朝日新聞は子どもだけでの放課後の自由闊達な外遊びに対するミスリードを止めろ!

    近所の公園で久々にかくれんぼをしている子どもと触れ合った。
 やはり子どもが子どもだけでのびのび自由で遊んでいるのは楽しそう。監視員みたいなヤツが一人でもいると決定的に子どもの表情は暗くなる。
 現代日本において、人間の『健全発達』(嫌な言葉だが便宜的に)にとって必要不可欠な、大人が『見守り』という名の管理監視を行わない子ども集団や子どもソロによる自由闊達な外遊びを子供達に保証することは我々成人の責任だ。
 少年スポーツクラブや放課後デイサービスのようなところでは決してその代替足りえないことは、ピアジェ他多くの教育心理学者の実証的データによっても明らかである。
 「そうさせてあげたいけど今は何かと物騒だから」という根拠の無い言説に対しては逐一実証的データをあげて批判していく必要があるだろう。戦後一貫して子供をめぐる治安は悪化などしていない。過度な安心安全病の蔓延は池田小事件以降の「治安悪化」キャンペーンに拠るところが大きいし、裏には警察/行政一体となった管理監視社会への邪悪な欲望がある。https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680763675904 

 この問題に関しては地域差によるところが本当に大きいと思う。
子どもが子どもだけで元気にのびのびと公園や路地で遊んでいる地域と、ブロイラーよろしくスマホ漬け習い事漬けにされている地域。

 先日の自民党埼玉県連の「虐待推進条例」が撤回されたことは埼玉の、日本の子供の将来のために本当に良かったが、先取り的に子どもに対する過度な管理監視(過干渉/教育虐待)が行われてしまっている地域が多いことも浮き彫りになった。
 私の知るところでは、埼玉県上尾市は最悪で、さいたま市はマシ(自民党埼玉県連案の撤回に向けた世論形成に重要な役割を果たした最初の報道ステーションのさいたま市において子どもが子どもだけで生き生きと話したり道草をしたりする様子、子供だけで元気に公園で遊ぶ様子に蒙を開かれた大人も多い)、23区でも北区足立区新宿区はマシで、実は小金井市あたり悪い状況にある。
 南つくしの、宮前平まわりや千葉市のニュータウンあたりは最低最悪の状況にある。
 子どもだけの自由な放課後外遊びがほとんど行われておらず、習い事漬けスマホ漬けにされた子どもたちが唯一「自主性」を発揮できる「いじめ」による集団統治を行い、結果 自殺・虐待の増加を招いている地域。子どもの声がしない がら空きの公園が散在するディストピア。

 自民党埼玉県連による「虐待推進条例」をめぐる報道では毎日新聞が優れていた。
 海外の事例も、田村たくみ他自民党県連の主張する海外事例に対して、それが全世界的にみたらむしろ少数であること等を実証的に述べていたり。

 一貫してミスリードを繰り返しているのが朝日新聞だ。
先日も、この問題に関連して千葉市ニュータウンの極限した一地域のアンケートを敷衍して、「放課後外遊びは0%」なる記事を展開していた。
 しかも、唯一インタビューした板橋区の主婦が「今は自由に外遊びさせられる環境にないから、週二日学童に行っている以外はずっと家にいる」と、代表的な意見のように取り上げていた。私の知る限り、これは代表的な意見ではない。
 むしろこの親は過干渉虐待として指導されるべきだと思う。
我が子を愛する心がある親なら、親や大人が『見守り』という名の管理監視を行わない自由闊達な子どもだけの外遊び(一人遊びも含む)がいかに重要な情操を育むか、知っているし、実は「危ない危ない」という治安悪化神話が虚妄に過ぎないことも肌感覚で理解している。
 私の知り合いの、板橋区(朝日のインタビューした親が『危なくて放課後外遊びさせられない』と言った板橋区―どんなゴッサムシティなのか?-)の知り合い主婦やシングルマザーの子供達、いい意味の「かぎっ子」として、親が帰ってくるまでの間自由に子供だけで公園や路地で遊んでいるんですけど?
 朝日記事は「放課後の居場所がない」ということをアプリオリな事実のように述べていますが、そんなことは全くありません。
むしろ少子化で公園はスカスカです。朝日記事は公園は禁止事項が多いと述べてますが、そういう公園だけではありません。
過度な治安悪化神話に騙されず、放課後は基本子どもが子どもだけで自由に外遊びすることが今もっとも必要なことだと思う。
それだけで、虐待(親が付きっ切りなのは親にとってもストレス)・いじめ・自殺は劇的に減少する。
朝日がミスリード試みている大人の管理監視網を整備するという意味での「環境整備」は全く必要ないどころか百害あって一利なし。
警察/行政の治安悪化神話に対抗する理性と知性の「環境整備」は必要。

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