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2024年12月の記事一覧

読書『異邦人』:世界観に引きずり込まれる愉しみ

読書『異邦人』:世界観に引きずり込まれる愉しみ

私が本を選ぶ基準はいくつかある。

1つは、書店や図書館でパラパラめくってみて。あらすじの紹介やたまたま目に留まった数行が好きかどうかで決める。
もう1つは、SNSなどで見て面白そうと思ったもの。
あとは、「この作家さんなら絶対面白い!」という方の作品を端から読む。

私的ハズレがない作家さんの1人が、原田マハさん。

自らも美術館のキュレーターである原田さんは美術史や絵画をベースにした作品が多い

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読書『マジカルグランマ』:マジカルマミーもあると思う

読書『マジカルグランマ』:マジカルマミーもあると思う

柚木麻子さんの『マジカルグランマ』を読んでみた!

パワフルな主人公、正子が痛快だった!

この本に出会うまで知らなかった言葉、「マジカル ニグロ」。
検索しまくったところ、物語の主人公の白人を助けるためだけに存在し、魔法のような力を使う黒人のステレオタイプのことを指すらしい。

正子は自分が演じてきた「日本のおばあちゃんの顔」こそが「マジカルグランマ」だったのでは、都合のいいステレオタイプを演じ

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「私子育て向いてないかも」と何度思っただろう

「私子育て向いてないかも」と何度思っただろう

キャッチーな題名に惹かれてこの本を読んでみた!

この本は基本的に4歳から12歳対象。

作者は「モラハラ対策」のカウンセラー。親自身も幼少期に過酷な環境を経験、我が子をどう育てていいか分からないという方向けに書かれていた。

手に取る前のイメージとちょっと違ったし、「植え付け」「カッコいい母親」など用語も独特、提唱されているコミュニケーションの取り方も独特。

でも読んでいてカーーン!と頭を叩か

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