらの各要素について、その人に適した改善方法を具体的に伝えることは出来ると思います。
しかし「経験」となるとそれを具体的に伝えることが難しくなります。なぜならば
「経験とは、各要素のつなげ方、使い方」
を指すためだからです。
各要素について理解をしていたとしても、一つの要素だけでは、物事は成り立ちません。状況に応じて適切に各要素をつなげて、対応しなければいけません。
始めての作業を行う時、少なからず誰しも苦労しますよね、これは
「知識はあるが、それをつなげて使う方法を知らない」
この状況のため、苦労することになります。
私の経験で振り返ると審判員の経験がそうでした。ルールも対応方法も理解した状態で始めましたが苦労が多かったです。
しかし、幾度か同じ状況を経験すると、自身では意識がなくとも自然と学んでいます。その学びから、自身が理解している様々な要素をつなぎ合わせ、目の前の状況に対応出来るようになっていきます。これこそが「経験」です。
そのようなことから「経験」を説明することは難しいと言えます。あえてするならば、実際にその状況を体験した人から、どのような対応をした、どのように感じたか等を伝えてもらうしかないです。
そして、伝え聞いた情報から、自身の理解している要素をどのようにつなげて対応するのか、導き出す必要があります。
「経験」という言葉を漠然と使っていると、なかなか把握しずらい所がありますが、要素のつながりや使い方を意識してみると理解出来ると思います。
学んだこと、経験したことの違い
例えば、書籍やWebで過去の偉人の格言などをみていると、実体験と照らし合わせて共感出来ることが多くあります。
しかし、それらは自身の経験でありません。その内容を理解したつもりになっていても、実際に経験したことではないので、深く理解出来たとは言えません。別の言い方をすれば
「経験を構成する要素を学んだ」
だけ、と言えます。
なぜなら、実際の経験では、多くの要素が複雑につながっているため、短い言葉で表現出来ないことが多いです。
時には想定していない状況も起こりますので、その時の対応も1つのつながりと言えるからです。
そのようなことから、実際に経験することで、見聞きしただけでは分からない部分を学ぶことができます。
特に、痛みを伴う経験は、深く記憶に残る印象を受けます。何年経過しても、その時の状況を昨日の出来事のように思い出せます。
もちろん成功体験も、印象に残っているものは深く記憶に残ります。
そのようなことから
「実際の経験は、単に学ぶよりも、その時の情景や心情が深く記憶に残る」
このように感じます。これが見聞きしたことよりも、自身が経験したことの方が、より詳細を伝えやすい理由です。
経験の共有
今まで私は、経験を共有する意識は低いと感じていました。周囲の人から認められたい「承認欲求」が少なく、SNSを利用する動機にもつながりませんでした。
実務をこなしながら、技術を学んでいると、共有する時間が無い状況に陥る事も関係します。
なぜ、共有の重要性を感じたのかですが、これは自身の会社に若い社員が居なかった事が大きいです。
今までは自身の判断で人を雇うことが出来なかったのですが、それをコントロール出来る立場になったことで、若い人を育てる状況を自身で作れるようになったことが大きいです。
経験を共有する上で、重視していることとして
押し付けない
自慢話のような雰囲気は作らない
経験から得たことを伝える
これらを意識して伝えるようにしています。
これからも、ブログに経験したこと書いていきますので、若い方や会社に興味を持たれた方に目を通してもらえると嬉しいですね。
お気持ち感謝に尽きません🙇♂️