「『差異力』デジタルトランスフォーメーションのための武器」
X-TANKコンサルティング 代表取締役社長 兼 CEOでジャパンディスプレイ 常務執行役員 CMO 伊藤嘉明氏 TDPLAZMA渋谷での講演のメモ。
VUCA時代の到来
予測不能な時代。環境変化に適応できないものは滅びる。
リスクを知る
・一本足のキャリアの意味する所
・新しい挑戦をしないことが成長を止める
・変化を拒むことそのものがリスク
日本の人は会社に入ったら勉強しなくなるよね・・・USの経営者がよく言う。世界中の人間は社会人になってからも勉強している。終身雇用から来る弊害。成長を停めている。高度成長の時代、年功序列の人たちは変わるということがリスクと思っている。現実は変わらないことこそリスク。
①比較基準を持つ
同業他社とくらべてどうなんだろう
異業種他社とくらべてどうなんだろう
大企業、スタートアップで比較してどうなんだろう。
②必ず時間軸を持つ
1st90Days・・・最初の90日ですべて決まる。アメリカの大統領もよく言う。その期間でうまく行かなかったものはうまく行ってない。
③自分のポジショニングをする
リーダーとフォロワー。フォロワーの中でも自分の意志を持ってやる人と、意志を持たず指示を待つ人。フォロワーの中でもリーダーになれる。
常に自分を磨く
アンテナを上げて、自分で吸収しようとしている人は一体何%なのか。
VUCA時代に求められる行動パターン
Volatility(変動性)
・行動を起こす(日本の企業はPDCAばっかりやっていて決めない)
・変化を導く
Unocertainly(不確実性)
・広い視野を持つ
・異なる視座を持つ
Complexity(複雑性)
・明快な戦略を出す(戦略と戦術の違い)
・柔軟性かつ創造性を持つ(枠から外れていいんですよ。画一性にこだわって本質が流れる・・・)
Ambiguity(あいまい性)
・迅速な意思決定をする
・変革に慣れる
行動
自分の直感を信じる。私たちは動物。危険察知能力を持っていて不思議じゃない。なんかこいつ危ない。まずそう。なんかこの人好き。嫌い。
業界の常識を無視する。
多くが常識にとらわれている。
知識経験よりも「姿勢」
誰もがはじめは初心者です。ザッカーバーグだって専門家ではなかった。日本はすぐ知識経験という。
31歳で部長になった。外国人の上級副社長が決めた。なんで決めたか。どうしたいこうしたいという”姿勢”を見て決めた。
不言実行は付加価値なしと心得るべし
有言実行
やる前に言え。言わないことは無責任である。うまく行ったら私がやりました。失敗したらだまっとく。ずるくない?有言実行しましょう。
VISIONの明確化
言霊のちから
人間は60兆個の細胞がある。自分に言い聞かせる。絶対うまくいく。
先人って知っているから言霊って言葉があるんじゃない?
差異力
違和感を大切にする。違和感とは直感であり、肌感覚。妥協しないことが想像力と行動力になる。知らないことは武器となる。差別化ではなく差異化。予測不可能な時代に、違和感があるものは予測できること。
(高校生がネットだけで膵臓がんのマーカーをつくった。)
差別化なんかではだめ。(差別化というのは同業界の中)自分たちの業界にこだわってはいけない。同じ土俵、業界混ざっていく中で異なる部分を出すことが戦略になる。目指すべきはチェンジ・エージェント。常識を壊し、狼煙を上げる姿勢よそ者、若者、馬鹿者がやること。
差異力の磨き方
特技を作り続ける。マルチタスクを実行し、自分の選択肢を増やす。
シュミレーションを徹底する。正解を探すのではなくて、想定できるパターンを積み上げる。コミュニケーション能力を磨く。
できる、できないっていう話じゃない。やるか、やらないか。不可能なんてない。イーロン・マスク見てください。
本日のコミットメント
変革者育成のためのプラットフォームをつくり、様々なプロジェクトを通じて日本覚醒を担う。
まだまだ間に合うぜ日本。300人のスパルタンが100万人のペルシャ軍から守ったように。魁(サキガケ)であれ!