たまには、耳いっぱいに、AメロもBメロもサビもない音楽も、聴いてくれ。
今日も頑張るぞ。HAU(ausとシュミートのユニット)のCDをようやく聴く。嗚呼!一日、これを聴いていたよ。この音楽は、俺が見たい景色と一緒なんだよな。わたしが見たい景色とは、和泉多摩川の広い空です。流れる雲とか、なにもない空とか、光が沈んで変わっていく色とか、そういうのなんだけど、それです。このCDはそれです。ボーカルが入ったらもっと泣けるのに、とか思います。でも、これは景色なんです。だから何もないんです。でもそこにあるのは、ぜんぶ。そんな、CDです。まじで心がそういう状態じゃなかったら流して聴いて終わりになってしまう感じの。匿名性のある、ね、音楽でお金を稼ぐことが生業のアーティストなのに、匿名性を感じるんだよ。曲を作っている私、曲を奏でている私、それよりも、音楽が前面に出てる。大好きだわ。ピアノって、わからない、ピアノを弾く人の指先でその音が出てんのか、エンジニアとか録音とかいろんな要素があって、この音が出てんのかわかんない。そのなかの、一つでも欠けてたら出ませんよ、って音じゃないと思う。なにか一つがあるから出せるんだと思う。誰かに伝えたい。誰だろう、それはあなたかもしれない。あなたが、聴いて何か思ってくれたらいい。なんだこれ、と思うのもいい。知ってくれ。たまには、耳いっぱいに、AメロもBメロもサビもない音楽も、聴いてくれ。
uoo、YouTubeにぜんぜんあがってねえ。
ausのことを知らない人はとりあえずこれを聴くといい。
あとこれも聴くといい。
ほあっ。