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前夜
私、もう24歳らしい。
気持ちとしてはまだハタチ、なんなら18くらいのつもりなんだけど。
明日から社会人。とはいっても今日既に研修所の宿泊施設にいる。
後一晩、なんなら後数十分で社会人になる。今日はそう「前夜」だ。
私が敬愛し、激推ししているアーティストであるポルノグラフィティの『前夜』から引用しよう。
あれ程に窮屈だった この部屋も街も名残惜しくなって
6年間世話になった東京の下宿を引き払う時、欲しいものが何もかも手に入る憧れの東京が、5.5畳の決して広くはない部屋に作り上げた自分の秘密基地が、そこで作り上げたコミュニティとたくさんの友達(?)達がと離れてしまうことが寂しくてたまらなくなった。
卒業式だってそうだった。式の次の日、何もかもの手続きを終え1人大学の敷地を後にした時、センチメンタルに浸り我が学舎を見上げた。
自分で自分を背負う勇気を 闇雲にでも振り絞る旅立ちの前夜
そう、今日で私のモラトリアムは終わるのだ。