131.キャリア学習⑤⑥
今回立て続けに11/13, 11/15と行い、記事を書く時間が無かったので2つまとめて感じたことを書きます。
2024.11.13 中京大学附属中京高等学校 2年生
女子生徒さんだけだったので、今までとは少し異なり、話す内容も少し変えることにしました。
「良い人に出会うには」をベースに話を進めたのですが、以前弊社女性社員の間でも話題に上ったことがありました。
良い人に出会うには待っていてもなかなか出会うことが難しい、これが私の経験から感じるところです。自身から行動をすることが大切で、その場合良い場所に行こうとしますよね。良い場所とは、善良な考えを持った人達の集まる場とも言えます。
私がお勧めするのがボランティア活動です。損得を考える人は必然的にそのような場に集まることが無いためです。誰かのために行動する。つまりそれは、互いが互いのために行動できる人の集まりとなります。
「バイト先で理不尽な態度をする人がいるのですがどのように対応したらよいでしょうか?」この質問を頂きました。
厳しいようですが、そのような人には正しさを伝えても伝わらない事が多いです。むしろ、伝えると自身が疲弊することになります。
その人に力を注ぐよりも善良な方達と良い方向に向かうことで精神的にも、物質的にも価値を創造出来ますのでそうした方向へ目を向けることをお勧めしました。
ちなみに、理不尽な人は社会に入った時に自然と居場所がなくなります。そうした環境に身を置いたときに、おのずと自身で気づくはずです。
但し、これが中学生以下の場合は少し異なり、伝えることで気づいたり変わったりする人が一定数いますので、押し付けではなく共感を得られるような伝え方が重要です。
今回入社数ヶ月の社員に同席頂きました。質問が出にくい状況だったのですが、その社員が場を仕切り一人づつ質問を投げかける行動を自発的に行っていた所に嬉しく感じ、その社員自身の学びにもつながったはずです。
最後に人とのコミュニケーションで最も大切なことは「感謝」であることをお伝えしました。感謝が無ければ他者からは学べませんし成長できません。なぜなら、感謝があるからこそ他者の状況や行動を自分事に捉え考える、その結果深く記憶に刻まれ実際の行動に役立てることができるためです。
訪問頂いた生徒の皆様、傾聴いただきありがとうございました。何か一つでも持ち帰って頂けたことを願っております。
2024.11.15 岐阜市立加納中学校 2年生
今回は再び中学生を対象としてキャリア学習を行いました。まず感じたのが、全員聞く姿勢が素晴らしかったことです。この時点で教育の質が垣間見れました。
質問が多岐に渡り、実際にロボットを使った活動をされている生徒さんがおられ、強い興味を持って参加された印象です。機械的な部分や素材などの質問が出たことには驚きでした。
質問に対しての回答をタブレットにメモされていました。私は基本的にメモを多くは取らないのですが、後で記憶を呼び起こすためのワードだけをメモすることが多いです。これを実践されている所にリスペクトしました。
大人になり経験を積むと、共感できる部分が多いので耳ではなく心に刻むことが出来るのですが、経験が少ない時にはそれが難しいので重要なワードを記録しておくことをお勧めします。
また、記録を取ったワードを基に言語化作業を後で行うと、より深く記憶に残ります。
いつもは軸になる「伝えること」を初め5分程様子を見て決めるのですが、それを決めなくとも質問が絶え間なく続いたのが印象的で、これがキャリア学習の本質的な意味を成す形と感じました。
逆に、質問が多すぎて伝えたいことを伝える時間が無くなるほどでした。笑
グループで来られる場合必ず数名眠くなる方が居られます。なぜ眠くなるのかですが、それは思考が停止している状態だからです。お勧めなのは質問を考えることです。すると常に思考が働きますので必然的に眠くなりません。また、質問を受け付ける場でなくとも、頭の中で質問を思い浮かべるとより深く記憶に残ります。
今回も前回同様入社間もない社員に同席頂きました。その社員の学びにつながった所としては、質問に私が答える中でその社員が知らない内容が多くあったと言われていました。その言葉を聞いて嬉しく感じました。
訪問頂いた生徒の皆様、傾聴いただきありがとうございました。
まだまだ質問があったと思いますが、時間が足りずで申し訳ありませんでした。メールで質問も受け付けていますので、今後の学びにつなげて頂けると嬉しいです。
まとめ
気のせいだと思うのですが、行うたびに生徒さんの質が変わってきている印象を受けます。
もちろん、個人に目を向けると眠くなってしまう方も居られるのですが、全体としては聞く姿勢を持った方が増えている印象です。
まぁ、眠くなってしまうのは私の工夫が足りないということなので、まだまだ精進しなければいけませんね💦
ワークショップだと確かに眠くなりにくく、やってる感は出るのですがそれが実際に学びにつながったかと言われると、そうならないというのが今までの経験から感じている所で、質疑応答形式としています。
今回の2つは入社間もない社員に同席いただいたのですが、これが思いのほか来られた生徒さんより学びになったんじゃないかと感じており、社員教育の一つとしても重要な役割をはたすのではと感じました。今後も続けていきたいですね。
多くを伝えると頭に残りにくいので、必ず最後に「感謝」の大切さを伝えることにしています。これを知ることで人生が豊かになることは、自信をもって言い切れます。
皆さんも悩まれるときや、困難な状況を経験したときには一度立ち止まって「感謝」について考えてみてください。きっと、気付きがあるはずです。