62.他者への配慮
人が生きていく上での重要な要素として「人間性」があります。その一つの指標となる「他者への配慮」について書きます。
電車で足を組んで座る
普段から通勤に電車を利用されている方であれば、比較的分かりやすいポイントが多く存在します。
特に車両の窓際に椅子が並んでいる状況では、人は中央を通る事になります。また、つり革を持つ人も座席の前に並びます。
このような時に、足を組んで座られると「つま先」が当たりそうになり気を使った経験はないでしょうか。
たとえ空いた車内であったとしても、足を組んだ人の前を通るときには気を使いますので、電車で足を組んで座る方は、他者への配慮が少し足りないと感じます。
これと似た状態で
「両足を大きく開いて座る」
「足を延ばして座る」
等も、同じですね。
込んでる電車内でリュックを後ろにかけたまま
空いている車内では問題無いのですが、混んでる車内の場合、リュックを後ろに背負われると周囲が迷惑します。
なぜなら、後ろに対しては意識が向かず、身体の向きを変えた時に顔に当たることがあるためです。
最近ではそれを理解されている人が増え、前に抱える、足元に置くなどで配慮されている人も多く見受けられます。
電車内で匂いのする食べ物を食べる
空調はありますが、やはり閉鎖された空間ですので、匂いの強い物を食べると、充満しますので、周囲の迷惑となります。
おなかの空いた帰りなどに、いい匂いがすると、さらに空腹が加速するという問題もあります(笑)
とはいえ、新幹線・特急電車・特殊車両の場合は座席に対しての空調が備え付けられている場合が多いので、比較的問題ない場合が多いです。
電車を待つ時の並び方
多くの電車では、通常は2,3列もしくは、多い所では4列に並ぶことが推奨されています。ホームの乗車口には、〇△▢のマークがあり、そこに
「〇列にお並びください」
と書かれていると思います。この時2つのポイントがあります。まずは1つめ、先頭に並ばれる方ですが
「中央に並ぶのではなく、どちらかによって並ぶ」
これをしないと、2番目に並ぶ人が横に並びにくくなります。
次に2つめ
「2番目に並ばれる方が1番目の人の後ろに並ぶ」
これをされると、3番目以降の人は複数列で並びづらくなります。
駅のホームで、1列に長く並んでいる光景を目にする事がありますが、先頭付近に並んでいる人はいいのですが、後ろの人は、列が伸びてしまい通行の妨げになるので気を使います。
恐らく謙虚さから、そのような並び方になるのだと感じるのですが、この場合は謙虚さではなく、他者への配慮を優先すべきと感じます。
車の運転
車間距離が短いと自身が危険である事はもちろんなのですが、後ろにピッタリと車を寄せられると、「あおられている」と感じますので、このような運転は、他者への配慮を欠く行為です。
最近はあおり運転に対しての罰則が設けられましたので、以前よりは少ない印象を受けますが、依然として同様な行為が見受けられます。
昔は高級車と言われる車がこのような傾向が強かったのですが、最近は関係ない印象を受けます。妬みバイアスの影響を受けているのかもしれませんが・・・
タバコを吸われる方
趣味・趣向に関係する所ですので、賛否両論あると思いますが、率直に思う事を書いておきます。
正しくマナーを守られている方も多い事は分かります。しかし、周囲への配慮に欠ける行為を実際に目にすることがあります。
歩行中に前を歩いている人が、喫煙されていた場合、その後ろを歩く人はどのように感じるでしょうか。吸うこと自体は個人の自由ですが、周囲への配慮は必要です。
時折、信号待ちをしているときに目にするのですが、少なくなってきたとはいえ、未だに「ポイ捨て」が散見されます。
見えなければよいと考え、溝の中に入れたり、どこかの隙間に入れる方もいます。「モラルの問題」とも言えますが、モラルと「他者への配慮」は強い関係があります。
しかし、タバコを吸われる方は吸われない方より、多くの税金を納めていると考えると、政府も強く言えない部分があるのかもしれません。
以前に、 JT(日本たばこ産業株式会社)さんの仕事でタバコの箱を自動的にカートンにまとめ、段ボールに箱詰めする装置を開発したことがありました。
そう考えると、自身もタバコに関わっていると言えるので、悪くは言えないのですけどね💦
まとめ
他にも普段の生活の中で、「他者への配慮」は常に考えていきたいですね。
配慮の出来ない人とは極力関わらないようにしたい所ですが、関わらなければいけない場合もあります。
そのような場合においても、寛容性を持ち他の人と同様に誠意を持って接することが大切です。
つい態度に出てしまう場合がありますが
「相手がこちらに対してと、自身が相手に対しては区別すること」
これが重要です。
ただし、注意点として、見知らぬ人に対しては
「軽々しく注意をしない事」
です。不要なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
もちろん、相手が子供であればやんわりと注意するのは、大人としての責任でもありますが、最近は「声掛け事案」として処理される場合もありますので、注意が必要です。
地域で活動されている人の場合は、声をかけても問題にはなりにくい状況もあります。長らく指導者として活動していると、その地域の子供たちは知り合いばかりになるので、そうした状況だと声をかけても問題ないですね。
会社等のグループ活動の場合は、そこに属する人が「他者への配慮」を相互にすることで、良好な関係を築くことが出来ます。そのことを意識して活動していきたいですね。