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フランチャイズでもなく、修行でもなく、自力で始める道を選んだ話
私は10年間ITエンジニアとして働いた後、3年ほどプログラミングスクールで社員として運営に携わっていました。そんな私が「パソコン教室をやりたい!」と思い立ったのは、それまでのキャリアや経験を活かして、もっと自由で自分らしい働き方をしたいと考えたから。今ではママ向けのオンラインコミュニティを運営していますが、実は当時はいきなり自分でゼロから始めようとは思っていませんでした。
フランチャイズとの出会いと違和感
まず最初に私が考えたのは、フランチャイズに加盟することでした。シニア向けのパソコン教室を展開するフランチャイズの説明会に参加し、話を聞きました。そのビジネスモデルは魅力的に見えたものの、開業資金が想像以上にかかることや、運営方針に縛られることでかなり自由度が低いと感じました。「自分が本当にやりたい教室ができるのだろうか?」という疑問がぬぐえず、最終的にその道は選びませんでした。
どこかの教室で修行が必要?
次に、パソコン教室の運営について学ぶため、モールに入っている大手教室でアルバイトをしようかと思い、面接に行きました。「現場で学び、修行する」という目的でちょっと働いてみようかなと思っていたんですが、カリキュラムや方針に違和感を覚え、その道もやめました。
そこで次に訪れたのは、最寄り駅にあった個人経営のパソコン教室。その教室では、子供から大人まで幅広い年齢層の生徒さんが学んでいました。
人生を変えた一言
その教室で働いて教室運営の勉強をさせてもらえないかと相談しに行ったところ、オーナーの方からこう言われたのです。
「小川さん、自分でできますよ、きっと。」
自分でいきなり教室を開くなんて考えていなかった私にとって、この言葉は衝撃的でした。それまでは、「場所を借りたり、設備を整えたりするには多額の開業資金が必要」「いきなり個人でやるのはハードルが高すぎる」と思い込んでいました。しかし、この一言をきっかけに、「もしかしたら自分にもできるのかもしれない」と思い始めたのです。
オーナーの方は、「開業資金は最低でも100万円くらいは必要」とアドバイスをくれましたが、私はすぐに大きな資金を準備することは難しいと感じ、「まずはカフェレッスンの形で小さく始めてみよう」と決意しました。
ゼロからの挑戦と学び
カフェでマンツーマンレッスンを始めたことで、自分のやりたい教室の形が徐々に見えてきました。フランチャイズのように決められた枠組みではなく、自分の経験や生徒さんのニーズに合わせた自由な形で運営したいという思いが強くなったのです。
また、最初の小さな一歩が、自分の中にあった「今の私がいきなりはできない」という不安を少しずつ取り払ってくれました。
その後の流れは先日のnoteの通りです。
フランチャイズとゼロからの挑戦の違い
もちろん、私はフランチャイズを完全に否定しているわけではありません!全く経験のないジャンルでビジネスを始めるのであれば、フランチャイズの支援や仕組みは非常に有効だと思います。たとえば、私はいつかたい焼き屋をやってみたいと密かに思ってるんですけど、飲食業や店舗運営の知識がない私にとっては、その場合はフランチャイズが良い選択肢だと感じます。(40代のうちにやりたいな、たい焼き屋さん…)
一方で、自分の経験を活かせる分野であれば、自分で考えてスモールステップから始められるのではないかなと思います。私には何もないと思い込んでたんですが、エンジニアとしての経験、プログラミングスクールでの経験は十分すぎるほど私のチャレンジを後押ししてくれるものになっていました!
あの時、勉強させてくれなんて不躾なお願いをしに訪問した私に、1〜2時間も付き合ってくださって、アドバイスをくださったオーナーさん。人生を変えてくださってありがとうございました!