愛しき不可逆
娘を出産して50日が過ぎました。
が、正直自分が「母親」になったという実感がまだあんまり湧いていません。彼女もまだ母親を求めているというよりは、とりあえず生きるためにだれかたすけてよー!と泣いているんだろうな、って感じるからかなあ。
「たまごっち」よろしく、「うんち」「ミルク」「抱っこ」と次々に繰り出されるタスクに、死なさないよう必死でコマンド叩いてる日々(たまごっちと違って「なんで泣いているかわからない」というケースもあるんだけど…)。
だから、今のところ「娘」というよりは「おもしろい生命体」が我が家にやってきたような、そんな感覚に近いかもしれません。
そう、とにかく「おもしろい」。こんなに赤ちゃんっておもしろいなんて知らなかった〜。
寝起きにずーっとウネウネしてるし、いっちょまえに目をこすったり両腕を上げて伸び〜ってしたりする。
森進一みたいな顔をしたと思ったら、ノブみたいな顔になる(最近Twitterでは佐藤二朗似の赤ちゃんたちで盛り上がってましたね)。
喉いわすで!ってくらいの絶叫には思わず吹き出してしまうし、そんな断末魔みたいな泣き叫びをしばらく続けたかと思えば、次の瞬間スッと寝てる。
もう、わけがわからん。
とにかく見ていて飽きない、三頭身の生命体。さながらおうちがピューロランドになったみたい。かわいいという生存戦略、恐るべし。
私は昔から「不可逆」なものを恐れていました。
ここにはあんまり具体的に書かないほうがいいと思うんですが、「よくその選択したな!もう後に戻れんぞ!」みたいなこと、世の中にいっぱいあるじゃないですか。最近だと田中聖とかさ。
タバコとかも1回吸ったら辞めるのは難しそうだし黒くなった胃も洗浄できないし、ってことで吸ったことないですし。
酒は酔っても醒めるから飲む。ただ、いっぱい失敗してきたので、その点は不可逆な結果をもたらしたことも多々あるかもしれません…
脱線しましたが、「子供を産んで育てる」なんて不可逆の極みみたいなもんじゃないですか。だから、「よくその選択したな!もう後に戻れんぞ!」の世界だなと思っていたわけです。
そんな中、クワバタオハラ・小原さんのこの言葉、首がもげるくらい「わかる!」ってなりました。
私は高層マンションに住んだことないし芸能人でもないんだけど、言ってることめっちゃわかる!そう、「知っちゃった」って感覚、わかる…。
これから「この選択をしなかったら今頃どうなってたかな…」って思うこともあるかもしれないけどね。でも、こと出産においては「前の生活も楽しかったけど、今も楽しい」って分かったのは、私の中で革命的なことでした。
愛しき不可逆よ、ようこそ我が家へ。
なーんて、なんかちんたら長ったらしく書いたけど、サマると、
「赤ちゃん可愛いねええええええチュッチュッチューーーー!!!」
って感じです!!!生後100日はどんなお祝いをしようかねー!!!
さてさて、おむちゅ替えまちょねー。