小笠原 良輔

草加のサッシ屋さん

小笠原 良輔

草加のサッシ屋さん

最近の記事

研ぐ

刃物を研ぐ キリを研ぐ… これはハマった、面白い ここで言うキリとは鉄鋼キリを指します 金属に丸穴をあける為のもので、インパクトドライバーや電動ドリルなどに 装着して使います 工具の先端につけるので、先端工具ですね 実際に現場でこれを使うと まぁ折る折る 一本500円位する鉄鋼キリをポッキー並に折る (新垣結衣もビックリするくらい折る) 加えて、コンクリートをまちがえて突いてしまうものなら、もう切れない (材質が違うのだが、コンクリートは圧に強い) ステンレスの穴あけ

    • 真似ても出来ない

      RC造における建築技術とはなんだろう 素人として現場に入るようになって、カッコイイなあーと思ったのは レーザー墨出し機を使っている事 水糸を張っている事 刃物を研いでいる事 溶接 楔(くさび)をつかって位置を決めているところ などであろうか まぁ他にも色々出てくるのだか、初期はこんなとこだろう 素人にとって レーザー(垂直、水平のレーザー光)で距離を計測しているところ 0.5mmの水糸を張りつめて、なんかやってること なんにしても、力任せではない 気をつける、意識をかける

      • オンラインゲームは紳士のたしなみ

        建築の素晴らしさを伝えるつもりが、今回は脱線! 四六時中、仕事ばっかしてられないよ 息抜きが必要 そうゲームだ!! 世の中、大人になってゲームをしなくなる人が大半だ しかし、ゲームを愛してやまない人達もいる EIKOちゃんしかり、ゴマキしかり 通勤途中、休憩中、中毒的にやっているゲーム クラロワだ(クラッシュロワイヤル) 100種類以上のキャラクターを使い、城をおとすゲーム リアルタイムで全世界のマルチプレイヤーと対戦する 言葉で説明しても伝わらないが、まあ面白い ジャ

        • クラロワを8年

          下積みなんて言葉はあるけど、当の本人にその意識などない ただ目の前の面白い事には惹かれ、むかつく奴はむかつくだけだ!! 建築現場は、科学・工業が好きだった理系男子にとって、やっぱり面白い ただのネジ(ビスという)を止めるという行為にもいろいろある。 ねじの種類も 丸ビス 皿ビス テックスビス トラスビス コンクリビス 鉄骨ビス 木ビス メックビス コーチスクリュー 逆ねじ スタッドビス まだまだあるし、素材など考えると無数にある これだけ種類があるという事は、 それだ

          厨二病

          下積みと時代いっても、辛い事ばかりでもない 建築現場の道具を使う事は面白いのだ こと、一般生活にあるものとはレベルが違う ハンマードリルって何!? インパクトドライバーって‥ サンダー オートレベル トランシット チップソー セイバーソー 厨二病を患っている子供は、言葉だけで丼メシが3杯いける ダイヤモンドカッターって… 日常生活を超えた事が目の前で繰り広げられる 砕きながら削りすすむ とか、 「2発位、打撃入れろ!」 とか 「ダメだ、チップソーは危ないから、そう

          下積み

          何でも下積みは存在するのだろう そこで、どれだけの不純物を削ぎ落とし、何かを手にいれるのだろう サッシ屋さんの下積みはたいしたことないのだが、いろいろあった 物を運ぶ 車を運転する 掃除 飲み物を買ってくる 何かをおさえる 誰でも出来る簡単な加工(穴あけ) 解体 道具をしまう 草とり 年配職人の為の段取り いやあ何もない若者にとっては本当に大変 さらに昭和の年配職人はなにもない若者のマウントを取りたがる これは腹立つわ 内心、 「うるせーよ」 「そんなん知らんわ」 「

          心細い‥

          22才の何も知らない子供が、建築の世界に入るのは、まあまあ心細い ぶっきらぼうな男達が群れをなしている社会 決して自分のペースではいかない仕事 知らない言葉、用語 新人をからかう年配の職人 ほこり、高所、火花、雨 書いていて、まあまあキツい 加えて早起き よくも大してストレスを感じなくなったものだ 人間が鍛えられるんだな 厳しい環境の中、修行時代、友達が居ることは救われた それにどんな環境でも、まともな先輩は居る 始まった見習い生活 トラックに3年乗り、水商売を3

          規則正しっ!!!

          水商売を3日で辞めた私、途方にくれる… 何かを求めて、瞳れて 諦める 挫折っていうのは、効くねー (まあこの程度は挫折とは言わないんだろうけど) しょぼくれた野良犬のような私を救ってくれたのは、高校のバイト先の友人だった 「じゃあウチ来なよ!」 救われた‥ 役割は人を救う かくして高校の時のバイト先に戻るのであった(サッシ屋さん) サッシ屋と言っても、勤め先はサッシを売っているわけではなく サッシを建築現場で取付している施工店 毎日、規則正しく生活し、建築現場に出入

          規則正しっ!!!

