そんなことあるんかい①
20年くらい前に、知人の友人である音楽プロデューサーの人が言っていた一言がずっと忘れられなかった。
「あるバンドをデビューさせるのに500万円必要でさ、お金ないしどうしようかと思っていたとき、目黒の住宅街を歩いていたとき、知らないおばあさんから500万円もらったんだよ」
そんなことあるかい!
って思ったけど、その反面、自分にもおこるかもと。
いや、実はずっとそんな嘘みたいなことを夢見てました。でも、こんなことは人には言えないし、言うことじゃない。
完全にアホ扱いされる。
知らない人から500万もらえるかもなんて、まともな人の考えることじゃないけど、それくらいぶっ飛んだ体験をしてみたいとは思っていた。
たまにトイレで座っているとき、この壁をすり抜けられるんじゃないかと拳を壁に当ててしまう。
結論、無理です。なのに毎回期待してしまい、拳を壁にゆっくりと近づけてしまう。
そんなことも自分には訪れるんじゃないかと思うくらいイカれているんです。客観的な自覚はあるつもり。
そして
500万円もらった話のようなことが、いつか自分にも起こるだろうと信じるようになった15年後の夏の日。
あるボランティ先で出会った10歳年上の男性がいて、1度だけ食事をしたことがあり、数年ぶりに食事に誘われたので一緒に食事をしました。
当たり障りのない会話をして、2時間くらいして、そのまま別れました。
そして翌日、仕事中に携帯に、その人から電話があり出てみると
男:「昨日はありがとね」
僕:「いえいえ、ご馳走になりました。」
男:「実はさ、1000万円あげるよ」
このとき僕は、0.5秒後には「きた!」って思った。
昔聞いた、目黒のおばあさんから500万円もらった話につながった。
15年かかって、やっときた。
前置きもなく、準備もなく突然訪れたありえない話。
遺産相続でも、義理もない、縁もない。ホストでもなければ、イケメンでもない、見返りがないのに1,000万円くれるわけないのが普通。
一般的には拒む、社交辞令でも一旦は断る。
でも、僕は心構えてたから割と簡単に受け入れた。
*税務上のこともあるので、もらうのではなく、正式に仕事として受注する形にしました。
そのお金で人生が変わることはなかったけど、この体験で自分の、何かが変わった。
自分にもできるって、心に思ったことは、叶うんだなと。思い込もうとか、そう思うんじゃなく、すんなりと入ってきたことは叶うんだと。
そして、ある日突然、思わぬ形で訪れる。
その後、その10歳年上の方とは連絡はしますが、不思議と仲が深まることもなく、関係もギクシャクすることもなく、なんとなく今でもつながっています。
実は、1000万円については、他にもエピソードがあります。500万円の話を聞いた3年後にミニロトというクジで、1等が当たっていたのに、買い忘れました。
バイト先の休憩時に、ミニロトの話が出たので、数字を適当に言ってとたのんだ、パートさんはテーブルに置いてある何かの数字を入力した電卓のモニターから、5つの番号を教えてくれました。
その翌週の買い忘れたけど、当選発表を見たとき、パートさんに聞いた番号が1等が当選していました。
この話は本当のことで、ずっと言いたいけど言えなかったです。世の中、理屈では説明できないエピソードにあふれていると思います。
オチがないですが、なにか吐き出したくて最初の投稿とします。