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私の読書記録。
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#ファンタジー

読書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』:希望がないお話

読書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』:希望がないお話

「ハリー・ポッター」作者J・K・ローリングによる、大人向け小説を見つけて読んでみた!

登場人物がやたら多く、最初はそれぞれの人物についての描写が延々と続くので読みづらかった。
1巻の途中から人間関係とそれぞれの思惑が分かり、ストーリーが動き始めて面白くなってきた。

どうしようもない格差・いじめ・家庭内暴力・ゴシップ・性被害・ドラッグ…。

自分の都合しか考えない大人の裏をかく、したたかな子ども

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これ読み切れるかな…って本がある幸せ

これ読み切れるかな…って本がある幸せ

読みたい、けど、全然進まない本がある。
ヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界』。

ファンタジーだと思って借りたら、謎の文通相手が一通ずつ哲学体系について教えてくれるという(設定はファンタジー)ガッツリ内容の濃い本だった。

学校で習う1年のカリキュラムくらいの重量あるんじゃないか…?

前から哲学とお近づきになりたい気がしていて、今はちょうど時間もあるし、物語形式なら…とあっという間に2週間

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ゲド戦記の映画、原作と違いすぎてびっくり

ゲド戦記の映画、原作と違いすぎてびっくり

先日トトロを見たときに、ジブリ映画でびっくりした経験を思い出した。
原作を読んでいない人は初見だとストーリーが分かりづらいと聞いていた「ゲド戦記」。

せっかくなので原作を読んでから映画を見てみた。

※ストーリー、ネタバレしてしまう部分があるかもしれないのでお気を付けください。

原作本の感想原作は中古で6巻セットを買った。
面白い!
文体は、古いと感じる場面はあるがとっつきにくくはない。全体に

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読書『九年目の魔法』 私が大好きなファンタジー

読書『九年目の魔法』 私が大好きなファンタジー

私は本が好き。
どんな本でも読むんだけど、最近は1周回って児童文学がおもしろい。特に好きなのは、「ハウルの動く城」や「アーヤと魔女」の作者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。

最近この著者の「九年目の魔法」を読んだ。

最初はテンポがゆっくりに感じたけど、上巻の終わりくらいからグッッと面白くなった。
ダイアナさんのすごいところは前半の伏線をものすごい勢いで全部回収していくところ。いつも頭がついていか

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