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「『文系AI人材』になる」を読んで。〜人の価値は無目的に動けることだ〜

中学3年生を最後に理系の学問にさようならを告げました。
そして、いま38歳のおじさんはとても後悔しています。
理系への憧れは捨てきれず、とはいえ、今の自分で現在の時代を生きなくてはいけない中で書店で手にとったのがこの本です。

文系がどうAIを活用していくのか、自分の存在価値はどこに見出すべきかあらためて考えさせてもらいました。

以下、感想文です。

・(現在の)AIは意外とすごくない。

語弊がありますが、読んで思ったのは現在のAIは想像の域にとどまるものです。

1)アルゴリズムを定義し、その回転速度を圧倒的に早めるもの
2)AIが学び、定義をAI自らが定義しするもの

これらは双方、ソフトウェアのビジネスに携わった人間であれば容易に想像できるところでしょう。

本書を読んで改めて思ったのは、
人間が行っている仕事は、かなりの範囲で単純作業が多いこと。思い返すと、○○をしたら○○するというパターン化ができる仕事を人間っぽくやっていただけ。

いま、この瞬間から意識すべきことだと思いました。
人はなにを伸ばせばよいのかが本書では見えてきます。

・人間が人間としてできる仕事はなんなのか?

では、AIができず、人ができることはなんなのか。

前述でAIは意外とすごくないと述べましたが、時間の問題で、多方面で人をわかりやすく超越していくのは本書から読み取れます。

本書ではストレートに書いていませんが、コールセンターなどはすべてAI化されるでしょう。

人間ができること。

(ここからは私の解釈)
それは、クリエイティブな思考クリエイティブなものづくり
そういった種のものではないのでしょうか。

AIができない、そして人ができることは、究極的に言えば”目的を持たない”ことです。AIは必ず目的を持ちます。
失敗すれば罰を受け、成功すれば称賛をされるシステムを組まれ目的に最短距離で近づこうとします。
遠回りをせず、プロセスにおける失敗はあれど結果における失敗はありません。

『無目的な好奇心と熱意からくるアクション』

こういった、衝動的とも言われる類の瞬発力がAIと人間の差ではないかと考えたのが私個人の解釈です。

・AIを理解し共存の絵をかける人が重要。

あらためてAIの時代だからこそという話でもない気がします。

AIの利便性が明らかな現在、AIを取り込んで
Business Process Optimization(BPO)
※一般的にはBPOといえば、Business Process Outsourcing
をどう実現するかです。

本書ではAIをどう活用するかを描く人材として文系人間は存在することを勧めています。
**
・売上構成要素と、原価構成要素を理解し、それの要素分解から最大公約数をAIを用いて描く。
・そのためにAIがなにを寄与してくれるのかを時代とともに理解し、活用性をイメージして人間とAIの共存を実現する。
・そのリーダーシップをとるべき。**

個人的にはAIのかたちをいくつかのパターン化してわかりやすく定義したのちに、最後に起業のAI活用事例をまとめていたくだりがとても腹落ちしやすく、本書の価値を強く感じたところです。

これを踏まえて、「シン・ニホン」を読んでみたいと思います。

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