          水商売へ

          20代の私は何の知識も技術も持っていなかった 当たり前ではあるが、何もない トラックの運転手をやめ、何かを求め始めた事、 バーテン見習い 水商売だ 思い切りの良さだけはあったね 埼玉南部の寂れた駅前のビル 2階にあったアイリッシュパプだったのか テーブルが2脚 カウンターが4席 タバコの煙で汚れた壁 女店長バーテンダー 2つ年上の少しシェイカーを振っている男の先輩 素敵だったよね でも、元トラック運転手の私は、 台所にしてあった、売上ノルマ81000円の貼紙に、今まで

          漫画で言語化される、男の世界

          「何かを排泄するときは、すべからく気持ちのいいものだ」 餓狼伝より抜粋 汗 ガテン系、汗、単純、早く帰れる、粗雑、気楽な稼ぎ ここに、ハマってなかなか抜け出せない事がある 汗かいて、一仕事して、帰ってビール飲んで、筋肉ついて、 日銭を稼ぐ後輩に先輩面している そんな罠に私はハマっていました。 これにハマる人はよくいる だって楽しいんだもん でもね、刹那的な毎日ですわ 人生に何かを求めている場合、このルーティンは罠かもしれない 20代、 このルーティンに飽き、何も身につ

          漫画で言語化される、男の世界

          ガテン系の罠

          まあまあ長く続いたバイトがある、 引越屋さんだ 当時10代後半、体力だけはある。 以前の虚弱な私はもういない 「自分にも筋肉がつく」という実感を得た高校生は1.5キロのペットボトルから筋トレを始めていた コンプレックスというのは凄い 一旦、その解決策を知ったら ダムの決壊が如く、解決へと流れはすすむ 10代~20代って、体力を使っているそばから回復してるんだろう 遺伝子って凄いよね そんな中、引越のバイトは単純、運べばいいのだから、 相想笑いの出来ない思春期 面倒なバイ

          思春期にアルバイトは修行なり

          高校生の夏休みサッシ屋さんでバイトして、そのまま職人一筋 かと言うと思いきや、そうでもない まぁ、いろんなバイトをする 欲しいものはいっぱいあったからね コンビニ 食品工場 酒屋 魚屋 引越屋 後になってもっと色々やる事になるのだが、高校生はこんなだったか 性に合わない仕事も経験する コンビニ 🏪  思春期の俺が愛想笑いで「いらっしゃいませ」かよ 尾崎豊が大好きです 食品工場🏭 俺は機械か コンビニの蕎麦のネギを何時間盛るの? 酒屋🍺 どいつもこいつも嫌なやつだ

          思春期にアルバイトは修行なり

          浴びる洗礼

          高校生の頃、サッシ屋でバイトしていて、 驚いたのは、ベテラン職人Yさんの昼寝のいびきが、まじうるさい!! それである 何のこっちゃ… 当時、高校生の自分はまあ、貧弱だった まず色白、やせ型 好きな事は鉄拳3 スポーツマンと、陽キャだけで世の中が構成されているわけではない そんな陰キャ高校生にとって建築現場はまあ辛かった 毎日、材料運び 改築の現場だったので、サッシの解体材運び とにかく物を運ぶ それしかできない 大学の敷地は広い 運ぶ陰キャ… 陰キャが通る… 三つ目

          高校生のバイト 大人の世界を垣間見る

          あんまり堅苦しい事を書いていくのも何なので、私の昔話を少々したいと思う そもそもなぜこの世界に入ったかというと、大した理由はない 同級生の親がサッシの仕事をしていて、バイトさせてくれたからである 高校生の夏休み、初めてバイトさせてもらった。 たいして打ちこむものもない普通の高校生、運動神経が良いわけでも、頭がいいわけでもない まあ遊ぶ金欲しさにバイトは探しているわけだ バイトの面接とか、面倒と思っているところに、友達のところは正に渡りに船 当時、FF7が欲しかっ

          高校生のバイト 大人の世界を垣間見る

          サッシ職人の技術の継承について

          今日はサッシの技術継承について好き勝手に書いていこうと思う、 そもそもこれを考えたのは独立してから 独立するまで、見ず知らずのサッシ業界に入って、7年は修業したたろうか サッシ取付は、10年もつ美しい商品の提供と考えると、やはり難しい 基本技術としては、 ①楔をつかった建て込み ②アーク溶接 ③インパクトトライバーを使用した付属部材の取付 となるだろう 簡単なものであれば建て込みなど2、3日で出来る 溶接は習得に時間がかかるが、3ヶ月もすれば、数本出来るだろう 金物

          サッシ職人の技術の継承について

          日本の伝統文化、東洋思想を学ぶ草加のサッシ屋さん

          埼玉県草加市でサッシ(鋼製建具)取付業をしています が、20代から始めて、初めからサッシにこだわりがあったわけではありません 僕が興味があったのは、特別な何かを身につけること 20代、何もしらず、何の力も知識も技術もない僕は、ずっと力を求めていました 社会に出ると、厳しい現実を味わいます 己の無力さに打ちひしがれます 10代、貧乏だった家には金がない 思えば、ずっと現実を変えたかった そんな思いを抱え、社会に出ると 力を欲する そこから、出会いは始まりまし

          日本の伝統文化、東洋思想を学ぶ草加のサッシ屋さん