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127.大阪産業局

日本には企業をサポートする様々な仕組みが存在しているのですが、その存在自体を知らない経営者様も多くおられます。私もその一人でした。


知るに至ったきっかけ

LinkedInの活動の中でつながった 向井 絵里子 さんとの交流の中でお話を伺い、紹介までしていただいたことがきっかけです。

企業の代表となり、今までは立て直しのことばかりを考えていたのですが、なかなか外部の助けを借りるという考えに至りませんでした。

自社にしか目が行っておらず、企業をサポートしている仕組みの存在自体に気付かずで、原因の一つとして、経営について相談できる方が周囲に居られなかったことも大きいです。

私の中では企業のサポートといえば、頻繁に連絡が来るコンサルやM&Aのような方達をイメージしていました。正直に申し上げますとコンサル企業は両手を挙げて信用出来ないんですよね。というのも、そもそもコンサルで経営がうまく行くのであれば、他の企業のサポートをしなくても自社で何かを作り出し、発展していけるはずだからです。

もちろん、お願いされた場合はフィーを頂いての形で「必要とされているから」ですが、営業をしてまでと考えると、どうなんだろうと感じることが多いです。

そのようなことを考えていたので、大阪に無償で経営サポートをしている仕組みがあるなど、考えてもみませんでした。


早速連絡を取ることに

相談の申し込みは以下から行えます。

https://www.sansokan.jp/enquete/?H_ENQ_NO=30434

通常は申し込み後に担当者が決まるとのことですが、今回はご紹介頂いた方に担当いただけることとなりました。早速連絡を取り、お話を伺いに向かいました。

場所は大阪産業創造館です。

今回は大阪産業局の「人材採用コンシェルジュ」という無料サービスです。


素晴らしい担当者

いくつもの相談ブースがあり、そこで多くの企業が相談出来る形でした。

そして、担当者と少し話をした段階で 向井 絵里子 さんが、お勧めされるわけだと感じました。

多くの方がそうだと思うのですが、会話を初めて1分以内でその人の印象がほぼ固まります。特に、損得関係ない状況で話す場合はこの判断がより正確だと感じます。

少し話が逸れますが、これが通用しないのが実は面接です。というのも、面接は互いの損得が関係します。ですので、ありのままで臨まれる方は少ないはずです。

実際私は過去に大きな判断ミスを経験しています。それ以降、面接だけで判断が難しいと考え面接の前にコミュニケーションする機会を設けることにしました。この時、必ずネガティブな部分を伝えるようにしています。それでも面接を受けたいと言われる方、こちらも受けて欲しいと感じる方だけを面接する形に変えました。

また、私と一緒に面接に参加いただく方は私以上の観察眼を持たれている方に同席頂く形としました。

とは言え、実際の業務に関わらないとその方に適性があるのかを見極めるのは難しいと感じています。しかし、人間性に関わる部分は事前のコミュニケーションと面接で見極められる部分が大きいので、より質の高い判断が出来るよう学び続けていく必要性を感じています。話を戻します。

実際に問答しだしてからより信頼できると感じました。そう感じたのは次の2点でした。

  • メモの質

  • 質問の質

しばらくやり取りする中で、メモを取られていたのですが恐らく自身の中で決まったフォーマットがあり構造化されていました。このメモの取り方が経験の豊富さを表していました。

また、質問の質についてですが、何が問題かの掘り下げとその回答からの選択肢の提示までが早く、やり取りが実にテンポよく進みました。

ただ1点悩まれた部分もありました。これは弊社の問題が一般的な企業とは異なるパターンであったことが影響しています。しかし、その点についても私が伝えた内容に深い共感を頂けているように感じ、ありのままを伝えやすかったです。

このような質の高い担当者がいる時点で、どのような事であれ相談に行く価値は必ずあると言えます。


出来ることの幅

弊社の場合優先度の高い改善点は「人材」でしたので、つながりのある12程の企業様に連絡を取って頂き、ご紹介できると言われている企業様とつなげて頂けました。

このような対応を無料でしていただけるのです。

また、人材の紹介も国内だけではなく国外の人材についてもご紹介頂けるようで、国外の方を雇用する場合は様々な注意点もありますので、その点についても親切に情報を頂けました。

他にも格安で経営をサポートしていただける顧問のような方ともつなげて頂けますので、そうしたサポートが必要と感じておられる経営層の方にもおすすめです。紹介頂く方の費用も控えめで中小企業が利用しやすい形です。

提案の幅が広い所が、大阪産業局の大きな魅力だと感じます。


まとめ

今回担当者の方とは多くのやり取りをさせて頂いたのですが、寄り添って一緒に考えていただけるだけでも、中小企業の経営層にとっては大きな助けとなるはずです。

弊社の場合は私一人で訪れたのですが、会社のことを一緒に考え行動してくれる方が複数名居られればぜひ一緒に相談に行って頂けると、より解決に向けての方向性が見つかる可能性が高いと感じます。

今回は最終的に相談いただいた企業様からの雇用にはつながらなかったのですが、エンジニア雇用の現状理解と今後の人材獲得に向けたスキームの構築に進めたことが、弊社にとっては大きな助けとなりました。

今回のように直接的ではなくとも、相談した結果何かが進みだすことは往々にしてあると思いますので、経営に悩まれている経営層の方には強くお勧めします。きっと、親身に相談に乗っていただけますので、それだけでも精神的な救いになるはずです。

なぜこれほど親身になっていただけるかですが、それは

「損得がない」

つまり、ここにはGiveの精神しかないためです。損得の感情があると人というのは、正しい方向へと向かえないことが多いです。これは大阪産業局が公益財団法人であることが大きな理由です。

このような形の場合、利益を追求する企業の方が質の高い人材がそろう傾向があるのですが、そうでありながら優秀な人材が居られるところが、魅力的に感じました。

大阪は万博も控えていますので、大阪の企業皆さんで今後も盛り上げていきたいですね。今の私には何が出来るか分からないのですが、地域の活性化に関われるような企業へと育てていくことが使命と誓い、努めていきます。

この度は親身にサポート頂き誠にありがとうございました。感謝につきません。こちらからも、共有できる情報がありましたら積極的に共有していきますので、それを他の企業様のサポートへ生かしていただけらと思います。

#大阪産業局 #親身のサポート #頼りになる #助けになる #感謝

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尾川 俊司
お気持ち感謝に尽きません🙇‍♂️